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# 【試し読み】目の眼2026年8・9月号

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蒐活しゅうかつ活かす人蒐める人骨董古美術誌2026No.5888・9美の仕事村治佳織

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蒐活しゅうかつ活かす人蒐める人骨董古美術誌2026No.588美の仕事No.5888・98・9村治佳織［表紙］瑛九「白い朝」杉浦巧悦「時空」「自縄自縛」栁澤コレクション［撮影］石黒惇［表紙デザイン］川島卓也（川島事務所）今月号は久しぶりにコレクター特集をお送りしました。「コレクションとは、個人的な記憶のパズルであり、自分自身の肖像画である」（ジャン・ボードリヤール/フランスの社会学者）という言葉があるそうで、そもそも蒐集という行為、そしてその結果であるコレクションは実に個人的な欲望から発したものです。それがある時点から価値を認められると公のものとなり、究極は人類の宝などと呼ばれるものになりますが、それはごく一部の事例で、多くは散逸し、また古物の大河に還っていきます。特集冒頭にも書きましたが、もとより蒐集活動に正解などありませんし、世の中の役に立つ必要もありません。でも蒐集したその人の人生にとっては、何らかの実りが少しでもあることを祈ります。今回は有名無名を問わず、5人の蒐集家を取材し、その個性的なコレクションと、その人の人生においてどのように活用されているかを紹介しました。読者のみなさまにとって少しでも参考になりましたら幸いです。またこれは偶然なのですが、各パートの撮影者もそれぞれ異なり、5人のカメラマンによる競演となりました。『目の眼』史上もっともバラエティ豊かな誌面となったのではないかと思います。近年は情報が早く広くなり、多彩なジャンルのコレクターが現れてきています。ほかにユニークな蒐集家をご存じでしたら自薦他薦を問いません、ぜひ、編集部までお知らせください。また連載では、巻頭コラムを担当してくださった矢野明子さんが今号で最終回を迎えました。途中でコロナ禍を挟んだ10年という時間はなかなかの歴史です。ありがとうございました。次号からは東京文化財研究所の田代裕一朗さんの新連載が始まります。ご期待ください。いよいよ夏本番。厳しい暑さとの闘いが始まります。愛蔵のコレクションを眺めながら本誌をお楽しみください。

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Contentsコラム7［煎茶ノート］佃梓央9［骨董片々録］勝見充男11［大英博物館］矢野明子特集14蒐活蒐める人活かす人16一番だけを蒐める気概栁澤秀和23まだ見つかってない宝箱を探して安藤夏樹30混沌を楽しむ銅鑼猫庵主人36書斎の探検家須原哲也43雲外蒼天の茶会潮田洋一郎連載50美の旋律安宅弥吉・英一の真実安宅英一の美学と音楽森孝一54数寄者の眼差し息づく、侘びのこころ池田巖／宮武慶之58菓子皿考デコポンゼリーと古伊万里舟形鉢内田風知61七つの海を渡る中国陶磁いわゆる新渡のやきものについて（6）「文化年製」銘の青花磁器金立言64ほっとけない仏たち大阪4北十萬の阿弥陀如来立像（堺市）青木淳68寄り添うかたち珍しい動物造形宇井浩一82日本刀五ヶ伝の旅備前伝備前三郎国宗（3）田野邉道宏117美の仕事アンティQ村治佳織126花ノ風物Antiques&ArtMasa池坊専宗トピックス&レポート70JoʼsAuction／和器競売オークション71和美会／おおさか骨董アンティークフェスタ72銀座天平堂／忠清南道歴史文化研究院73奈々八／五番町［番町藝術研究所］74眼のごちそう食器［サントリー美術館］77日本陶磁協会創立80周年記念茶会92美術店案内マップ110骨董市・骨董フェア情報116次号予告5

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蒐特集◎14活蒐める人活かす人

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世の中にはいろいろな人がいますが、骨董古物の世界には蒐集癖が旺盛な人たちが多くいます。研究や勉強のため、美意識を高めるため、という明確な目的を持った人もいますが、なかには目にするモノにすぐ惚れて手当たり次第に蒐める人、蒐集が目的ではないのに自然にモノが寄ってくるという人もいます。もちろん、蒐集活動に正解などはありませんが、本特集では、いまを生きる蒐集家、コレクターと呼ばれる方々を取材し、それぞれのコレクションがそれぞれの人生でどう活かされているのかを紹介します。撮影：石黒惇、山畑俊樹、中野耕司、大屋孝雄、竹前朗構成：井藤丈英（目の眼）15

