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PLAN NEWS プラン・ニュース 2026 Autumn NO. 133
特集国際ガールズ・デー自分らしく夢をかなえる
(インド)
増田明美さんネパール訪問記
~子どもたちと駆けた希望の道~
プラン・スポンサーシップ大人になったチャイルドのストーリー
(ガーナ)

2 夢だったファッションデザインの世界へカティジャさんの父親は腕の良い仕立て屋として有名で、幼い頃から裁縫に親しんだ彼女はファッションデザインの世界を夢みていました。しかし、父親が突然亡くなったことで家計への不安が高まり、希望の進路に進むことが難しくなりました。彼女はプランのキャリア相談を受け、母親を説得してファッションデザインのコースに参加。必要な技術や知識を身につけ、コース修了後、わずか1 年で自身のブティックを開業。現在は母親とともに、現代的なデザインの商品づくりに取り組んでいます。看護師の道を切り開いたキャリア支援ネハさんは看護師になることを夢見ていましたが、家計の状況から、その夢を実現できるかどうか自信を持てずにいました。プランが提供するキャリア相談で紹介された看護コースを受講。しかし、就職活動中にITスキル不足を指摘され、再びキャリア相談を利用し、無料のパソコン基礎講座を受講しました。2 年間にわたり、プランからの継続的若者にとって、自分に合った進路や職業を選ぶことは人生の大きな挑戦です。特にインドの首都デリーでは、教育や職業訓練を受けていない若者、なかでも女性の比率が圧倒的に高く、劣悪な労働条件で働いているケースが多い状況です。そこで、プラン・インターナショナルは、デリーのスラム街で社会的に弱い立場にある若者を対象に、キャリア形成支援を行っています。現地のニーズ把握や行政との連携など、プランだからこそできる細やかな支援を通じて、夢をつかんだ女の子たちのストーリーを紹介します。「自分らしく夢をかなえる~Be Yourself ~」国際ガールズ・デー特集夢だったファッションデザインの道を歩むカティジャさん(左) Autumn 2026 No.133

3 に就職しています。日本企業からの支援も2025年7 月からは株式会社ユニクロが実施するPEACEFORALLプロジェクトを通じたご寄付により、デリーのスラム街に住む若者などを対象とした小売業、看護・介護アシスタント、縫製の3 コースの職業訓練提供のほか、就労支援とフォローアップなども実施しています。2025年12 月までの半年で500名以上が研修生として登録、プログラム全体では700名以上の若者が就職や独立・起業をかなえています。プランは引き続き、社会的に弱い立場に置かれた若者、特に若い女性の経済的自立や地位の向上を支援していきます。援しています。プランが実施するインドでの職業訓練プログラムプランは2010年から、インドの首都デリーなどで職業訓練プログラムを実施し、これまでに約6 万人の若者に職業訓練を行っています。対象は、18 ~29 歳の社会的に弱い立場に置かれた若者で、1 ~3 カ月の職業訓練コースと就労支援を提供。カリキュラムはインド国家技能開発公社の基準に沿っており、特定の技術・専門知識獲得のためのハードスキルと、コミュニケーションなどのソフトスキルの研修を組み合わせて行われています。これまでに職業訓練に参加した若者の90 %がコースを修了し、70 %がプロジェクト期間中な支援を受けながら努力を重ねた結果、ネハさんは現在、デリーの病院で患者ケアアシスタントとして働いています。総料理長を目指して父親が亡くなった後、アンジャリさんは家事を担うようになり、高校1 年生で学校を中途退学しました。しかし、プラン・スポンサーシップを通じて支援を受け、学びを再開。シェフになりたいという夢を抱くようになりましたが、母親の理解を得られずにいました。そこでプランが働きかけ、研修センターで実施される調理コースへの参加が実現。コース修了後、病院でジュニアシェフとして働き始め、家計を支えています。今では母親も総料理長になる夢を応10 月 11 日の国際ガールズ・デーにあわせて、日本でも女の子たちに向けて「じぶんらしさ」をテーマにしたイベントを開催します。アート、ファッション、メイクなど様々な体験を通じて、「じぶんらしさ」を探求し、自由に安心して自分を表現できるようなきっかけを提供します。事前申し込み不要で、どなたでもご参加いただけます。日時:2026 年 10 月 10 日(土)、 11 日(日) 11 時~19 時場所:渋谷ヒカリエ 8/COURT プランのご支援者でもある小林エリカさんが翻訳した絵本『わたしはなれる』。幼くして結婚したインド人の作者が、「やりたいことを自由にできて、なりたいようになれる」世界の扉を開きます。「この本を手にすれば絵が、本が、ひとりの人を、社会を、世界を、変えることができるかもしれないと、信じることができる(小林エリカさん)」。国際ガールズ・デーイベントでご購入いただくと、売り上げの一部がプランに寄付されます。デリーの病院で働くネハさん縫製を学ぶ女の子シェフとして働くアンジャリさん(左)詳細はこちら『わたしはなれる』作:サンギータ・ジョギ訳:小林エリカ出版社:green seed books 国際ガールズ・デーイベント『 BE YOURSELF!じぶんらしさ研究所』本のご紹介

