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高等学校と専門学校を結ぶ進路研究誌キャリアエデュCareerEducation2025.3No.68CONTENTS特集第62回専門学校研究協議会から2030年代に向けた旅行・観光業界と人材育成1基調講演旅行・観光業界の進化と人材育成2プレゼンテーション&パネルディスカッション旅行・観光業界─2030年代に向けた専門学校教育7高等学校の進路指導の現場から東京都立一橋高等学校定時制14キャリア教育における講師派遣プログラムレポート東京都立八王子拓真高等学校定時制/東京都立江東商業高等学校16キャリア教育における講師派遣のご案内専門学校の教育◆しごと別ファイルvol.6CGやゲームに関わるしごと20第43回専門学校映像フェスティバル/90秒映像コンテストレポート24SenmonTopi中央教育審議会「大学分科会・高等教育の在り方に関する特別部会」答申26バックナンバーのご案内2818歳からの進路と日本の高等教育機関

特集第62回専門学校研究協議会から2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成キーワードは付加価値の創出令和6(2024)年12月10日、東京都高等学校進路指導協議会主催、公益社団法人東京都専修学校各種学校協会共催による「第62回専門学校研究協議会」が開かれました。今回、研究課題に取り上げたのは旅行・観光業界。コロナ禍で大きな打撃を受けたものの、現在はインバウンドの復活により空前の活況を呈し、人材需要も大幅にバウンドしています。一方で、観光に求める顧客の意識が変化し、予約サイトの発達による個人旅行化なども進むなか、これからの旅行会社や宿泊施設等のサービスのあり方や、求められる人材を予測することがますます難しくなっています。研究協議会では、旅行・観光業界の現状と展望を学ぶとともに、専門学校が今後取り組むべき人材教育について意見を交わしました。□基調講演旅行•観光業界の進化と人材育成──コロナ禍からインバウンド復活、その先の展望2□プレゼンテーション&パネルディスカッション旅行•観光業界──2030年代に向けた専門学校教育7キャリアエデュCareerEducation№68・1

特集2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成基調講演旅行・観光業界の進化と人材育成──コロナ禍からインバウンド復活、その先の展望株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベルレジャー事業本部レジャー事業推進室室長佐野誠1992年、株式会社ジェイティービー入社。国際旅行事業部欧州課、同管理課を経て、2006年、株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベルに異動。企画総務部、MICE事業部、CRS推進室で管理職を歴任した後、営業本部営業企画チームマネージャーを経て2024年から現職。「観光立国」の推進とともに旅行の概念がツーリズムに進化はじめに、旅行・観光業界を理解するうえで「観光立国とツーリズム産業」についてお話しします。一般に「観光立国」とは、「国内の観光資源を整備して国内外から観光客を誘致し、人々が消費するお金を国の経済を支える基盤の一つとしている国」を指します。実際は「国外からの観光客」が観光立国の尺度とされることが多く、ありていに言えば、海外のお客様に沢山お金を落としていただき、税収を増やして国民の皆様に還元するということですね。現在、世界一の観光立国はフランスで、年間9千万人もの海外のお客様を受け入れています。日本の観光庁は「観光立国の意義」として、成長戦略の柱として日本の力強い経済を取り戻す、地域の活力を維持して社会を発展させる鍵とする、国際社会での日本の地位を確固たるものにする、そして日本人が自らの文化や地域を誇りに思う――という4つの価値を挙げています。観光庁の設立は2008年ですが、2003年に当時の小泉総理が「観光立国」を宣言して以来、国策として推進されています。現在はコロナ禍が明けた2023年に策定された「第4次観光立国推進基本計画」に基づき、様々な取り組みが進められています。これに伴い「旅行」の概念も「ツーリズム」へと進化しました。本来、旅行という言葉は自分の家から移動し、宿に泊まるという意味です。これに「見る」「楽しむ」という「観光」を合わせて、旅先の人と交流して様々な体験をすると〔図1〕ツーリズム産業は裾野が広い産業2

第62回専門学校研究協議会から〔図2〕日本経済におけるインバウンドの規模�������������������������������������������������������������������自動車消費額訪日外国人電子部品半導体等訪日外国人旅行消費額と主要商品別輸出額の比較(2023年)������������������������2023年の訪日外国人旅行消費額5兆3,065億円は、自動車、半導体等電子部品に次いで、第3位の規模の輸出産業となっている。※インバウンド消費=「サービス輸出」GDP統計(国民経済計算)鉄鋼自動車の部製造装置半導体等プラスチック原動機科学光学機器非鉄金属機器電気回路等の有機化合物鉱山用機械建設用・電気計分品������������������億円)������������������������������������測機出典:財務省「貿易統計」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」により作成いった「ツーリズム」が生まれました。したがってツーリズムは旅行会社だけでは成り立たず、非常に裾野の広い産業となっています。〔図1〕兆円を突破日本経済の基盤を支える産業に円安が続くこともあって日本人の海外旅行は減少傾向にある一方、国内旅行はコロナ禍を経て回復基調にあります。とりわけ国内旅行ではインバウンドと呼ばれる訪日外国人旅行客の動向が大きく注目されています。これまで全体の%程度でしたが、現状は6%近くまで上昇しています。シェアとしてはまだまだ少ないものの、驚くのはその消費額です。2023年のインバウン兆3,065億円に上り、初めて5兆円を突破しました。これがどれだけすごいかと言いますと、長年、外貨獲得を担っている輸出産業と比較して、自動車、半導体等電子部品に次ぐ第3位の規模になっているのです〔図2〕。この一例をもってしても、ツーリズム産業による観光立国の推進が、日本経済の基盤となり得ることがご理解いただけるかと思います。しかし成長するツーリズム産業にもいくつかの課題があります。その最たるものが「人材不足・人手不足」で、2023年から一般社団法人回にわたり実施した「インバウンド旅行客受入拡大に向けた意識調査」で明らかになりました。さらに詳しく見ていくと「人手不足・人材不足」の要因として、待遇の問題や、就職希望者が少ないという回答が上位に来ています。産業の成長に向けて私たちも待遇の改善など課題の解決に取り組んでまいりますが、高校の先生方にはぜひ、高校生の皆さんにツーリズム産業に興味を持ってもらえる進路指導を行っていただければ幸いに存じます。挑戦意欲の高い「自律創造型人財」を育成するツーリズム産業はコロナや円安など、環境の影響を受けやすい産業と言われています。そうしたなか、短期的な課題はもちろん長期的な環境の変化を乗り越え、新たな発展やイノベーションの道筋を見いだす「人財」が求められています。その参考として、JTBグループの人財育成について説明いたします。あくまで民間企業の1つの考え方としてご理解ください。キャリアエデュCareerEducation№68・3

特集2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成〔図3〕JTBグループにおける『自立創造型人財』の要件必要なマインド必要なスキル必要な行動お客様志向課題解決力挑戦好奇心•未来志向価値創造力スピード(迅速)国際的な視野実行力社内外との協働JTBグループでは個人・法人の旅行客、地域の持続的な発展、企業のエンゲージメント向上という3つの事業戦略において、国内外にわたり様々な事業を展開しています。これを背景に、人財に対して2つの基本理念を掲げています。1点目は、「会社は、社員の個性や多様性を尊重し、成長・挑戦の機会を提供することにより、エンゲージメントの高い、イノベーティブな組織風土の構築に努める」、2点目は「社員は『OneJTBValues』に心から共感し、グループ経営方針を体現できる『自律創造型人財』を目指す」です。自律創造型人財の要件は資料にある通りです〔図3〕。このような資質を持つ人財をしっかりと発掘したうえで、仕事を通して実践→評価→目標設定(可視化)→学ぶ機会の提供、というPDCAサイクルを回して社員の成長スパイラルを構築していきます。採用活動にあたっては、どのようなフィールドで活躍できるかということも示しています。JTBグループには、法人営業、マーケティング、企画、編集、Web販売といった多種多様な仕事があります。旅行業界を目指す若者は、「修学旅行でかっこいい添乗員さんに憧れた」といった出来事がきっかけになる場合が多いと思いますが、お客様と直に接点を持つ仕事はそのうちの一部です。当社では、始めのうちは旅行プランの提案や手配など、お客様と関わる仕事に就き、成長するにしたがって興味関心に応じて多彩なキャリアパスを用意しています。例えば、専門学校出身の私の元部下は営業企画で働いていましたが、前々から「eスポーツをやってみたい」との申し出があり、今はJTBグループのeスポーツ事業を手掛ける関連会社で活躍しています。本日、私が講演を行うにあたり、その彼から高校生の皆さんに、「将来のキャリアを見据え、『この会社ではどのような挑戦ができるか』という点も重視してほしい。そして入社後はぜひ色々な仕事にチャレンジしてください」というメッセージを預かりました。生徒さんに伝えていただきたくお願い申し上げます。訪日インバウンド市場を見据えたツーリズム産業の最新トレンド最後に、ツーリズム産業の展望についてお話しします。日本政府観光局では定期的に「今後行きたい旅行先」として世界規模のアンケート調査を行っています。そのうち東アジア・東南アジア地域では、韓国を除いて調査したすべての国・地域が日本を「最も行きたい国」に選んでいます〔図4〕。特に、台湾・香港・タイ市場割を超えています。他の欧米や中東地域ではばらつきが見られるものの、11の国・地域で「日本」が上位5位以内にランキングされています。旅行先としての日本人気は、東南アジアを中心にこの先も続くと見て差し支えありません。その傍証となるのが今年度(2024年)の訪日外国人旅行者数の推移です。既に10月の時万人に達し、コロナ前の2019年を上回る過去最速のスピードで3千万人を突破しています。最終的には過去最高の3,577万人になると予測されています。また訪日外国人旅行消費額(5兆8,582万円)も、10月時点でコロナ期を除く2019年と2023年の年間累計を上回る推移を示しており、最終的に8兆円近くまで伸びるだろうと推計されています(※)。数字から見ても、かなりの成長産業と言えると思います。4