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澤秀和コレクショ深見陶治「遥カノ景空ヘ」栁ン16一番だけを蒐める気特集◎蒐活蒐める人活かす人概エントランスのしつらい

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今特集、最初の蒐集家は栁澤秀和さんを紹介したい。栁澤さんは気概の人だ。「私は常に一番のコレクションを創りたいと思って蒐集してきました」と初対面のときに言われた。また「桃山陶もよいが、近代陶芸もそれに劣らず素晴らしい。今後さらに評価が高まるのだから『目の眼』ももっと近代陶芸を紹介すべきだ」とも。紹介してくださった方によると、栁澤さんは誰に対しても同様に直言するのだという。事実、栁澤さんのコレクションは質量共に一級品で、加藤唐九郎、岡部嶺男、北大路魯山人、荒川豊蔵、金重陶陽、深見陶治、八木一夫、加守田章二といった近代陶芸の巨匠から現存作家数十人の代表作を数多くコレクションし、公立私立の美術館から依頼を受けて展覧会のたびに数多くの作品を貸し出している。今回は特別に許可をいただいてコレクション栁澤秀和さん来客スペースと思えないほど広々とした展示風景深見陶治「屹」、山口長男「鍵形」、濱田庄司流し掛け大鉢、深見陶治「立」17

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くから蒐め始め１００点の蒐集を目標にしていたという（一時70点ほど蒐めたが現時点では油彩だけで50点ほど）。「絵画の蒐集にあたり香月泰男か、山口長男か迷ったんです。が、長男の方が作風がカラッとしていてスケールが大きく、海外でもきっと高く評価されるだろうと思いました。油絵は全体でも１０００点くらいですから１００点を有していれば良いものを日本に残しておけると考えました」という。栁澤さんの鋭いところは、今後の日本工芸の行末を考えている点だ。「いま日本の工芸を世界市場に売り出そうと業界も国も動いています。それは良いことだと思いますし、日本の工芸にはその力があるとも考えていますが、いざワールドマーケットになったときに、日本にどれだけトップの作品を残しておけるのかを心配しています。もちろん個人コレクターでは限界がありますが、生きている間にその筋道をつなげるお手伝いができればいいなと考えていますね」その一環として栁澤コレクションを納める個人美術館の設立を考え、那須に用地も取得し、設計図も描いたが、肝心の技術者不足、資材不足で理想の建築が実現できそうになく、泣く泣く中止せざるを得ない状況なのだという。「あきらめたわけではありませんが、私が思うような美術館をもしどなたか建ててくださったら、コレクションを全部寄贈してもいいですけどね」と最後に豪快に笑った。社長室では小川待子の茶碗で一服の茶を喫するのが日課フライフィッシングも趣味の一つバンブーロッドビルダーにオーダーして作ってもらったセットを飾っている22

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まだ見つかってない宝箱を探して特集◎蒐活蒐める人活かす人安藤夏樹コレクション23

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２人目に紹介する蒐集家は、安藤夏樹さん。安藤さんは『日経マネー』や『日経おとなのOFF』、『MOMENTUM』といった雑誌の編集者として活躍し、長年世の中のさまざまなトレンドやカルチャー、趣味の世界を追いかけてきた。その過程でアートの作り手やその作品と深く関わるようになり、イベントをディレクションしたり、時代に関係なく自分がおもしろいと思ったモノを蒐めて探求し、近年では「木彫りの熊」ブームの仕掛け人として知られている。現在はプレコグ・スタヂオ代表として編集者を本業としつつ、ギャラリストとしては「アートフェア東京」に出展し毎年完売の実績、コレクターとしては伊勢丹で古物やコレクターズアイテムを展示・販売するイベント『プレコグのおもちゃ箱』を開催するなど八面六臂の活躍ぶり。要するにおもしろいことはなんでも仕事にしてしまうトレンドセッターであり、従来の蒐集家という枠組みにおさまらない人だが、そのユニークな世界観をぜひ紹介したいと取材をお願いした。「たしかに蒐集家というと、蒐めるだけの人、と思われがちですが、たとえばフランス文学者の鹿島茂さんがこんなことを言っています。『コレクターには〝あるものからないものを作る〟という役目がある』と。鹿島さんも本業の傍らフランス文学に関わる古書や挿絵・雑誌・新聞・絵本といったグラフィックを蒐集して展覧会を開催し、独自の世界を立ち上げています。木彫コレクションを紹介する安藤夏樹さん24