4 7 月28 日(火)羽田空港からバンコク経由で約14 時間かけてネパール・カトマンズへ。空からは、山々に囲まれた盆地の広がる街並みが見え、えんじ色と青色の屋根が織りなす優しい風景が広がっていた。空港では、ネパール駐在のプラン職員、伊藤理恵さんが出迎えてくれた。厚生労働省や国連での勤務経験をもつキャリアウーマンだ。ホテルに到着後、約25 分歩いて世界遺産のパタンを訪問。木造建築が美しい寺院を眺めながら、カフェで伊藤さんからネパールの社会や教育についてレクチャーしてもらった。法律上は廃止されたカースト制度の影響が今も残ること、8 年生(日本の中学1 年生相当)までが義務教育とされている一方、ノートや制服、給食は十分に支給されていないこと。そうした課題に対し、プランは行政と連携しながら地域に必要な支援を行っている。カフェで食べたパニール(チーズを揚げたもの)とズーズーダウ(濃いヨーグルト)がすごく美味しかった。7 月29 日(水)朝5 時半からジョギング。ホテル近くの川沿いでは同じようにジョギングや散歩する人も多く、公園では鮮やかな色のTシャツを着た子どもたちが体操をしていた。健やかな風景に心が踊り50 分間走った。その後、カトマンズからプランの活動地ジャナクプルに移動し、プラン・スポンサーシップのチャイルドだったという2 人の女性に会った。19 歳のモニシャさんは5 人姉妹の末っ子。4 歳から18 歳までプランと関わった。「スポンサーからのお手紙が嬉しかった。お手紙で知ることが多く、自分の世界が広がった。お返事では果物や野菜のことばかり書いていた」と教えてくれた。プランのリーダーシップやジェンダー平等などのトレーニングを受けたことで自分だけでなく家族も考え方が変わったと話してくれた。同じく19 歳のプラビナさんは、お兄さんと双子の兄弟(男の子)がいる。母方の祖母は「女の子は家から出てはいけない」という考えで、母親は教育を受けることができなかったが、父方の祖父母が教育の大切さを認識している人で、プラ2026 年 7 月、スポーツジャーナリストの増田明美さんがネパールを訪問されました。プランの活動地を訪れるのは 8 年ぶり。プランの支援者、顧問、そしてランナーとして、子どもたちと交流し、活動の成果を視察しました。現地で感じたことや出会った人々への思いを、訪問記にまとめてくださいました。増田明美さんネパール訪問記~子どもたちと駆けた希望の道~女の子の話を聞く増田さん Autumn 2026 No.133

5 顔をしている。のどかな風景のなかで、皆が一体となったランだった。このあぜ道が未来に繋がる道に見える。真っ直ぐ前を見てひたむきに走る姿を見ながら、一人ひとりがそれぞれの目標に向かって歩み続け、その可能性を大きく広げていってほしいと思った。ランの後、プランが新設した教室を男の子が案内してくれた。教室には、壁に書かれた絵やアルファベット、数式のほか、予算節約の為に先生方が作った教材などもあった。テレビも活用して楽しんで学ぶ授業法を取り入れているという。「それが楽しみで学校にくる子もいるのですよ」と先生。なるほど、ステキなこ7 月30 日(木)いよいよ本番の日。プランが支援している小学校で子どもたちとランニングをする。5 時半にホテルを出発し、車で1時間かけて移動した。途中見た風景は50 年位前の日本の田舎を思い起こさせる。一面に広がる田園風景、ボコボコした土道を牛や山羊が優雅に歩いている。小学校に着くと、5 年生から8 年生まで、近隣の小学校9 校から合計45 人の子どもたちが校門で出迎えてくれた。「ナマステ」。私の挨拶に皆が笑顔で答えてくれる。純粋な心が伝わる表情がとってもかわいい。皆で一緒に準備体操をした後、腕振り練習をした。「肘を後ろにもしっかり引いてね」というと言われ通りにきれいに振る。本当に素直なのだ。土のデコボコ道なので転ばないよう全集中。「こんなデコボコした道の方が、舗装されたアスファルトの道よりも足首強くなるんだよ」「あなたの腕振り、とってもきれい」と隣を走る子どもたちに声をかけながら一緒に田んぼのあぜ道を2 ・7 キロ走った。沿道では、プランの青いTシャツを着たボランティアや子どもたちの家族が応援してくれる。牛や山羊たちも「今日はお祭りかな?」というとだと思った。校舎見学の後、広場で低学年の子どもたちとカバディをした。相手陣地に攻め込むものの、すぐに足を掴まれ捕まってしまう私のしぐさが大ウケだった。