第62回専門学校研究協議会から〔図4〕今後行きたい旅行先(東アジア・東南アジア地域)韓国以外の市場において、今後行きたい旅行先としての選択率は「日本」が一番高い。特に、台湾・香港・タイ市場における「日本」の選択率は60%を超え、2位(20%台)以下を大きく引き離している。韓国中国台湾香港タイシンガポールマレーシアインドネシアフィリピンベトナム1位米国29.1%日本25.8%日本61.1%日本61.1%日本60.4%日本44.0%日本32.2%日本47.5%日本45.9%日本41.9%2位日本21.5%米国25.3%韓国24.3%台湾27.0%韓国29.3%韓国19.4%韓国19.9%サウジアラビア25.5%韓国30.7%韓国31.9%3位豪州18.9%豪州19.0%米国22.3%韓国21.1%米国20.7%台湾18.6%ニュージーランド18.7%韓国24.6%米国26.3%米国27.1%日本政府観光局(JNTO):2023年1〜3月調査一方で、旅行・観光関連コンテンツの最新動向は、コロナ禍を経てどのように変化したのでしょうか。大きくは5つのトレンドがあり、これを踏まえて拡大する訪日インバウンド市場における、より一層の質的向上を追求するために、様々な取り組みが行われています。1つ目は「サステナブルツーリズム(持続可能な観光)の推進とSDGsへの貢献」です。国連世界観光機関によると、サステナブルツーリズムは「訪問客、産業、環境、受入れ地域の需要に適合しつつ、現在と未来の環境、社会、経済への影響を十分に配慮した観光」と定義されています。一般には、その地域の自然環境や歴史文化の価値を理解する「エコツーリズム」という言葉がお馴染みかと思いますが、他にも農業を体験するグリーンツーリズム、被災地や戦争の慰霊を考えるホープツーリズム、先進医療を受けるメディカルツーリズムなど、様々な旅行プランが生まれています。とりわけ日本は、世界のSDGs達成度ランキングにおいて18位(2023年度)と、決して進んだ国とは言えないため、さらなる取り組みが期待されています。当社でも「サンライズツアー」という名称で、サイクリングツアーや農泊ツアー、世界文化遺産の訪問ツアーなど、訪日外国人旅行客のニーズに合わせて、サステナブルな要素を含む商品を多数取り揃えています。2つ目は「テーマ性を持ったツーリズムの強化」で、その代表格がアドベンチャーツーリズムです。これは「アクティビティ」「自然」「異文化体験」のうち、2つ以上の要素で構成される旅行形態のことです。有名なものでは熊野古道とか中山道エリアのハイキングなどがあり、自然を活かして「地域の誘客」ができるという点でも注目されています。特に地域ごとの食文化が豊かで、また温泉地も多い日本では、両者を組み合わせた「ONSEN・ガストロノミー(食文化体験)ツーリズム」が人気を博しています。3つ目のトレンドは「地方誘客の推進」です。観光客の増加によって問題が生じるオーバーツーリズムを回避するには、人の流れを地域に分散する新たなインバウンドルートの開拓が必要です。各地域にしかない「特別な体験」を提供するのはもとより、これにはインフラの整備状況も大きく影響します。当社のツアープランも、元々は東海道新幹線により東京と京都・大阪を結ぶ「ゴールデンルート」が中心でしたが、現在では北陸新幹線の延伸に伴い、東京・金沢・京都を巡るルートや、北海道や東北、九州の各(※)2024年の訪日外国人旅行者数は3,687万人、旅行消費額は速報値で8兆1,395億円になったと公表された。〈出典:日本政府観光局「訪日外客数」2025年1月15日付け〉キャリアエデュCareerEducation№68・5

特集2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成都市を拠点とするルートなど、地域を回遊しながらそれぞれで特別な体験ができるツアーを積極的に企画・開発しています。世界が訪れたくなる日本をめざす千万人時代へ4つ目は「高付加価値旅行者の誘致による旅行消費額の拡大」です。簡単に言うと世界の富裕層に日本に来ていただき、沢山消費してもらおうということですが、近年では富裕層の志向も変化しており、その分、効果的な取り組みを考えるのはなかなか難しいと言われています。特に資産1億円以上を超える富裕層は、従来の「クラシックラグジュアリー」に「モダンラグジュアリー」と言われる志向の層が新たに加わり、しかも年々増え続けています。クラシックラグジュアリーとは、例えば飛行機はビジネスクラス以上、ホテルは5つ星で、全日程にプライベードガイドをつけるという、全ての旅行の費目において高額消費を行う層です。一方、モダンラグジュアリーとは、旅行において自分が何を重視するかを明確に意識し、優先順位が高いものへの投資は惜しみませんが、それ以外はあまりお金をかけないという層です。そしてこの層に響くのが、商品やサービスの「高付加価値化」です。例えば海外では、フランスのルーブル美術館に優先的に入場し、政府の公認ガイドを独り占めできるという贅沢なツアーが、通常の入場料の10倍という料金にも関わらず大人気になりました。日本でも、海外で火が点いた大相撲人気を受け、当社が企画した大相撲観戦ツアーなどは、チケットが瞬く間に完売します。顧客に高い価値を感じてもらえれば選んでいただける、すなわち「価格競争」から「価値競争」の時代にシフトしつつあるのです。5つ目は「MICEおよびIR整備の推進」です。MICEとは企業系の研修やセミナー(Meeting)、企業の報奨招待旅行(Incentive)、国際会議や学会(Convention)、展示会や見本市(Event)の頭文字からなる造語です。MICEは開催地を中心に高い経済効果を生むだけでなく、ビジネスチャンスやイノベーションの創出、さらには都市の競争力・ブランド力の向上に寄与するものとして期待され、国も東京都も現在、MICE誘致に力を入れています。大きな催しでは2025年3月に米国メジャーリーグの開幕戦が東京で開催されるほか、4月から大阪・関西万博も始まります。こうしたものにも当社は携わっています。一方、IRとは国際会議場などのMICE施設にホテル、また映画館やショッピングモールなど多彩な集客施設が一体となった統合型リゾート(IntegratedResort)のことです。日本では「大阪IR」が2030年秋頃に開業する予定です。集客施設の中にはカジノも含まれるので、どうしてもカジノがクローズアップされがちですが、IR誘致によるメリットはカジノで稼ぐ以外にも、インフラ整備による地域の活性化や雇用の創出、外国人観光客増加による経済効果など、様々な恩恵があります。正しく理解していただければ幸いです。以上がツーリズム産業のトレンドですが、これらを成功に導くには、やはり訪日外国人旅行者の動向が重要ということをお分かりいただけたかと思います。政府も「明日の日本を支える観光ビジョン」として、「世界が訪れたくなる日本へ」という合い言葉のもと、2030年には訪日外国人旅行者数を6,000万人に、旅行消費額を15兆円にという、新たな目標を掲げています。この目標を達成し、ツーリズム産業をさらに成長させるには、これからの旅行・観光業界を担う若い「人財」の力が求められることは言うまでもありません。高校の先生方には産業の将来性が大きく、様々なフィールドで活躍できる旅行・観光業界の魅力をぜひ生徒の皆さんに伝えていただくようお願い申し上げます。6

第62回専門学校研究協議会からプレゼンテーション&パネルディスカッション旅行・観光業界──2030年代に向けた専門学校教育第2部では、観光人材を輩出する専門学校の先生方を招き、現在の高校生が社会人として活躍する2030年代に向けた専門学校教育を考えました。前半では、それぞれに自校の特色や観光人材育成における主だった取り組みのほか、テーマに関連した意見発表を行いました。後半は望ましい人材育成に向けて活発なディスカッションが繰り広げられました。Presenter&Panelist日本外国語専門学校/教育部統括ディレクター伊戸川創神田外語学院/教務部シニアマネージャー坂﨑弥生JTBツーリズムビジネスカレッジ/主任講師髙野雅巳Coordinator東京都立小石川中等教育学校進路指導部鈴木智和(敬称略)Presentation1日本外国語専門学校教育部統括ディレクター国際観光科学科主任伊戸川創全人教育によりこれからの観光人材を育成本校は、日本で初めて通訳案内士を育成する通訳ガイド養成所として1970年に創立されました。1985年に現在の校名に改称し、2025年には創立55周年を迎えます。全11学科34専攻を設置しており、観光系、語学系、留学系、国際ビジネス/公務員系の4領域で構成される総合学園です。本日のメインテーマである観光人材の育成にも、教育の柱として全学科に共通する取り組みが通底しています。本校には観光系の仕事を志して入学する目的意識の高い学生も多い一方、高校を卒業したばかりでまだ将来の夢が確立していない新入生も沢山います。そこで全学科をクラス担任制にして、入学から卒業まで担任が一貫して就職・進学指導を行う「キャリア・アドバイジング」を大事にしています。担任が時には先導したり伴走したりしながら学生の力を引き出し、視野を広げることで就職、大学編入、留学など次につながるキャリアパスを確立していきます。キャリアエデュCareerEducation№68・7