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りの熊もそうですが、そうしたモノ自体は昔からあったわけで、いままで見過ごされてきたモノを蒐めて体系化して発表することでジャンルが生まれます。それまで名前のついてなかった事象に光の当て方を変えて浮かび上がらせるようなもので、それは編集という仕事に極めて近い。僕のコレクションはそういう立ち位置から蒐集したものが多いですね。もちろん、最初はカッコイイなー、素敵だなーという単純な衝動で買うんですけどね（笑）」と解説してくれた。取材当日、安藤さんの拠点の一つである渋谷のプレコグ・ギャラリーを訪れるとすでにコレクションが陳列されていた。「まだまだいろんなモノがあるんですけど、古物を中心にいま私が気に入っているモノたちを並べてみました。木彫りの熊と出会ったのは10年ほど前かな。最初は古道具屋の片隅で見つけて可愛いな、と思ったのがきっかけです。が、探してみるとなかなか見つからない。骨董商に聞いてみると、どうやら〝鮭を咥えた熊〟があまりにも流行し、どの家にもある定番の土産物と認知された結果、誰もが知ってるけど売れない、というものの代表とされて扱う人がいないという。そこで北海道まで行って調べてみると、思った以上に奥の深い世界だと知りました」安藤さんが見染めた熊は、道南の八雲という街で彫られたもので、明治時代に尾張徳川家がかつての家臣が入植するために開拓した後、19代当主の徳川義よしちか親公の指導で大正頃から制作されたものだった。八雲の熊はスイスのペザントアート（農民芸術）をモデルとしたもので、単なる冬の収入源というだけでなく芸術運動という側面が支持され、トビラ（14〜15頁）で紹介したような、具象的なものから面取りされた前衛的なものまでさまざまな木彫りの熊が生まれた。皆がイメージする〝鮭を咥えた熊〟は戦後に北海道のどこかで彫られるようになりヒットしたものと考えられるが、誰がいつ鮭を咥えさせたのか？は今では謎となっているのもおもしろい。「もう一つ紹介したいのが熊の絵が入った漆椀です（25頁左上）。北海道で見つけたモノでアイヌの儀式などで使われたようですが、アイヌの人たちは漆椀を作っていないので、いつの頃か本州との交易でもたらされたものでしょう」これも掘り下げると物語がありそうだ。ほかにも東洋から西洋まで幅広いジャンルのものが飾られているが、「このラスター彩（25頁中段）の皿は３年ほど前、熊の絵の入った漆椀スペインで買い付けたラスター彩花鳥文鉢スペインで買い付けた鉄製十字架素朴な民衆仏のような雰囲気25

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銅鑼猫庵主人コレクション30混沌を楽しむ特集◎蒐活蒐める人活かす人

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蒐集家と呼ばれる人種にもいろいろなタイプがある。多くはジャンルを絞ってコレクションを積み上げているが、この日訪ねた蒐集家がユニークなのは、いくつかのジャンルを行きつ戻りつしながら同時進行している点だろう。仕事柄、本名を明かせないということで、コレクションにちなみ銅鑼猫庵主人とさせていただいた。「古いものに興味を持ったのは中学生の頃です。祖母がお茶を嗜んでいたためか、祖母の家にはいろいろな古物があったのですが、最初に惹かれたのは古銭でした。有名なところでは寛永通宝なんかもありまして、学校の教材の『国語便覧』と照らし合わせて喜んでいました。その後猫のやきもの：左奥から、備前焼、京焼か瀬戸大乗院伝来、古瀬戸香合小堀権十郎箱書松浦新月庵（平戸藩12代藩主）旧蔵、珉平焼、鉄製眠り猫右頁の掛軸は、霊元天皇宸翰「竹に雀図」、その下は木彫眠り猫李朝猫像（職人の手すさびか）犬のやきもの：左奥から、加彩犬唐時代、木彫明治、シリア、青白磁宋時代（四種）右端の陶製犬は漢時代左端の小さな陶製犬は豊臣家の安産祈願にかかわるものか桃山時代、手前は御深井31