大自然とかわいい子どもたち、最高に楽しい1 日を過ごすことができた。子どもたちのまっすぐな瞳と未来への希望に触れ、改めて教育が人生を変える大きな力であること、そしてそれをプランの支援が力強く支えていることを実感する訪問となった。ビナさんは学校へ通うことができた。「ありがたかったのは文房具や通学バックの支援。また、ライティングスキルを学んで自分に自信が持てた」という。プラビナさんは今、若手が活躍するプロジェクトのリーダーになり、表彰も受けたということで、すごく自信のあるいい顔をしていた。将来は政府の仕事をすることや留学を目標としているそうだ。希望に満ちたステキな2 人の女性に会い、つくづく教育が未来を作っていくのだと感じた。子どもたちと 2.7 キロのあぜ道を走る(上)新設された教室には絵やアルファベットが描かれている(下)子どもたちとカバディ〈鬼ごっこ〉で思いっきり遊ぶ視察レポートはこちら

「点」ではなく、「面」の支援で総合的な解決に導く Vol.25 プラン・スポンサーシップ教師をしながら地域の子どもたちを支えるシャインさんガーナのボルタ州に暮らすシャインさんが10 歳のとき、プラン・インターナショナルが彼女の村で活動を始めました。「プランは、子ども時代から大人になるまで、私の人生の大きな一部でした」と話す彼女はプランの活動に参加し、奨学金を受けて高校へ進学しました。現在、シャインさんは平日には男子高校で数学教師として働いています。そして週末になると故郷のコミュニティに戻り、女の子たちのメンターとして活動しながら、教育の大切さを伝えるワークショップを開催しています。「卒業生ネットワーク」は恩返しの場こうした活動をしているのはシャインさんだけではありません。彼女は、これまでにプランの活動に参加していた若者たちによる「アルムナイ・ネットワーク(卒業生ネットワーク)」の一員です。このネットワークには、プラン・スポンサーシップのチャイルドだった子どもや、プログラム参加者として成長した若者たちが集まり、それぞれのキャリアや人生を築きつつ、地域社会へ恩返しをしています。「卒業生ネットワークは、故郷に帰ってきたような感覚です」とシャインさんは言います。固定観念を変える、ジョナサンさんの活動医療分野で働くジョナサンさんは、「このネットワークは、自分の経験を生かして人々を勇気づけ、自分の声を社会に届ける良い機会になっています」といいます。例えば、週末に開催するジェンダー平等のワークショップでは、「医師は男性、看護師は女性」といった固定観念について子どもたちと考えます。さらに、「家事は誰がするのか」「水汲みは?」「勉強する時間が持てるのは誰なのか」と問いかけることで、男の子が家事を分担すれば女の子の学ぶ時間が増え、将来の選択肢も広がることに子どもたち自身が気づいてチャイルドだった若者たちが集う「卒業生ネットワーク」大人になったチャイルドのストーリーチャイルドが 18 歳になると、プランの支援を卒業(登録終了)し、スポンサーとの交流も終わりを迎えます※。卒業したチャイルドたちはその後、どのような人生を送っているのか。ガーナでは卒業生が集うネットワークがあります。彼らの活動をご紹介します。週末、地域の子どもたちにワークショップをするシャインさん子どもたちとジェンダー平等について話し合うジョナサンさん卒業生ネットワークのメンバー※「チャイルド」は、プラン・スポンサーシップでスポンサーと交流する 0 〜 18 歳の⼦どものこと。年齢に関係なく、さまざまな理由で登録終了する場合があります。 6

いきます。こうした活動は地域の意識変化にもつながり、かつて男子生徒が務めるのが当たり前だった生徒会長も、今では性別ではなく能力を基準に選ばれるようになってきています。若者たちが頼れる存在に卒業生ネットワークが取り組んでいるテーマは、「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」「ジェンダーに基づく暴力」「子どもの権利と責任」などです。昨年は3 つのコミュニティで活動していましたが、今年は10 コミュニティへと拡大しました。卒業生ネットワークのメンバーは、相談相手のいない若者たちにとっても大切な存在になっています。「虐待やそのほかの問題など、親や友だちに話しにくい悩みを打ち明けてくれる女の子たちが増えています。安心して話せる相手だと感じているのだと思います」とシャインさんはいいます。「チャイルドだった頃の自分が今の私を見たら、誇りに思ってくれると思います。未来は、夢を見る人のものです。夢があまりにも大きく、手が届かないように思えることもあります。でも、一日一日を積み重ねていけばいいのです」シャインさん(左)、ジョナサンさん(右)とともに学ぶ子どもたち 7 「卒業生ネットワーク」には、現在約 300 名が参加しています。