特集2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成社会との交流を通じ職業を意識するという点にも力を入れ、自分の学びが社会にどう貢献できるかを考える機会として、インターンシップや海外研修などを実施するほか、インターナショナルな環境で学ぶということも重視しています。本校が提携する海外の大学との国際交流も盛んで、本校の学生が都内を案内したり一緒に勉強したりして相互における異文化理解を深めています。このような体験によって、観光業界の仕事を意識するようになる学生も多く見られます。もちろん専門学校として専門科目も充実していますが、変化が激しく先行き不透明な現代社会において、在学中に身につけた知識やスキルがいつまでも通用するとは限りません。やはり人材育成の基盤になるのは、本校が教育理念の第一とする「全人教育の推進」です。特にこれからの時代は、様々な情報を取捨選択して捉え、周囲に流されることなく自分の意見を伝える力がより一層求められます。そうしたことを意識した授業を全学科で行っています。教師が先導して主体的な学びを促す折角の機会ですので、ここでひとつ問題提起させていただきます。それは日本人の海外旅行の減少です。日本政府観光局の調査によると、日本人の出国者数は減少傾向にあり、今年は昨年より増えているものの、2019年のピーク時と比べると半分ほどに過ぎません。また民間調査機関が行った「Z世代の海外に関する意識調査」では、海外旅行に行く予定のある若者が10%以下という結果が示されました。これを受け、日本旅行業協会会長の高橋広行氏はインバウンドだけでなく、アウトバウンド(日本人の渡航)の重要性を強く訴えています。特に若い世代の国際感覚の涵養と相互理解の促進が必要な時代であることはもちろん、観光業界にとってもインバウンドを成功させるためにもアウトバウンドの後押しにもっと力を入れるべきだ、と提唱されています。私は、学生時代に海外との交流を経験させることは、教育機関の務めだと思っています。最近の学生を見ると旅行業に対する認識が変化、むしろ「低下」しているのではないかと懸念しています。例えばスマホに出てくる美しい自然に「行ってみたい」と興味は持つものの、自分から主体的に調べようとはせず、総じて「こうした学びが仕事につながる」という認識や、「仕事にしたい」という意欲が弱まっていると感じます。したがって教育機関ができることとしては、やはり教員が先導して知的好奇心を育て、高めることが大切だと考えています。地域の観光資源に関する授業をするなら、単に観光地を紹介して暗記させるのではなく、自ら調べさせ、自分が興味を持った事項を他の学生にも共有して学び合う探究型の授業を意識しています。そのうえで上級学年では、海外研修やインターンシップなど実践的な授業や実習でアウトプットを行います。資料には、私なりに考えた「これからの観光人材に求めるスキル」をお示ししています〔図5〕。これらのスキルを発揮できる素地を学生時代に養い、最終的には観光業において新たな価値を創生できる人材につなげていきたいと考えています。ご静聴ありがとうございました。〔図5〕これからの観光人材に求められるスキル自らコミュニケーションをとり、インプットとアウトプットを繰り返す学びの継続添乗員やカウンターなど語学力を備えた即戦力的な人材地域を巻き込みマネジメントができる人材DX・AI活用人材新な価値を創生できる人8

第62回専門学校研究協議会からPresentation2神田外語学院教務部シニアマネージャービジネスコミュニケーション科トラベルコースコーディネーター坂﨑弥生逆境を受け入れ、適応・調整するマインドを育む本校は1957年に英会話の学校として開設しました。神田外語大学は姉妹校です。私が担当するトラベルコースはビジネスコミュニケーション科の中に含まれ、同科ではビジネスや語学に対する知識を学ぶのはもちろん、観光産業で働くうえでのマインドを育成することに力を入れています。本日のパネルディスカッションに際し、あらかじめテーマに沿って私なりに考えをまとめてみました。2030年代に向けた旅行・観光業界と人材育成では、基調講演でも指摘されたように人口減少による人材不足が大きな課題となっています。それにより労働力不足および観光資源を継承する後継者不足が深刻化する一方、インバウンド市場の拡大によりオーバーツーリズムや人気観光地への一極集中(地域格差)といった問題も生じています。適正価格の見直しや労働環境の改善も迫られています。しかしながら、このような課題が山積みといった状況は、今に始まったことではないのですね。2000年代に入ってからも米国の同時多発テロに始まり、国家間の政治的な問題や自然災害、感染症など国内外に様々な出来事が起こり、その度に旅行業は大きな打撃を受けました。つまり、旅行業は逆境の歴史とともにあると言えます。したがって旅行業に携わる人材に必要なのは、逆境に負けないのではなく逆境を受け入れる力、また時機を見て調整していく力ではないかと考えています。これらを踏まえてトラベルコースの取り組みとしましては、やはり今のグローバル社会に対応できる「使える英語力」の向上、また学んだ知識を資格にするという点で必修科目と連動して資格取得を目指す、それから学んだ知識を実践で活かす、という3つの柱を重視しています。いくつか具体例を紹介します。ひとつは旅行会社との産学連携プログラムにより、本校の学生と訪日観光客の皆さんがサイクリングツアーに行き、日頃学んでいる観光資源の知識をアウトプットするという活動です〔写真1〕。本校は都心の千代田区にありますので、多くの旅行会社と連携しながら千代田区のPRに貢献しています。また縁のある自治体から声がかかり、そこの地域おこし協力隊に話を聞いて、学生達が集客イベントの企画運営を行うというプロデュース活動も実施しています。最後はインドネシアの大学とのオンライン授業です。グローバルな課題についてリアルタイムで話し合い、一緒に解決策を探すという取り組みを行っています。そのなかで友情が育まれ、卒業旅行でインドネシアを訪れる学生も珍しくありません。トラベルコースの学生は8割が就職し、旅行会社を中心に皆さんいきいきと活躍しています。日本の魅力を伝えたいとインバウンド旅行に携わる方も多いのですが、コロナ後の変化としてはアウトバウンドの会社、それも中小企業で働きたいという学生が一定数増えていることに私自身も少々驚いています。以上、簡単にトラベルコースの取り組みをお伝えしました。〔写真1〕キャリアエデュCareerEducation№68・9

特集2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成Presentation3JTBツーリズムビジネスカレッジ主任講師髙野雅巳資格と実践を両輪にツーリズム産業に人材を輩出本校は大きく観光科とホテル科があり、私は観光科の担任として授業のほか、就職活動の支援とキャリア支援を行っています。本校はJTBグループの学校ですので5割近くがJTBグループに就職していますが、ホテルや航空会社、鉄道会社で活躍する卒業生もおり、多彩な進路を実現しています。本校では大切にしていることを、「あなたのどんな『スキ』も、ツーリズムのシゴトになる!」という言葉で表現しています。基調講演でも触れられていましたが、ツーリズム業界というのは非常に幅が広く、例えば旅行会社の中でも様々な仕事があり、周辺の関連産業も沢山あります。旅行業に向いている人というと、どうしても人前で話すことが得意だとか、性格が明るいといった要素が挙がりがちですが、決してそういうことだけでなく、一人ひとりの適性に合った仕事が必ず見つかります。また、入社してすぐはツアーの添乗員などとして働くイメージもあるようですが、一概にそうではありません。何となくでもいいから、「ツーリズム業界で働いてみたい」という志さえあれば全く問題ない――。就職・キャリア支援では学生達にこのような話をしています。先生方が気になる就職率は、希望者就職率において開校以来41年間、99.8%を上回っています。2023年度は100%です。本校には大学編入プログラムがあり、毎年決まった人数を選抜して提携大学に3年次編入で送り出し、専門学校を含めて4年間トータルで学ぶという形にしていますが、それ以外は全員が就職を希望します。そのうちツーリズム産業に進む者は平均して95.3%で、残りの5%は地元に戻って就職します。私は大学で非常勤講師も務めていますが、大学の観光系学科ではこれほどの就職率を達成するのは難しく、専門学校の優位性を常々感じています。次に資格取得について説明します。旅行業のスタート資格は「旅行業務取扱管理者」で、毎年、在学中に1年次で70%、2年次で20%が合格しています。全国平均を大きく上回る合格率であり、他にも沢山の専門資格検定に挑戦できる環境を整えていますが、一方で私たちは「資格至上主義」に陥らないよう心がけ、同時に実践的な授業に力を入れています。JTBグループのネットワークを最大限活用し、海外支店や海外ホテルでの実習をはじめ、国内店舗やオフィスにも2年次の夏季に長期に派遣しています〔写真2〕。駆け足になりましたが、「資格」と「実践」は車の両輪であると申し上げて、私の発表を終わりにいたします。〔写真2〕実習期間•時期=2年次(夏季)JTBグループの国内店舗•オフィスなど10