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口径5.0cm高6.5cm36特集◎蒐活蒐める人活かす人書斎の探エクスプローラー検家須原哲也コレクション須原哲也さんは、古代オリエント美術を中心に、古今東西の様々な造形に興味を持ち、長年蒐集されている。そのスタンスは常に鑑賞すること。そのため、入手された作品はすべて書斎やリビングに飾られている。そして書斎にはコレクションとともに、たくさんの蔵書が収められている。関連の資料を読む事で、古美術の歴史的背景や文化を知ることも楽しみのひとつだという。古代美術のワンダーランドに招待していただいた。

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図録を刊行し、そのコレクションは現在、東京・三鷹の中近東文化センターに収蔵されている。１９７７年から８７年まで、三日月では「小物の会」という蒐集品の品評会が開催されていた。持ち寄る作品の規定はポケットに入るサイズ。小さな逸品を紹介し合い、その日一番評価を集めた人に、石黒氏が三日月と共に経営していた高級フレンチ、レストランクレッシェントのケーキが振る舞われるという趣向だったと聞く。三日月が閉店したのちも惜しむ声が多く、三日月に勤めていたギャラリーマリの寺下真理子さんが中心となって新たな小物の会が企画され、須原さんも誘われて参加したという。歴史学者でオリエントの宮様と呼ばれた三笠宮崇仁親王（１９１５〜２０１６）をはじめ、第一線の研究者や古美術商、コレクターが持ち寄る世界各地の古代遺物の優品を見る機会となった。須原さんが特に興味を持ったのは、文化によって異なる人や動物の表情だ。「いつの時代も人々の願いは多産や健康ですから、女神像や強さの象徴となる動物意匠が多いですね。その表現も文化によって様々で面白いです」。須原さんの書棚に共に飾られている古代の中近東、中南米、インダス、そして日本の土偶を見ると、人類共通の願いと多様性が見て取れる。「日本では縄文土偶がとても人気ですが、当然ながら世界各地で人の造形が作られています。もっと色々な文化と美術に興味を持つ方が増えたら楽しいですね」。須原さんの書斎は、まさに古代世界を覗く万華鏡だった。42古代の女神右：短剣の柄中央アジア前1－後1世紀鉄トルコ石金左上：裸婦小像シリア北部ハラフ期前55世紀テラコッタ彩文左下：仮面土偶東ヨーロッパ南部ヴィンチャ文化前45世紀テラコッタ化粧土象嵌世界各地の古代の女神、土偶が集合した棚

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雲外蒼天の茶会潮田洋一郎特集◎蒐活蒐める人活かす人コレクション

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最後にご紹介するのは潮田洋一郎さん。本誌には何度もご登場いただいてる現代の数寄者にしてビッグコレクターだ。これまでも特集や連載などでコレクションを紹介してくださっているが、潮田さんの真骨頂は単に所有するだけでなく蒐めた文化財級の茶道具を実際の茶事で活用しているところにある。今回特別な舞台での茶会を開催すると聞き、取材に伺った。会場となったのは、聖地・熊野。那智山の山頂に座す「那智大社」に隣接する「青せいがんとじ岸渡寺」が有する茶室「瀧寿庵」。瀧寿庵は１９７８年、先々代住職で那智山青岸渡寺中興第７世の髙木亮孝師が建てたもので、数寄屋建築の大家・中村昌生氏が設計し、建築は中村外二氏、造園は潮田洋一郎さんと奥様、山伏姿の高木智英副住職濃茶席：熊野懐紙源通親筆若州酒井家伝来益田鈍翁箱、朝鮮唐津寄口44

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川崎幸次郎氏という名人たちの共作。三畳台目の茶室、八畳の広間、立礼席を持ち、庭からは那智の滝と三重塔の絶景を望むことができるという特別なつくりだが、長く非公開とされ使用されずにいた。それを〝再発見〟したのが建築史家の松﨑照明さんで「これほどの茶室が眠ったままとはもったいない」と活用方法を模索していたところ、東京大学と熊野が共同で立ち上げた「東大人文・熊野プロジェクト」が支援することとなり、かねてより同プロジェクトに関わっていた東大出身の潮田さんが「それならば茶会を開いてはどうか」と提案して昨春、そのプレイベントが開催された。今春は実際にお客薄茶席：文震孟書李白廬山の瀑布を望む、青磁浮牡丹文花入床脇には清の道光帝の書斎をイメージした文房四宝のしつらい。道光帝筆插塀、端渓硯、堆朱花鳥筆、螺鈿筆、瑪瑙獅子筆架、琥珀荷葉筆洗、緑釉蓮華文筆筒45