メンバーはガーナ各地で、それぞれの知識や経験、人とのつながりを生かしながら、地域のためにボランティア活動を行っています。子どもの頃に支援を受けた人たちが、今度は地域社会に貢献し、前向きな変化を生み出している姿は大きな励みです。資金やリソースの確保などの課題もありますが、より多くの卒業生が参加し、より多くのプログラムを実施できるよう、活動の輪を広げていきたいと考えています。日本の支援者の皆さまには、長年にわたる温かいご支援に心より感謝申し上げます。皆さまのおかげで私たちは学ぶ機会を得て、自信やリーダーシップを育み、地域社会へ恩返しすることができています。これからも活動を通じて、その成果を届けていきたいと思います。ガーナの卒業生ネットワークについて代表ルースさん

Autumn 2026 No.133 実話をもとにしたストーリー活動報告プラン・グローバルサポーター 8 歳のジュリアオさんは2 歳の息子を育てながら、農業で生計をたてています。彼が住むアイレウ県は首都から離れた山岳地帯で自然が美しい地域ですが、地滑りや洪水などの自然災害も頻発し、安定して農業を営むことが年々難しくなっています。33 滑りや洪水などで水源の確保に悩まされてきたジュリアオさんは、「森林再生プロジェクト」に参加。プランはまず、地域の人々とともに「タラ・バンドゥ」と呼ばれる、天然資源の利用や環境保全に関するルールを整備しました。「タラ・バンドゥ」は、地域の人々にとって国の法律より身近なルールで、木を切る本数なども細かく決められています。地 illustration by Noriyuki Goto 東ティモール「森林再生」プロジェクト気候変動から、森と暮らしを守る東ティモールでは人口の約 7 割が農村部に暮らしており、多くの人々が自給自足農業に依存しています。しかし、気候変動などの影響により、農業による収入や食料生産が大きな打撃を受けています。プラン・インターナショナルが実施する「森林再生」プロジェクトは、自然を守りながら農業に従事する住民の生計向上を目指しています。※このプロジェクトでは JICA(国際協力機構)が開発した自然資源管理モデルを活用し、自然資源の利用ルールづくりや森林の保全、気候変動に対応した農業の導入に取り組みます。このプロジェクトは JICA などと協働で実施しています私は、日本の北海道で実施された JICA 研修プログラムに参加し、多くの学びを得ました。特に印象的だったのは、持続可能な森林認証の取り組みで、環境保全と地域経済の発展を両立させている点に大きな刺激を受けました。こうした学びは、「森林再生」プロジェクトにも生かされています。日本滞在中には支援者の皆さまとお会いし、地域開発に関する経験を共有できたことは、とても印象深い出来事でした。プランに変わらぬご支援とご厚意を寄せてくださっている日本の支援者の皆さまに、心より感謝申し上げます。皆さまの温かいご支援が、東ティモールの子どもたちや地域社会に大きな希望と変化をもたらしています。日本で学んだ森づくりの知恵を東ティモールへプラン・インターナショナル東ティモールローラ・モック職員

9 らにジュリアオさんは、気候変動の影響に強い農業技術も学びました。「このプロジェクトにより、自給としてだけでなく、売るための野菜や果物も確保でき、子どもたちの教育費を支払うことができます。私たちの願いは、人々が協力し合い、つながりや友情を大切にしながら、地域全体の幸せと豊かさを築いていくことです」ュリアオさんは、森林保護や管理のトレーニング、植林活動にも参加しました。水源地周辺の植林は、乾季の水不足を防ぐだけでなく、危険な地滑りの防止にも役立ちます。ジュリアオさんは、このトレーニングにより地域住民の防災意識が高まったと感じています。ジた、以前はこうした研修に参加できるのは男性だけでしたが、プランは女性の参加もよびかけました。現在では参加者の約3 割が女性です。彼女たちは研修で学んだことを地域の人々に伝えるなど、地域のための活動をすることで、自分に自信がもてるようになっています。まさプロジェクトの詳細はこちらプラン・グローバルサポーターのご支援をお願いいたします●気候変動から、森と暮らしを守る「森林再生」プロジェクト(東ティモール)