第62回専門学校研究協議会からDiscussion〈コーディネーター〉東京都立小石川中等教育学校進路指導部鈴木智和インバウンド需要を追い風に求人数が劇的に回復鈴木>それではディスカッションに移ります。今回は事前に高校の先生方からいただいた質問をもとに3つのテーマを用意しました。ひとつ目は「現在の卒業生の進路状況は?」です。ツーリズム産業は将来性がある一方、離職率の高さや待遇が良くないといった話も耳にするため、高校の教員にとっては非常に気になるところです。最初に求人の変化について伊戸川さんにお聞きします。伊戸川>確かにコロナの時期は全ての求人がストップしてしまいましたが、コロナが明けてものすごい勢いで回復しています。特にコロナ前から都内はもちろん、全国で開発が進んでいたホテル業界では、インバウンドに対応する人材を早急に確保しなければということで全国から求人が殺到しています。日本人の旅行はなかなか回復しませんが、インバウンド需要が求人数を押し上げている状況です。航空業界も同様です。職種に関しては、コロナ前とそれほど差はありませんが、旅行代理店などではカウンター業務の募集が若干減っているように感じます。坂﨑>私が感じる変化はアウトバウンドをメインとする企業の求人が増加していることです。アウトバウンドはまだ減少基調にありますが、今のうちに人材を確保しておかないと市場が戻った時に出遅れるという危機感から、早め早めに採用して育成しようとする機運が高まっているようです。これにはコロナ禍の時期の採用ストップにより、働き盛りの若手が育っていないという反省もあると聞いています。そうした意味では(コロナで採用を止めていた)航空業界のスタッフもいま売り手市場ですね。他にはホテル業界も求人が増加しています。今後のためリノベーションをしているホテルが多いので、リノベーション後の顧客増加に向けて採用が活発化しています。鈴木>髙野さんには正社員率や離職率についてお伺いします。高野>本校に限って申し上げると、総合職やエリア職、また専門職といった点で、企業により採用方針の違いはありますが、基本的には皆さん正社員として就職します。添乗員の中には契約による業務請負という形も見られますが、これは非常に稀なケースで、正社員での就職を心配する必要は全くありません。離職率は、本校の場合かなり低いです。ただ、2021年度卒と2022年度卒に関しては、コロナ禍により新卒採用を休止した企業さんの中で、彼らを第二新卒として採用したいという企業が少なからず見られるため、現在働いている企業から転職する人もいらっしゃいます。学生の意識の変化と旅行代理店の存在価値鈴木>次に「旅行・観光業界を志す学生の意識やニーズの変化は?」というテーマでお伺いします。最近は若者の旅行離れと言いますか、海外に行く若者が少ないという話も聞きましたが、その辺りどのようにお考えですか。伊戸川>今はスマホひとつで旅行の申し込みやキャリアエデュCareerEducation№68・11

特集2030年代に向けた旅行•観光業界と人材育成「ネットを使った個人旅行が普及しても旅行代理店の役割は変わらないか」という質問に対して、パネリストたちが「変わらない」◯、「変わる」×、の札で答えた。決済もできますので、旅行会社を介して旅するという感覚が割と希薄になっていると感じています。その一方で、海外のお客様の案内や、実習などを通して、本校の学生達は「観光業で働きたい」という気持ちを高めてくれています。教育機関としては、インターンシップなりフィールドワークなりの機会を設けて、できるだけ海外に連れて行くなどの働きかけが必要です。現地で旅行の楽しさを実感したり、気付きを得られたりする体験が更なる学びや仕事への意欲を喚起すると考えています。鈴木>坂﨑さんには語学習得の意識の変化についてお聞きします。坂﨑>本校には元々、語学が好きで「語学を活かして働きたい」という学生が多く、最近では特に韓国語が人気です。なかには韓国語を学ぶのは楽しいけれど、メインの英語にはあまり興味を持てず、英語学習が苦痛になってしまうという学生も見受けられます。これは日本の英語教育全体に共通する課題だと思いますが、海外の友人と自由に話したり、仕事に活かせたりという「生きた英語」を学ぶ機会や、それをアウトプットする機会が非常に少ないと感じています。海外の方もまだまだ「日本人は英語が話せない」という認識を強くお持ちです。当校でも様々に工夫していますが、英語教育のあり方そのものを見直す必要があるかと思っています。最近ではAIの翻訳アプリも普及していますが、機械翻訳の違和感に気付くためにも英語学習は不可欠です。鈴木>髙野さんには最近の志望職種の傾向についてお聞きします。高野>かつてはカウンター業務など、自分がイメージしやすい職種を志望する学生が多かったのですが、先ほど申し上げた通りツーリズム産業は非常に幅広く、本校で学ぶにつれ視野が広がり、私たちが提示するキャリアプランを踏まえて将来ビジョンを考える学生が増えてきました。インバウンドをはじめ、最近は旅行システムを取り扱うIT企業のエンジニアなど、多岐にわたる職種を選択しています。なかでも地方創生や地域の活性化に関わりたいという観点から、「観光マーケティングの仕事をしたい」「自治体の観光課で働きたい」という学生が目立つようになりました。鈴木>ありがとうございます。今の皆さんのお話を受けて、「ネットを使った個人旅行が普及しても、旅行代理店の役割は変わらないか」という質問をしたいと思います。○×形式でお答えください。坂﨑さんは「変わる」の×を選ばれました。坂﨑>航空券をとってホテルを手配してという、昔ながらの役割はネットでできる時代になりましたので、必要がなくなると思います。これから重要なのは中身、すなわちコンテンツの充実でしょう。今後コンテンツはマーケットイン型のビジネスモデルに移行すると思いますので、お客様のニーズを反映したプランを作ることが生き残りにつながるかと思います。高野>私も「変わる」の×にしましたが、代理店というより旅行業自体が変容していると思います。例えばJTBは自社を「旅行業」と称して12

第62回専門学校研究協議会からおらず、様々な分野で新しい価値を創造する「交流創造事業」と言っているのですね。そうした意味ではネットでできるチケットの手配などは、価値の創造という目的にシームレスにつながる手段のひとつに過ぎません。旅行業に求められる「役割」というより「価値」が変わると思っています。伊戸川>私は願望を込めて「変わらない」の○にしました。例えば「こんな旅行をしたい」という場合に、ネットで調べると限られた商品しか出てこない。他にもっと良い選択肢がないか、と考えた時に、やはりプロのアドバイスって必要だと思うのですね。今後、人口減少などにより旅行代理店の数は減るかもしれませんが、若者や高齢者に特化するなど、高付加価値を提供できる代理店は存続するだろうと思います。短期的にも中長期的にも活躍する人材を養成鈴木>まだまだ話は尽きませんが、時間もだいぶ押してきましたので、最後に「2030年代の旅行・観光業界を支える人材育成とは?」というテーマで、専門学校の強みについてお伺いします。伊戸川>専門学校は、「こんな仕事に就きたい」「こんなスキルを身に付けたい」という目的意識の高い学生に高度な専門教育を提供するという点において、やはり大学とは一線を画すと考えています。また産学の強固な連携を通して常に最新の情報を教育に取り入れ、業界企業が求める人材を供給するという、双方にメリットのある仕組みを構築して業界を盛り上げていく。その辺りが専門学校ならではの強みだと思います。坂﨑>伊戸川先生が言われた通り、やはり専門学校は産官学連携事業に非常に力を入れていますので、企業の動向や求める人材から授業のコンテンツを考えていけるのが強みです。また大学の4年間ではなく2年間の中で、非常にフレキシブルに動けます。社会に求められていることが何なのかと考え、教育の軸はぶれないものの、ある程度自由に幅を利かせて社会に適応することが可能な教育機関です。さらに就職支援がかなり手厚いことも魅力のひとつです。学生一人ひとりに合ったキャリアアドバイスをしていますので、そのぶん専門学校生は企業とのマッチング率が高く、離職率も低いと思います。高野>大学は専門性に依存しない普遍的なポータブルスキルを養う教育機関なので、専門学校と比べて就職の幅広い選択肢があるのは間違いありません。しかしながら「ツーリズム業界で活躍したい」という明確な意志があるならば、専門学校が最短距離です。しかも今の専門学校はプロフェッショナルスキルだけでなく、ジェネリックスキルなどの人格教育にも力を入れています。観光業界で短期的にも中長期的にも活躍する人材を育成していますので、早くから、そして長く活躍したいという若者に専門学校を強くお勧めします。鈴木>本日は高校生の進路指導に携わる者として、非常に参考になるお話をいただきました。ありがとうございました。キャリアエデュCareerEducation№68・13

東京都立一橋高等学校定時制高等学校の進路指導の現場から藤原愛主幹教諭定時制課程進路指導部主任進路指導部とクラス担任のきめ細かな連携により多様な生徒の進路を支援生徒のセーフティーネットとして支援体制が充実――貴校の定時制で学ぶ生徒数はどのくらいですか。本校の定時制課程は昼夜間の3部制で、1年次あたり午前部3、午後部3、夜間部2の合計8クラスを設置しています。単位制高校ですので、他部の科目の組み合わせにより3年でも卒業できますが、現在、4年次全体で32クラス、在籍者は683名に上ります。2024年度の卒業予定者は約150名で、そのうち100名ほどが3年生です。――かなりの人数ですね。生徒の背景としてはどのような傾向が見られますか。本校は「生徒の多様なライフスタイルに対応できるセーフティーネット」を設立主旨の1つとして、2005年に全日制高校から現在の形になりました。私は7年前に赴任しましたが、当時と比べてやんちゃな生徒が少なくなり、今は精神的な問題を抱えていたり、起立性調節障害で朝に起きられなかったりと、何らかの支援が必要な生徒が圧倒的に多いですね。また、本校は日本国籍者を含めて外国にルーツを持つ生徒も多いです。特別な日本語指導を受けている生徒が全体の約1割を占めています。もちろん支援が必要な生徒に対しても特別な教育課程を編成していて、東京都の自立支援チームとの連携により、支援が必要な生徒一人ひとりにコーディネーターが付いています。カウンセラーやユースソーシャルワーカーといった専門家も常時校内にいて、普通科の中ではかなり支援体制が充実している学校だと思います。――キャリア教育はどのように行っていますか。多様な生徒がいますので、一律に同じ指導をするのは難しいのですが、一方でクラス担任の個別指導に任せると足並みが揃わなかったりするので、進路指導部が手綱を取って大まかな道筋を示すようにしています。進路指導部ではあらかじめ全年次にわたり、キャリア教育の主要イベントなども盛り込んだ年間指導計画を策定します。これに各年次からの要望事項を加え、年間スケジュールを立てるという形です。昨年7月に行った東京都の「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム」(本誌前号にレポート掲載)は、2年生の担任団の求めにより実施したもので、世の中の職業を知る良い機会になったと思います。さらに、さまざまな年次ごとの取り組みや生徒個々の状況については、毎週、進路指導部の専任教員と各年次の分掌担当教員が集まる「分掌部会」で丁寧に共有しています。生徒の状況は全体だけ見ても全然分かりませんので、クラス担任とも随時きめ細かく確認しながら、何か14