プランを支える企業の声株式会社 MIC Autumn 2026 No.133 10 未来をつくるパートナー企業連携 Vol.26 変化する下着の役割広がる女性支援当社は創業70 年以上の下着メーカーです。創業以来、女性に寄り添うものづくりを大切にしてきました。女性のニーズと長年向き合ううちに、時代とともに下着に求められる役割も変化してきたと感じています。これまで下着は、補整や体型維持といった機能が重視されてきました。しかし近年は、フェムケアをはじめ、女性のライフステージや体調の変化に寄り添い、毎日を快適に過ごせることを大切にした商品づくりが求められています。そうした変化を受けて、私たちは下着メーカーの役割も、商下着メーカーだからこそできる女の子たちの未来へのエール代表取締役神崎淳志さん商品部開発課デザイナー/パタンナー松本貴栄さん(上)昨年の国際ガールズ・デーのイベントに出展(下)ワークショップで女の子たちが制作したバッグ品づくりだけにとどまらないのではないかと考えるようになりました。生理をはじめ、女性特有の悩みや体調の変化があっても、女性が自分らしく学び、働き、活躍できる社会を支えることも、私たちにできる役割のひとつです。その一環として、プラン・インターナショナルを通じて、女の子たちを応援する社会貢献にも力を注いでいます。ものづくりを伝えるワークショップを開催具体的な取り組みとしては、売り上げの一部をプランの活動に寄付しています。また今年は、プランが運営する、15 ~24 歳の女の子を対象とした「ゆうカフェ」と「わたカフェ」で、合同ワークショップを開催しました。ワークショップの前半では、下着メーカーの仕事や社員一人ひとりのキャリアについて紹介。後半では、下着の製造工程で生まれるレースやリボンなどの余剰素材を活用し、オリジナルのトートバッグを制作するアップサイクル体験を実施しました。女の子たちと直接お話しする機会は、私たちにとっても貴重な経験でした。私たちも最初は少し緊張もありましたが、インナーのデザインやパターンづくりなど、こうした仕事に携わる大人がいることを知ってもらえたことには大きな意味があったのではないかと思います。また、普段なかなか触れる機会のないレースなどの素材に触れることで、「これは何だろう」「こんなものを作ってみたい」という興味や好奇心につながってくれたらうれしいです。私自身も子どものころ、素敵なものを見るたびに「どうやって作られているんだろう」と想像することが好きでした。今回の経験が、参加者の皆さんにとって新しい興味や将来の夢を見つけるきっかけになっていたらと思います。こうした交流の機会は、参加した女の子たちだけでなく、私たち社員にとっても大きな学びになっています。「私たちの仕事が誰かの未来につながっている」という気づきが、仕事への誇りや新たなモチベーションにつながっていると感じています。

ひとつのプロジェクトを複数の方々と一緒に支援 Vol.10 池袋オフィスで開催された、一口 100 万円プロジェクトの説明会に参加 F さんが支援した「バングラデシュの学校の衛生環境を整えるプロジェクト」とは?深刻な衛生課題を抱える対象地で、学校での男女別トイレの建設や、啓発・トレーニングを実施。また、清潔な生理用ナプキンの利用を含めた月経衛生管理研修も行い、子どもたちが安心して教育を受けられるよう支援しました。(左)水と衛生キャンペーンで正しい手洗いを学ぶ子どもたち(右)設置された生理用ナプキン自動販売機※現在のプラン・グローバルサポーター 11 支援のさまざまなカタチ一口 100 万円プロジェクトメキシコの少女の目が忘れられなくて私が寄付を始めるきっかけになったのは、大学の卒業旅行で訪れたメキシコでの出来事です。メキシコシティで、お菓子を必死に売る4 、5 歳くらいの女の子に出会いました。「買うと次々に物売りが来るから買わないほうがいい」と言われたので、その子からは何も買いませんでした。でも、そのときの女の子の恨めしそうな悲しい目が胸に深く突き刺さったんです。その後、プラン・インターナショナルのガールズ・プロジェクト※を知ったとき、あの女の子のことを思い出しました。そして、月々数千円でもいいから寄付をしようと思い、2014年から寄付を続けています。2024 年にはバングラデシュの「学校の衛生環境を整えるプロジェクト」、今年はラオスの「小学校の教室建設プロジェクト」で一口100万円プロジェクトを支援しました。ラオスのプロジェクトでは事前説明会に参加したのですが、職員の方から直接、現地の様子を聞くことができたのが印象的でしたね。経済的に厳しい環境にあっても、子どもたちが健気に生きている姿に触れ、心から応援したいと感じました。100万円の支援は手が震えるほどの決断私は決してお金持ちではありません。社会人になってからも大学の奨学金を返済しながら家計をやりくりし、少しずつ寄付を続けてきました。ですから、私にとって100万円は本当に大金。以前は、こうした寄付は社会的にも経済的にも成功した、限られた人がするものだと思っていました。しかし、退職金が入り、続けていた株式投資の利益も想定以上に増えたことから、「今ならできるかもしれない」と決断しました。それでも、寄付を決めてからも何度も迷いました。お恥ずかしい話ですが、銀行で送金するときは手が震えたほどです。寄付が教えてくれた豊かさの意味アメリカに駐在していたころ、キリスト教徒の方のなかには、聖書の教えに基づき収入の10 分の1 を寄付する人がいました。私にはまねできないと思いましたし、実際に10 分の1 を寄付するのは簡単なことではありません。でもその姿を見て、私のなかで「豊かさ」の意味が変わりました。豊かさとはお金の多さではなく、分かち合おうとする心なのではないか、と。その後、寄付を続けてきましたが、実際にしてみて感じたのは、その「心の豊かさ」には持続性があるということ。おいしいものを食べたり、欲しかったものを買ったりした喜びは一時的ですが、誰かのためにできることをしたという満足感は、時間がたっても残ります。以前は、人と比べて「もっと寄付がもたらした心の豊かさという贈り物 F さんお金があれば」「もっと能力があれば」と思うこともありました。でも寄付を続けるうちに、そうした劣等感が薄れていきました。立派な経歴や特別な才能がなくても、自分にできる形で社会に貢献できている。その実感が、私自身の心を満たしてくれているのだと思います。

一人ひとりの力を信じて歩む子育てと国際協力の共通点
プログラム部ディレクターとして、各国で実施する事業の進捗管理や品質向上、新規事業の立案などを担当する曽我職員の仕事を紹介します。
プラン職員の仕事見せちゃいます!
Vol.13
国際 NGO の支援活動ってどんなもの?
大
学時代に国際協力を学んでいたものの、卒業後は商社やITベンチャーに勤務しました。そんな私の人生の転機となったのが、『貧乏人の経済学』という一冊の本です。著者の講義も受講し、「支援する側の思い込み」ではなく、「当事者の視点と実証的なデータ」に基づいて課題を理解するという考え方に強く惹かれ、国際協力の世界に飛び込みました。プラン・インターナショナルが、現場の人々を「支援される側」と捉えず、地域の人々とともに変化を生み出そうとしている姿勢にも共感し、入局して13 年になります。現在は、日本および各国の職員、パートナー団体、政府機関、企業など多様な関係者と連携しながら事業を進めています。立場や文化の異なる人たちと力を合わせ、子どもたちの未来につながる変化を生み出せることが、この仕事の大きな魅
力です。一方で、課題解決のために提案するときほど、自分の意見を押しつけず、まずは現地の人々の声に耳を傾けることを大切にしています。そうしないと「支援する側、される側」が顕著になってしまうからです。私には4 歳の息子がいますが、育児を通じて仕事との意外な共通点にも気づきました。子どもの言動が、自分の思い通りにならないと、親としてはつい先回りしてコントロールしがちです。しかし、子どもを信頼し、見守ることで思いもかけない成長や変化を目の当たりにすることがあります。相手を信じて待つことで見えてくるものがあると感じています。この学びは、子育てだけでなく、マネジメントや国際協力の現場にも通じています。これまで出会った人々の変化は、私の大きな原動力です。特に印象深いのは、ジンバブエで出会った女の子の成長です。当初は人前
プログラム部曽我建太職員(写真左)
で発言することも難しかった彼女が、活動に参加するなかで自信をつけ、やがて周囲の子どもたちを支える存在になりました。また、ベトナムの山岳地域で出会った女性は、生計向上支援によって安定した収入を得られるようになり、「夫が自分の意見を聞いてくれるようになった」と語ってくれました。こうした変化は、一度きりの支援では生まれません。長年にわたり活動を支えてくださる支援者の皆さまがいるからこそ、子どもたちや女性たちの未来につながる
変化が生まれています。
曽我職員のある一日
7:00 ─ 9:0 0 10:00 ─ 12:00 12:00 ─ 13:00 13:00 ─ 15:00
起床。朝食の後、子社会課題に取り組む
面談をかねてス外務省に提出す
どもを幼稚園まで組織や団体による勉
タッフとランチる資料の確認、
送る強会※に参加
ミーティング出張の準備
15:00 ─ 17:00 17:00 ─ 20:00 20:00 ─ 22:00
プロジェクトを支援する企業を訪問し、活動報告
早めに帰宅し、子どもと遊ぶ。家族で夕食、入浴などをすませ、子どもを寝かしつけ
スーパーフレックス制度を活用して、やり残した仕事やメールの確認などをして就寝
※慶應ノンプロフィットリーダーズ・プログラム Autumn 2026 No.133
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事務局の動きなどをご紹介世界ガールズ・レポート 2026 ~気候危機が奪う女の子の未来~南三陸町で「心と体を守る教育」を実施アドボカシー SRHR for JAPAN 13 プラン・インターナショナルは国際ガールズ・デーにあわせ、10 月始めに「世界ガールズ・レポート2026」を発表します。これは、気候変動が女の子たちの健康や将来に与える影響に関する調査報告です。約50 カ国・30 年に及ぶ女の子へのアンケート調査、保健・気候データに加え、バングラデシュ、ケニア、ペルー、セネガル、ジンバブエの15 ~24 歳の女の子130人以上にインタビューを実施。