探究学習やアクティブラーニングなど、生徒が主体的に学ぶ力を重視する新学習指導要領により、高校の進路指導のあり方も変わりつつあります。多様な課題を抱える生徒たちが一人ひとり、主体的に進路を選択する力をどう育み、応援していくか。このシリーズでは、進路指導を担当する先生に、キャリア教育や進路指導の現状と課題をお話しいただくとともに、生徒の進学先として専門学校への要望をお聞きします。あればすぐに進路指導部もサポートに入るというスタンスで取り組んでいます。進路先での定着状況も課題ギャップを埋める取り組みを――進路状況を教えてください。前年の2023年度は卒業生132名のうち、大学・短期大学が36名、専門学校が34名、就職が27名でした。例年、大学と専門学校がほぼ半々で推移しています。先に申し上げた年間計画に基づき、最終年次の4月に最後の進路希望調査を行って決定につなげたうえで、生徒個々の希望に応じて進学講習や就職講習といった各種講習をかなりの回数で実施しています。――進路指導における課題は何でしょうか。本校に入学して、まずは学校生活に慣れるところからスタートする生徒が多いため、どうしても進路を意識する時期が後倒しになり、決定が遅くなりがちな点です。なかには卒業年次になってから難関の国公立大学など、現実的ではない進路を希望する生徒もいます。卒業年次では勉強や就職活動に専念できるよう、できる限り早い段階で進路を決めるよう指導していますがなかなか難しいですね。残念ながら進路未定のまま卒業する生徒も一定数います。また、進路先の「定着」についても、本校ならではの課題を感じています。本校は手厚い支援により、例えば小中学校では不登校だったけれど今では楽しく通えるようになった、という生徒が沢山いるのですね。簡単に言うと、何事も「頑張ったね」と許される環境です。ところが進学・就職先では、そうした配慮が望めず、ギャップの大きさに適応できなくて中退・離職してしまう生徒も見受けられます。手厚い支援とともに、生徒の「進路ギャップ」をどう埋めていくかが大きな課題です。――専門学校に対する要望をお聞かせください。オープンキャンパスや説明会では、ぜひ「楽しさ」だけでなく「厳しさ」もきちんと伝えていただきたいですね。例年、オープンキャンパスに行くと、「好きなことを仕事にできる専門学校ってこんなに楽しいんだ」と感激し、その場でエントリーしてしまう生徒もいるのですが、そこには大きなリスクがあると懸念しています。特にゲームや声優といったクリエイター系は、私たち高校教員が業界の現状に疎いこともあって心配です。就職率などもきちんと開示してほしいですね。また本校では近年、調理師や美容師など衛生分野の進学者が増えていますが、資格職の手堅さだけでなく「向いている人材」についても伝えてほしいと思います。専門学校進学後にミスマッチが生じないよう、よろしくお願いします。キャリアエデュCareerEducation№68・15

キャリア教育における講師派遣プログラム公益社団法人東京都専修学校各種学校協会は、東京都が行う「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の支援団体として、「キャリア教育における講師派遣プログラム」を実施しています。今回は東京都立八王子拓真高等学校定時制課程と東京都立江東商業高等学校で行われたプログラムの様子をレポートします。レポート東京都立八王子拓真高等学校定時制・1年生を対象に実施・バラエティに富む11分野の授業プロのスキルに目を見張り自らも体験して興味関心を深める八王子拓真高校は午前・午後・夜間に授業を実施する三部制の定時制高校です。単位制の普通科が設置され、自由選択科目の組み合わせに年間で卒業することも可能です。生徒数学年当たり約300名の大規模校ですが、1クラス30人編成および多種多様な選択科目による少人数授業が中心で、丁寧な個別指導を行っています。1年次では特に「学び直し」に力を入れていますが、一方でキャリア教育にも早期から取り組んでいます。1年次から毎週「キャリア」の時間を設け、専門学校や大学を招いた進学指導、ハローワークによる就職指導を通して、生徒自身が自らのキャリアを考える力の育成に努めています。今回のプログラムも1年生を対象に「キャリア」の時間に実施されました。最初に専門学校全体のキャリアガイダンスが行われ、1年8組の教室で国際文化理容美容専門学校国分寺校の日高淳先生が教壇に立ちました(写真1)。他の9クラスにはその映像がライブ配信されています。日高先生は冒頭、角度によって若い女性にも老婆にも見えるトリックアートを使って生徒の興味を惹きつけ、視点によって物事の見え方は変わると説明。そのうえで、これからの仕事や人生100年時代におけるキャリア形成、また専門学校の強みや大学との違いなどを分かりやすく伝えました。なかでも大学のカリキュラムを「ジャングル探検型」、専門学校を「山登り」のイメージと表現し、「(専門学校は)目指すゴールは明確だが、頑張って登っても違う山だった、ということになるとやり直すのは厳しい。高校時代に職業の特色や将来性、取得する資格などをしっかりと調べ、どの山に登るか考えておいてほしい」と呼びかけました。続いて分野別説明会に移り、生徒はそれぞれ自分が興味関心のある分野のクラスに移動。各分野ごとに業界の特色や職業の説明、必要な資格や求められる人材などの講義を行ったうえで体験実習が実施されました。1216

「イラスト・アニメ」(写真2)では生徒達がイラストの模写と色塗りに挑戦。講師の「微妙な色合いや質感をどのように表現するか研究してほしい」というアドバイスを受け、真剣な表情で取り組んでいました。「デザイン」では自分で描いた絵を切り抜き、効果的な配置を考えるなど工作を通してデザインのコツを学びました。「美容」(写真3)では女性の顔のイラストに水性ペンでアイラインを引いたり、眉を描き足したりとメイクの基礎を学びました。「スポーツ」ではトレーナーの仕事としてケガをした部分を圧迫するテーピングを体験。「保育士・幼稚園教諭」(写真4)では紙コップを使ってガラガラを作り、赤ちゃんの人形を抱きながらあやし方を教わりました。また「調理」(写真5)ではフルーツの飾り切りを、「声優」ではキャラクターの性格を踏まえたアテレコを講師が実演。生徒達はプロの技に興味津々に見入っていました。「動物」ではパソコンゲームを通してイヌの行動パターンを理解するとともに、国家資格の愛玩動物看護師などについても学習。「公務員」では公務員試験の内容や種類、面接のポイント等を具体的に解説しました。「IT・情報処理」(写真6)では簡単なプログラミングに挑戦し、「医療」では人間の欲求の段階について知るなど、幅広い学びの提供により生徒達は新鮮な気持ちで取り組めたようです。■講師派遣校一覧■〔IT・情報処理〕東京みらいAI&IT専門学校〔医療〕専門学校社会医学技術学院〔美容〕国際文化理容美容専門学校国分寺校〔保育士・幼稚園教諭〕アルファ医療福祉専門学校〔スポーツ〕東京工学院専門学校〔イラスト・アニメ〕町田デザイン&建築専門学校〔デザイン〕日本デザイン福祉専門学校〔声優〕専門学校東京声優・国際アカデミー〔公務員〕大原簿記公務員医療福祉保育専門学校立川校〔動物〕ヤマザキ動物専門学校〔調理〕吉祥寺二葉栄養調理専門職学校/吉祥寺二葉製菓専門職学校3456キャリアエデュCareerEducation№68・17