その結果、気候災害を経験した女の子の10 人に1 人が望まない妊娠を経験し、28 %が災害後に女性や女の子への暴力増加を目撃したと回答しています。また、76%が必要な保健サービスを利用できなくなったと感じているなど、女の子たちに深刻な影響を及ぼしていることがわかりました。2025年にプランが日本国内で実施した調査では、災害による避難を経験した15 ~19 歳の約6 割が進学や通学の中断など教育への影響を受けていました。また、避難所でプライバシーや安全への不安を感じた女性は男性の2 倍、家事やケアの負担が増えた女性は3 倍にのぼりました。気候変動が既存のジェンダー不平等を顕在化させるといえます。女の子が教育を受け続けることは、児童婚や望まない妊娠、暴力から身を守る重要な手段でもあります。プランは、気候災害への対応において性と生殖に関する保健サービスや教育を欠かせない支援として位置付けること、そして女の子たちの声を政策や支援に反映することを各国政府や国際社会に求めています。近年、SNSやインターネットの普及により子どもたちを取り巻く環境が大きく変化するなか、プランは2026年6 月15 日から17 日、宮城県南三陸町で「生命(いのち)の安全教育」モデル事業を実施※。小学6 年生82 人、中学3 年生68 人の計150人が参加し、NPO法人ピルコンの専門講師による授業を受講しました。小学生向けの授業では「自分の体は自分のもの」をテーマに、プライベートゾーンや困った時の対処法について学習。中学生は、人との距離感を示す「境界線(バウンダリー)」や「同意」の大切さを学び、デートDVやSNSトラブルなど身近な課題について考えました。参加した子どもたちからは、「人によって感じ方が違うことが分かった」「SNSの使い方に気をつけたい」といった声が寄せられました。本事業では、保護者への事前説明や授業見学の機会を設けるとともに、事前・事後アンケートや第三者評価を実施し、教育効果を検証します。学校、教育委員会、保護者、専門家が連携するモデルとして成果を整理し、今後は他自治体への展開や政策提言につなげ、地域差のない質の高い教育の実現を目指します。What's new ?~事務局ニュース Vol.25 講師を務めた NPO 法人ピルコンの皆さん 10 月公開予定のレポート※本事業は、プランが運営主体となる「 SRHR for JAPAN キャンペーン」が推進する「より包括的な生命 ( いのち)の安全教育」のモデル形成を目的とした取り組みです。本事業はシャネル財団の助成を受けて実施されています。

イベントやキャンペーン等のお知らせ
Information ~インフォメーション
緊急支援へのご寄付をありがとうございます
プラン・インターナショナルは、 2026 年 6 月 24 日に発生したベネズエラ地震、同 7 月 28 日に熊本県で発生した地震、および同 8 月 26 日にネパールで発生した大規模な洪水で被災した子どもたちとその家族を支えるため、緊急支援活動を行っています。皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。これまでに支援物資の配布や、子どもと家族を対象にした支援など、現地のニーズにあわせた活動を行っています。ベネズエラ地震緊急支援の募集は終了しましたが、熊本地震緊急支援へのご寄付は 10 月 30 日、ネパール洪水緊急支援へのご寄付は 11 月 30 日まで受け付けております。最新情報はウェブサイトや SNS をご覧ください。
プラン・スポンサーシップでご支援の方へ
(上)ベネズエラで支援物資を受け取った女の子(左上)熊本県八代市内の保育施設に支援物資をお届け(左下)緊急支援物資を準備するネパールのプラン職員
プランへの寄付となる商品・サービスのご紹介
スポンサーの皆さまの「交流名(英字名)」について
個人情報保護の観点から 2027 年 3 月以降、チャイルドへのお手紙にはファーストネームのみをご記載いただく運用への移行を予定しております。例:●HAHAKO YAMADA → HANAKO
●HANAKO YAMADA FAMILY → HANAKO FAMILY
●HANAKO YAMADA&TARO YAMADA → HANAKO&TARO
企業・団体名など、個人の姓名(フルネーム)以外の英字名で登録されている方については変更はありません。 SNS 等を通じた予期せぬ接触や個人情報流出のリスクを防ぎ、安全な交流を続けるための取組みです。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
マイ・プラン・ページチャイルド情報の表示変更のお知らせ
2026 年 7 月より、マイ・プラン・ページでのチャイルドに関する掲載情報を一部変更しております。 10 月からは順次、