キャリア教育における講師派遣プログラムレポート東京都立江東商業高等学校・キャリア講演と卒業生講話を2年生に実施・先輩たちの話に活発な質問が飛ぶいきいきと学び、働く先輩たちが高校生に身近な目線でアドバイス江東商業高校は2025年に創立120年を迎える全日制の伝統校です。全履修科目の約3分の1が専門の商業科目で、将来の進路実現や自らの興味関心に即した多様な商業選択科目を設置しています。進路指導は1年次から計画的に実施され、2年次では特に進路ガイダンスに力を入れています。今回のプログラムも2年生を対象に開催され、約140人が参加しました。全5クラスに5校の専門学校が入り、前半はキャリア講演、後半は専門学校の卒業生・在校生による「先輩の話を聞こう」が行われました。キャリア講演は各専門学校の講師によるそれぞれの見解を交えながら、基本的に同一内容で進行し、専門学校の教育内容や就職指導の特色、大学との違い、学費や奨学金制度など、専門学校の概要をわかりやすく説明しました。続いて「先輩の話を聞こう」に移り、江東商業高校を卒業して専門学校東京CPA会計学院で学び、現在は会計事務所に勤務する茂木健太郎さんが登壇。茂木さんは仕事のやりがいとして「会社の舵取りを行う経営者と直接会って話ができること」を挙げ、「人生経験豊かな経営者と接することで自分も成長できる」と語りました。学生時代の話では「高校生の頃はほとんど勉強しなかったが、専門学校の2年間は人生で初めてというくらい頑張った。特に簿記会計の基礎知識はもちろん、『勉強の仕方』が身に付いたことが今の仕事にも役立ってい茂木健太郎さん(専門学校東京CPA会計学院卒業)る」と述べたうえで、「今ほとんどの仕事ではパソコンを使うので、高校時代にはタイピングのスピードを上げる、Excelなどの操作を覚えるといったことに取り組んでほしい」とアドバイスしました。東京製菓学校在校生の栗原彩菜さんも江東商業高校の卒業生です。製菓企業に就職先が内定している栗原さんは「高校の進路選択では一時期違う職業を考えたこともあるが、やはり幼い頃からの夢を叶えたいと専門学校に進学した。進路を決めるまで沢山迷うことも必要だと思う」と高校時代を振り返るとともに、「就職したら実際に現場で経験を積み、パティシエという将来の夢に向かってお客様を笑顔にできるよう頑張りたい」と力強く語りました。日本電子専門学校在校生の青木廉さんは自身も別の商業高校の出身であることから「商業高校あるあるトークをしよう」とフランクに語りかけ、同じ専門科目の苦労話で盛り上がるなど教室は一気に和やかなムードに。専門学校ではゲーム企画を専攻し、卒業後はゲームプランナーとして就職予定の青木さんは、自分栗原彩菜さん(東京製菓学校在学中)青木廉さん(日本電子専門学校在学中)が作った作品を紹介したり企画書の書き方を説明したりと生徒達にゲーム作りの楽しさをいきいきと伝えました。そのうえで「高校生活は『やり残したことはない』と実感できるほど目一杯楽しんでほしい。それが将来、夢を叶えるため18

内野愛子さん(聖徳大学幼児教育専門学校在学中)の土台になる」とエールを送りました。聖徳大学幼児教育専門学校の夜間部に在学する内野愛子さんは大学にも通うダブルスクール生で、自己紹介のスライドを用意するなど準備万端。ダブルスクールを決めたきっかけとして、「大学では専門科目以外も沢山勉強するが、将来を考えて今のうちから幼児教育を深く学びたいと考えた」と語り、専門学校と大学、それぞれの魅力を紹介するとともに、テーマパークでのアルバイトにも熱中するなど、学生生活を満喫している様子を伝えました。国際理容美容専門学校の卒業生で美容師として活躍する澤田尚人さんは、美容師の仕事ややりがい、平均的な一日のスケジュールなどを紹介したほか、近年重視されているSNS戦略について詳しく語り、「お客様との関係性がより密になり指名も増えた。ネット世代には今後、さまざまな活躍の場が広がっている」と可能性を語りました。どのクラスでも生徒達は年齢の近い先輩たちに親近感を抱いたようで、プライベートな事柄も含めてさまざまな質問が飛び交っていました。澤田尚人さん(国際理容美容専門学校卒業)キャリア教育における講師派遣のご案内スペシャリストがキャリア教育のお手伝いをします東京都専修学校各種学校協会では、キャリア教育のスペシャリストによる出張授業や講演、専門学校在校生による進路懇談会、また上位学校訪問などの提案やセミナーのコーディネートをご提案し、高等学校現場におけるキャリア教育のお手伝いをしています。幅広いキャリア教育の観点から、ご要望に応じて企画させていただきますので、プログラム例を参考にご検討ください。Programの例1専門学校進学について専門学校全般について。分野教育内容、就職指導、資格、学納金等について、資料やデータを元に説明いたします。4高校卒業後の進路について大学・短大進学、専門学校進学、就職などの進路について、進路ごとに講師をコーディネートし、それぞれの特徴を比較しながら説明いたします。23特定分野の専門学校についてご指定をいただいた専門学校の分野について、その教育内容、資格や就職動向、受験対策などを担当講師が説明いたします。職業体験高校生を対象に、専門学校教員がさまざまな職業体験を行います。(例)メイクアップセミナー:進学や就活に向けたメイク(男性も可)、ネイル講座:ネイル道具の説明や体験、介護体験:介助実習、映像セミナー:CGアニメなどを制作5現役専門学校生、卒業生の体験談を聞く会ご希望分野・学科の現役学生、また社会で活躍している卒業生を手配いたします。進路選択の経緯や学生生活、実際の仕事現場のようすなど、リアルな体験談を後輩たちにお伝えします。お申込み・お問合せ先公益社団法人東京都専修学校各種学校協会TEL03-3378-9601FAX03-3378-9625mail:info@tsk.or.jp担当/事業推進課キャリアエデュCareerEducation№68・19

[専門学校の教育]しごと別ファイルvol.6CGやゲームに関わるしごとCG(ComputerGraphics)技術の進歩は目覚ましく、映画やゲームなどエンターテインメントの世界だけでなく、さまざまなビジネスや医療、教育の場面でも欠かせないツールとして私たちの生活に浸透しています。VR(仮想現実)やメタバース(仮想空間)が実社会で役割を担う時代となり、従事するエンジニアやクリエイターの需要が高まっています。CG制作に関わるしごとCGには大きく分けて2D(平面)と3D(立体)の2種類があります。どちらもコンピュータの専用ソフトを使用して作成しますが、2DCGは平面的なWebサイトや映画、アニメーション、紙の広告、漫画など多様な用途で使用されています。一方、3DCGは立体的な画像や映像で、VFX(特殊効果)の技術などを駆使したゲームや映画は、もはや実写と区別がつかないほどのリアルさで表現されています。アニメーションの分野に限ってみると、日本では伝統的なセルの作品が主流ですが、海外も含作品や、3Dと2Dを融合させた作品が増えています。また、医療分野においては診断や手術のシミュレーションに、教育の現場では遠隔授業のツールなどとして、あるいは建築や製品の設計の現場など、その活用範囲はエンターテインメント以外の領域にもどんどん拡がっています。家庭用の3Dプリンターも出現するなど3DCGの技術は一気に身近な存在となってきました。それでは、3DCG制作の過程をおもな作業ごとに見てみましょう。■モデリング3DCG制作においては、まず平面(二次元)から立体(三次元)に変換させるモデリングの作業を行います。専用ソフトを用いて基盤となるメッシュ(ポリゴン網)で形状を定義しオブジェクトを作成します。用途によってサーフェスモデル、ソリッドモデルなど表現方法の異なる技術があります。■テクスチャーモデリングした物体の表面に質感や模様、凹凸などを施す作業です。簡単な形状だったモデリングがテクスチャーによって複雑でリアルなものとなっていきます。■リギングモデリングされた人物などに骨組みを設定する作業です。この作業の精度がアニメーションの動きの仕上がりを左右するので、人体の複雑な関節の連携や表情を作る顔の各パーツまで精密に再現し、自然な動きの表現を追究します。■モーションキャプチャー人やモノの動作を特殊なカメラやセンサーを用いてデジタルデータ化し、画像に適用するこ20

[専門学校の教育]しごと別ファイルvol.6/CGやゲームに関わるしごと〔CG、ゲーム関連の主な職種と専門学校の学科〕ジャンル職種例学科例主な資格・検定就職先の例CG・映像映像クリエイター3D・2DCGデザイナーモーションデザイナーコンポジッターCG映像制作科CGクリエイター科CGクリエイター検定JPPA映像音響処理技術者資格認定デジタル技術検定映像制作会社CG画像制作会社システム開発会社アニメーションアニメーターキャラクターデザイナーデジタルペインターCGアニメクリエイターアニメーション・CG科CG-ARTSアニメーション実技試験CGクリエイター検定アニメータースキル検定アニメーション制作会社ゲーム制作ゲームクリエイターゲームデザイナーゲームプランナーゲームプロデューサーゲームディレクターゲームプログラマーサウンドエンジニアシナリオライターゲーム制作科ゲームクリエイター科ゲームプログラミング科声優養成科ゲームアフレコ専攻基本情報技術者ITパスポート試験情報検定(J検)C言語プログラミング能力検定オラクル認定JavaプログラマPython3エンジニア認定CG-ARTS検定ウェブデザイン技能検定ゲーム制作・開発会社ゲームアプリメーカーゲーム関連メディアCG制作会社アニメーション制作会社eスポーツプロゲーマーコーチチームマネージャーデータアナリストイベントプロデューサーディレクターコーディネーターeエンターテイメント科プロゲーマー科JeSU公認プロライセンスプロチームや企業に所属ゲーム配信チャンネル運営とで自然な動きを再現させます。■レンダリング映像に使用した素材やエフェクト(効果)、テロップ、音声、BGMといった複数のデジタルデータを処理して1つの動画ファイルとして処理します。ゲーム制作に関わるしごとCG映像により制作されるゲームコンテンツの国内市場は2020年に2兆円を超えていますが、現在その成長のけん引役となっているのはスマートフォン向けのゲームアプリです。新たな家庭用ゲーム機やパソコン向けゲームの人気は国内のみならず海外市場に拡大を続けており、業界の成長を支えています。ゲーム業界には主に販売を担う「パブリッシャー」と、開発・制作を行う「デベロッパー」と呼ばれる会社があります。パブリッシャーの依頼を受けてデベロッパーが制作を行う場合もあれば、デベロッパーが自らパブリッシャーに製品を売り込むケースもあります。パブリッシャーでは任天堂やセガ、ナムコといった有名な大手企業が多いですが、制作を行うデベロッパーは一般的にはあまり名前が知られることがありません。しかし業界内で実績があり高い評価を受けるデベロッパーは数多く、専門学校卒業生が即戦力として活躍しています。デベロッパーにおいては、企画から完成まで、プロジェクトチームで作業を分担しながら制作されるのが一般的です。専門学校ではゲーム制作のひと通りのスキルを習得しますから、適性や志向に応じて経験を積み上げ、ステップアップしていくことが可能です。■プロデューサーゲーム制作全体の開発スケジュール、チームメンバーの調整、予算組み、進行状況の監督と管理から販売戦略の策定まで、プロジェクトが円滑に進むよう調整するリーダー役です。■ゲームデザイナーゲームの全体的なコンセプトを決定し、設計やルール、システムを考案します。■プログラマゲームプランナーが作成した仕様書や設計書に添って、開発言語(C言語、C++、C#など)キャリアエデュCareerEducation№68・21

CGの技術は社会のさまざまな場面で活用されているゲームPC,スマホ,家庭用ゲーム機など(アプリ,オンライン)TV,ネット広告,デジタルサイネージ映画,アニメーション広告製造業建築・不動産CG(3DCG,2DCG)デジタル映像3Dパース,動画パースバーチャルモデルルーム教育Vtuberライブ,ステージ医療手術のシミュレーション医療教育オンライン授業実験シミュレーションを用いてプログラミングを行います。■アーティストゲーム内で使用するキャラクターや背景、UI(ユーザーインターフェイス)のデザインなどを担当します。■サウンドエンジニアゲーム内の音楽や効果音を作成し、ゲームの進行に合わせて適切に組み込んでいきます。■ライターゲームのシナリオやストーリーを設計し、キャラクターのセリフやバックストーリーを書いたり、シナリオがゲームプレイと連動するように調整します。■レベルデザイナーゲームの物語やテーマに合ったステージやマップをデザインし、プレイヤーが楽しめるようなパズルやトラップなどを考えます。■テスターゲームの動作確認をしてバグや不具合をチェックするとともに、ゲーム内のバランスや難易度調整をフィードバックします。eスポーツに関わるしごとIOC(国際オリンピック委員会)は2024年、コンピュータゲームを競技として行うeスポーツの大会を新設し、2025年にサウジアラビアで第1回大会を行うことを決めました。すでに国内外で多数開催されているeスポーツの大会は、参加者や賞金総額、開催会場、スポンサー数、ネット中継の視聴者数など、その規模が年々拡大しています。■プロゲーマープロのゲーマーとして報酬を得る道は以下のようにいくつかあります。・eスポーツ競技の大会に参加して賞金を得る。・プロチームや企業に所属する。・ゲーム配信などで収益を得る。・スポンサーのサポートにより資金を得る。・イベント出演やゲーム講師として報酬を貰う。プロゲーマーの学科のカリキュラムはまさにアスリート養成の授業内容で、ゲーム実習を中心に、フィジカルおよびメンタルトレーニングや、チームで戦うためのマネージメントなど幅広く学びます。22

[専門学校の教育]しごと別ファイルvol.6/CGやゲームに関わるしごと専門学校に学ぶ77ゲームクリエイター77学生の声大橋範顕さんOHASHINORIAKI■HAL東京ゲーム4年制学科ゲーム制作コース2年■クラーク記念国際高等学校出身大橋さんは大学受験につまづき、派遣エンジニアとして働いていたが「本気でやりたい仕事」に就くためHAL東京に入学。HALには4年制課程があり、卒業時に大卒同等の「高度専門士」の称号が得られることも魅力だった。1年次に基本情報技術者とCGエンジニア検定エキスパートを取得したほか、友人も多く、課外活動では体験授業をサポートするアシスタントスタッフのリーダーとして活躍している。ゲームクリエイターをめざして学び直しにチャレンジ本気になれる学習環境が魅力です私はプログラマーからゲームクリエイターを目指し、当初は転職活動に励んでいました。しかしゲームの開発経験がないと採用は難しいと分かり、専門学校できちんと学ぼうと決意。実践的な年制課程の設置校に絞り、その中で最も魅力に感じたのが産学連携教育に力を入れているHAL東京です。特に任天堂との教育連携により、NintendoSwitchの開発機に触れられることが決め手になりました。2年次には実際にNintendoSwitch用のゲームを開発する授業があり、「こんな風に動くのか」「組み合わせたら何ができるかな」と、ものすごく楽しかったです。仕組みを学んだうえで実際にゲームづくりに挑戦し、私はビリヤードゲームを考えました。ボールがビリヤード台の中でどう跳ね返るかなどの挙動に関し、一から物理演算を行って徹底的にリアルな動きを追求しました。こ東京・HAL大阪・HAL名古屋、3校合同の校内コンテストで技術賞をいただくことができました。頑張りが報われて嬉しかったですね。3年次、4年次には、さらに高度な授業が待っています。実用化を視野に入れたプロジェクト型開発などもあると知って今から楽しみにしています。専門学校に行って良かったと最初に感じたのは、プログラミングの知識の裏付けが得られたこと。プログラマー時代は基礎だけ学んでとにかく動けばいい、という感じだったので、なんとなくやっていたことの意味を理解するたび、「そういうことか」と腑に落ちる爽快感がありました。先生方に質問しても、理論的根拠のある明確な回答をいただけるので、大船に乗った気で学んでいます。転職活動がうまく行かなかった時、憧れのゲームクリエイターを目指すことを諦めなかったのは、30歳を目前にして、「本当にやりたいことをやれる最後のチャンスじゃないか」と強く思ったからです。恵まれた環境のもと求められる人材に成長し、今度こそ夢を叶えてみせます!キャリアエデュCareerEducation№68・23

第43回専門学校映像フェスティバル90秒映像初の高校生部門を開催表現方法の多彩さに審査員も感嘆映像制作を志す学生達が学びの成果を披露する「第43回専門学校映像フェスティバル」が3月5日に行われました。前回は4年振りの完全リアルイベントに加え、初めて映画館を会場にして開催。学生達の作品が大スクリーン一杯に映し出される様子は圧巻で、好評を博したことから今年度も引き続き、東京・江東区の「ユナイテッド・シネマ豊洲」で開かれ、ドラマや映画、VFX・CGなど多彩な映像コンテンツが上映されました。また、今年度は多くの高校生に「映像」の魅力を知ってもらいたいという思いから、毎年恒例の「90秒映像コンテスト」を初めて高校生向けにも開催しました。90秒映像コンテストは従来、都内の映像系専門学校や高等専修学校年生を対象に行われており、今年度も「参加校部門」として継続しています。一方、「高校生部門」は全国の応募作品の中から上映10作品が選ばれました。テーマは両部門共通で「君の映像が世界を動かす」です。当日のプログラムは高校生90秒映像コンテストからスタート。下町の懐かしい風情をモノクロの記録映像風に仕上げた作品やイラストと実写を組み合わせたアニメタッチの作品、またドローンを駆使して四季折々の光景を上空から映し出した作品など、多彩な力作が揃いました。審査の結果、入賞5作品、優秀賞4作品が選ばれた後、最優秀賞に輝いたのは中央国際高等学校2年生の岩瀬昴星さんの作品『瞬間』です。主人公が幼い頃からカメラを通して記憶に刻んだ「感動の瞬間」がフラッシュカットで流れるとともに、映像が進むにつれセピア色の写真が高校生部門の最優秀賞=中央国際高等学校・岩瀬昴星さんの『瞬間』鮮やかな動画に切り替わるなど、随所に作者のセンスが光る余韻に満ちた作品です。岩瀬さんは「最優秀賞を頂いただけでなく、自分の作品をこんなに多くの人に届けられる機会を得たことを、とても有り難く光栄に思っています」と受賞の感想を述べました。総評を行った相澤一喜副委員長(東京工学院専門学校)は「素晴らしい作品ばかりでどれも賞にふさわしく、審査が大変だった。特に同じ表現方法の作品がないことに感嘆したが、そもそも映像表現に『正解』はない。自分なりの表現をこれからも追求してほしい」とエールを送りました。[高校生部門・上映作品の制作校]中央国際高等学校(千葉県)/滋賀県立守山高等学校/愛媛県立松山南高等学校砥部分校/郁文館ID学園高等学校(長野県)/品川エトワール女子高等学校(東京都)/富山県立富山北部高等学校/東京都立八王子桑志高等学校/日本学園高等学校(東京都)〈上映順〉24