以下の通り変更されます。また、チャイルドの「プロフィール情報」はチャイルドの「一年の歩み」が届いた時点で最新情報に掲載が変わり、「近況」は終了します。チャイルドによって切り替え時期が異なりますので、あらかじめご了承ください。
チャイルド情報・交流名変更に関するオンライン説明会
上記の変更内容について、皆さまにより深くご理解いただくため、オンライン説明会を開催します。各回とも内容は同じです。❶2026 年 10 月 28 日(水)
19:30~20:15
❷2026 年 11 月 7 日(土) 11:00~11:45 お申し込み・詳細は以下の QR コード
からご確認ください。
説明会の申込はこちら
国際ガールズ・デーに「 Pink Project 」で女の子を応援
ARTIDA OUD は、 10 月 11 日の国際ガールズ・デーに向け、同じ想いを持つブランドとコラボレーションし、世界の女の子たちを支援する「 Pink Project 」を実施します。オンラインでの販売のほか、プランが10 月 10 日・11 日に実施する『 Be Yourself !じぶんらしさ研究所』にも出展し、限定ジュエリーやアパレル小物、コスメなどのピンクカラーアイテムを購入いただくことで、売上の 10%がインドの教育支援と女の子を応援する国際ガールズ・デーへの協賛へ充てられます。商品を選ぶことが、世界の女の子たちの未来を応援する力になります。
チャイルド情報の表示変更
項目変更前変更後変更時期
名前個人のフルネームファーストネーム(またはミドルネーム) 26 年 7 月変更済み生年月日生年月日生年月 26 年 7 月変更済み宗教 / 言語記載あり記載なし 26 年 10 月末まで順次
家族
健康状態 / 居住環境 / 暮らし
保護者ときょうだいの名前、生年月日、職業
記載あり
保護者の名前、職業、きょうだいの人数
記載なし
夢 / 自由時間記載なし新規追加
次の「チャイルドの一年」が届く時期
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Autumn 2026 No.133
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国際ガールズ・デークロスワードに挑戦!
10 月 11 日は「国際ガールズ・デー」。クロスワードを楽しみながら、世界の女の子たちに思いを馳せてみませんか?青枠の文字を並べ替えてできる 7 文字のキーワードを完成させてください。アンケートフォームの最後に応募欄があります。ぜひ今号の感想とともに回答を送ってください。抽選で5 名様に、プランオリジナルの絵本セットをお送りします。
基本ルール● 1つのマスには、カタカナ1 文字を書きます。英語もカタカナで表記してください●「お」と「を」は同音として区別しません
1 2 う 3
お
5 あ
11
4
か
【タテのカギ】 1 一人ひとりの力を引き出し、自信や力を与えること(英語) 2 10 月 11 日は誰のための日 3 世界中の人たちが願っているもの 4 プランの活動分野のひとつ「水と●●●●」 5 挑戦するときに必要なものは? 6 アフリカの国で、
1994 年の大虐殺を描いた映画「ホテル・●●●●」 7 本当にあったこと 8 兄弟の娘 9 Winを訳すと
10
え
9 7
6 き
【ヨコのカギ】 1 楽しい時の顔 3 必要な人に手を差しのべること 7 「私(わたし)」のことを別の言葉で 8 気持ちを伝える言葉や文章のこと(英語) 10 だれもが持っている、未来への力のこと(5 文字) 11 LOVEを訳すと 12 関西の人がよく使う「パートナー」を表す言葉
8 い
青枠の文字を並べ替えてできる言葉はなんでしょう?
12
あいうえおかき
応募方法
右下のQRコードから、アンケートにご回答ください。フォームの最後に回答欄があります。 10 月 31 日(土)までにお名前と連絡先を明記し、回答してください。
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※「国際 N G O プラン・インターナショナル」で検索してください。
表紙写真ストーリー
チャイルドだったターニャは、学校卒業後、プランが実施するキャリア相談に参加。夢だったメイクアップアーティストの専門家たちと出会い、その夢への想いが高まりました。動画を活用して基礎技術を独学で学んだのち、海外での活動も視野にプランの支援で英会話コースを受講。将来はセレブ専門のメイクアップアーティストになるという夢を両親も応援しています。
プラン・ニュース 1 33 号アンケート
2026 AUTUMN NO.133
表紙写真:インド発行:2026 年 9 月
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