像コンテスト・・・・レポート参加校部門準グランプリ=東京工学院専門学校『上を向いて歩こう』↑日本電子専門学校『WorldShifter』→高レベルな作品が揃い、近年稀な接戦に参加校部門グランプリ=音響芸術専門学校『絶対真理』続いて参加校部門のコンテストが開かれ、8校から8作品が上映されました。審査の結果、グランプリには音響芸術専門学校の『絶対真理』が選ばれました。ちょっとした嫉妬心からSNSに友人の悪口を投稿した主人公が、転んだり頭をぶつけたりといった災難に見舞われるショートストーリーの作品です。代表の北村咲希さんは制作意図を「自分の発言や行動に責任を持とうと思えるきっかけになれば」と語る一方、「観た人が楽しく前向きな気持ちになれるようコメディにしました」と説明。狂言回し役の演者が「因果応報」「怒髪衝天」などと四字熟語を連発し、ラストは夢オチで締めるなどクスリと笑える場面に印象的な効果音が使われ、楽しくも考えさせられる完成度の高い作品に仕上がりました。参加校部門で入賞した6校の代表者たちが記念撮影で集合。準グランプリに選ばれた2作品は、東京工学院専門学校の『上を向いて歩こう』と日本電子専門学校の『WorldShifter』です。『上を向いて歩こう』は、就職活動がうまく行かないなか、空を撮影して気持ちを切り替える主人公と、その投稿を観てひそかに応援する同級生との一瞬の交流を描いた作品。登場人物の感情の変化を画面の大きさを変えて表現し、揺れ動く気持ちを効果的に伝えました。また『WorldShifter』は、主人公キャラクターが「押すと世界が切り替わる不思議なボタン」を発見し、様々な世界を巡るストーリー。実写映像を違和感なく合成しながらコミカルな動きが楽しめるアニメになりました。制作した布施孝陽さんは「キャラクター制作や合成、モデリングなど1人で頑張った成果が評価されてすごく嬉しい」と満面の笑顔で語りました。なお審査員特別賞には東放学園専門学校の『夢』、東京表現高等学院MIICAの『Lunatic』、日本工学院八王子専門学校の『廻作品が選ばれました。総評を行った相澤副委員長は「各作品に審査員が付けた点数はほぼ差がなく、近年稀なほど拮抗していた。高校生コンテストと同様、受賞作を選ぶのがかなり難しかった」と審査の様子を伝えたうえで、「今回の『君の映像が世界を動かす』というテーマは、映像業界自体が目指すテーマでもある。皆さんの作品がどのように伝わったか、この機会にぜひ意見交換してほしい」と呼びかけ、コンテスト参加者は終了後、別会場で懇親会を楽しみました。[参加校]音響芸術専門学校/尚美ミュージックカレッジ専門学校/東京工学院専門学校/東京表現高等学院MIICA/東放学園音響専門学校/東放学園専門学校/日本工学院専門学校/日本工学院八王子専門学校/日本電子専門学校/読売理工医療福祉専門学校〈50音順〉キャリアエデュCareerEducation№68・25

SenmonTopi中央教育審議会「大学分科会・高等教育の在り方に関する特別部会」答申「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~」少子化を見据え、大学の再編や縮小撤退を促進少子化が加速するなか高等教育の将来像を再検討高等教育の将来像に関する国の検討とその成果の答申は、従来、10年に一度の割合で行われてきました。しかし2018年の前回答申(「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」)以降、予想を上回るスピードで少子化が進んでいます。2024年の国内出生数は約72万人(速報値)で、9年連続して減少し、過去最低を更新しました。日本人のみでは70万人を割り込む見通しで、国の推計より15年早く少子化が進行しています。一方で、高等学校等卒業者の高等教育機関への進学率は年々上昇し、現在は8割を超えています(過年度卒業者を含む)。しかし入学者層のボリュームゾーンである18歳人口の減少に伴い、実数は減少傾向にあります。さら(万人)636261605958入学者数募集定員大学入学者数と募集定員の推移文部科学省:各年の「大学入学者選抜実施状況」から作成2015161718192021222324(年度)に需要と供給の関係で見ると、高等教育機関年で30校増えて813校になりました。このため、大学入学者数が募集定員の総計を下回る、つまり「選ばなければどの大学にも入れる」という「大学全入時代」の到来がかねてより懸念されていました。文部科学省がこのほど発表した2024年度の大学入学者数は、募集定員の総計を1万人以上下回っています。入学者数を定員で%で、統計開始以降、初めて100%を切ってしまいました。数字の上でも本格的な大学全入時代に入ったと言え、これにより私立大学の中には経営が悪化し、存続の岐路に立たされる学校も少なくありません。また偏差値の低い大学はいわゆる「Fラン大学」などと揶揄され、学生の側にとっては世間的評価や就職活動などにおいて大学の価値が薄れつつあるという指摘も見られます。このように少子化は高等教育の在り方に大きく影響します。既に前回の答申後から少子化がさらに加速したため、文部科学省は2023年、慣例より5年前倒しで高等教育の将来像の再検討に踏み切りました。中央教育審議会の大学分科会・高等教育の在り方に関年半にわたる議論を行い、パブリックコメントを経て、このほど「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~」と題する答申を取りまとめました。答申全文は文部科学省HPをご参照ください。26

大学は規模適正化を推進専門学校には役割強化を求める答申では、2040年の大学進学者数を46.0万人と推計。2021年(62.7万人)から約27%減少するとしています。少子化をはじめ労働力不足や環境問題、AIの進展といった高等教育を取り巻く社会の変化を整理したうえで、「今後の高等教育の目指すべき姿」「今後の高等教育の方向性と具体的方策」「機関別・設置者別の役割や連携の在り方」「高等教育改革を支える支援方策の在り方」をまとめています。高等教育が目指す姿のキーワードが「知の総和の向上」です。人の「数」と人の「能力」の掛け合わせで決まる価値を「知の総和」と呼び、高等教育機関が知の総和を向上させるためには、「教育研究の質を上げ、意欲ある全ての人が高等教育を享受できるよう社会的に適切な規模の高等教育機会を供給し、地理的・社会経済的な観点からのアクセス確保によって高等教育の機会均等の実現を図ることが必要」と提言しています。これを踏まえ、今後の高等教育政策では「質」の向上、「規模」の適正化、「アクセス」の確保――の3点を重視。なかでも高等教育全体の規模に関しては、「地域や社会のニーズ等を踏まえた上で、再編・統合や縮小、撤退を支援することが必要」と指摘。国立大学には修士・博士への資源の重点化を図る一方で、学部定員規模の適正化や連携、再編・統合の推進に向けた検討、私立大学には規模適正化の推進(設置認可厳格化、再編・統合、縮小、撤退の支援)を求めています。なお、専門学校には機関別の役割として、「実践的な職業教育の推進、社会人・留学生の受入れ拡大」というミッションを再定義してさらなる改善を図ることを求めています。また、アクセスに関しては、都市と地方の教育格差を念頭に、意欲のある学生が進学を諦めないよう、各論でも「地理的観点と社会経済的観点の両面から対策を講じる必要がある」と繰り返し強調しています。具体的には産学官で地域の人材育成や教育の在り方を議論する「地域構想推進プラットフォーム(仮称)」を構築したり、経済的な負担を軽減する修学支援制度を充実させたりする方策が示されました。文部科学省では答申を踏まえ、今後、制度年ほどの工程を示した政策パッケージを策定する予定です。現在明らかになっているところでは、国立大学の運営費交付金や私立大学の私学助成金など、基盤的経費の十分な確保や、個人・保護者負担の見直しを進めるとしています。そのうえで中長期的な取り組みとして、高等教育に関わる必要コストの明確化と負担の仕組みを検討するほか、税制のあり方や寄付の充実など、多様な財源確保に向けて議論を進めるとしています。我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~(答申)https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1420275_00014.htmキャリアエデュCareerEducation№68・27

高等学校と専門学校を結ぶ進路研究誌キャリアエデュバックナンバーのご案内No.642023年3月発行No.652023年10月発行特集ゲーム業界の最新動向と専門教育の展望特集専門学校の現在地と未来─「専修学校振興構想懇談会」専門学校検討部会報告書より(その他の内容)高等学校の進路指導の現場から/キャリア教育における講師派遣プログラム×チャレンジプログラム特別レポート/専門学校しごと別ファイルvol.2/第41回専門学校映像フェスティバルほか(その他の内容)高等学校の進路指導の現場から/キャリア教育における講師派遣プログラム×チャレンジプログラム特別レポート/専門学校しごと別ファイルvol.3/高等教育の修学支援制度支援枠拡大ほかNo.662024年3月発行No.672024年10月発行特集専門学校の建築教育新時代─第61回専門学校研究協議会から特集未来を拓く!高等教育の「修学支援制度と奨学金」最新事情(その他の内容)高専連携のいま/専門学校しごと別ファイ.4/第42回専門学校映像フェスティバル/学校教育法の一部を改正する法律案/改正障害者差別解消法施行ほか(その他の内容)高専連携のいま/グローバル時代の専門学校/キャリア教育における講師派遣プログラムレポート/高等学校の進路指導の現場から/専門学校しごと別ファイルvol.5ほかご希望の方に無料でお送りいたします。右記の方法によりお申し込みください。〔ご注文の方法〕▶ホームページからhttps://tsk.or.jp→「出版物のご案内とお申込」▶FAXでfax.03-3378-9625▶お電話でtel.03-3378-9601〒151-0053東京都渋谷区代々木1-58-1石山ビル6F公益社団法人東京都専修学校各種学校協会28

※2専門学校から大学に編入できるのは、修業年限が2年以上で一定の要件を満たす学科の修了者のみ※1高度専門士の称号保持者には大学院入学資格を付与。その他の条件での進学の途も。専門学校修業年限:主に1~4年(専修学校専門課程)大学院専門職大学院専門職学位学士短期大学士専門士高度専門士博士修士高等学校専門課程のうち、一定の要件を満たした課程を「職業実践専門課程」として文部科学大臣が認定※2※1就職フリースクールなど高卒程度認定試験高等専修学校(3年制)就職就職就職短期大学大学専門職大学専門職短期大学18歳からの進路と日本の高等教育機関専門学校とは卒業すると4年制修了者は「高度専門士」の称号が与えられ、大学院・専門職大学院への入学資格2年制以上の修了者は「専門士」の称号が与えられ、大学への編入学が可能学校教育法第124条に定める専修学校のうち、高等学校卒業以上を入学資格とする専門課程のこと設置認可は都道府県知事が行う修業年限は1年以上授業時数は年間800時間以上学生数は常時40人以上