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50【連載】森孝一（美術評論家）第五回安宅英一の美学と音楽青磁象嵌六鶴文陶板／高麗時代（12〜13世紀）／20.5×15.9cm大阪市立東洋陶磁美術館（住友グループ寄贈／安宅コレクション）写真：西川茂美の旋律安宅弥吉・英一の真実大いなる美の遺産「安宅コレクション」はどのように生まれたのか？をたどる本格評伝

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51安宅英一と速水御舟伊藤郁太郎の「安宅コレクション残像」（東洋陶磁学会平成二十八年度第三回研究会）を読むと、速水御舟の最も代表的な作品である二五（大正十四）年制作の《炎舞》と、その一年後に描かれた《葉陰魔手》とを比較して、興味深い論考をしている。「『炎舞』は画面に見る通り、何匹かの蛾が次第に炎の中心に向かって身を焦がしながら渦状に吸い込まれていく。正に地獄の最中が描かれ、臨場感あふれる現在進行中の情景です。それに引き替え、『葉陰魔手』の方は、大きなヤツデの葉の下に一匹の蜘蛛が広く巣を張って、やがて獲物がかかるのを待ち構えている図です。画面は現実を忠実に写したものですが、その奥に潜められた絵の意味は、将来、現れるに違いない大きな悲劇を予感したものです。よく見ると、この静けさには何か不気味なところもあって、人生の深淵を見る思いもします。悲劇の現場を描いた『炎舞』より、やがて来る悲劇の予感を写した『葉陰魔手』の方に安宅さんは軍配を上げたのだ、と私は推測して居ます」と書いている。武智が御舟の絵に「だから虚構が輪郭にあって、そこまで自分の表現というものが虚構いっぱいに広がった時に、芸術家は虚構と一つになって死ぬんだ」と死を直観したように、英一は御舟の絵（葉陰魔手）に「やがて来る悲劇」を直観したという伊藤の推測は、英一と武智に共通する非凡な眼と鋭い直感を言い得ているように思う。余談だが、英一の妹・登美子が最晩年に綴った手記「一九二三年登美子十四才の夏」を読むと、二三（大正十二）年の夏、英一は母と妹を連れて避暑のため軽井沢を初めて訪れている。英一が二十二歳、登美子が十四歳の時のことである。その年の春から英一は登美子にテニスを教えるため、友人で日本人初のデビスカップ選手・鳥羽貞三にコーチを依頼していた。そのため避暑の一ヵ月間、軽井沢にある大人のテニスコート十面を使用出来るよう手続きをする。以後、二人は毎年軽井沢で夏を過ごすようになる。手記には「私たちの練習はこの軽井沢町中央のパブリックコートで始められた。それも兄の友人の大阪商大の三木（龍喜）、今里という二選手を軽井沢に招き、午前中は御二人の練習する時であり、十二時の昼食時、十の全コートが空いた時は、私と羽山（住江）さんの練習が始まった」と書かれている。本題はこれからである。速水御舟の年譜を見ると「一九二五（大正十四）年夏、軽井沢に別荘を借りて一家で滞在中に代表作の一つである《炎舞》を完成させる」とある。同じ秋にもう一つ、英一の生涯に影響を与えたと思われる出来事が重なったからである。御舟の《炎舞》の完成を見ていたか、もしくはその噂を聞いていたかも知れない。戦後、武智歌舞伎を立ち上げる費用を捻出するため武智が御舟作品の売却を始めた時、英一は作品の散逸を憂いて安宅産業の事業の一環として美術作品の購入を決定する。その英断には、武智からの影響もあるだろうが、英一自身が御舟作品を高く評価していた何らかの経緯か原体験があったのではないかと思われる。同じ二十五年秋、英一は道子と結婚し、羽山・安宅登美子ペアは全日本で優勝する。英一が妹らを指導・監督し日本の頂点に立たせたこの経験は、英一に「自分はこういうことができる、それに向いている」「こうすれば良いのだ」という大きな自信と気づ美の旋律｜安宅弥吉・英一の真実

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54数寄者の眼差し池田巖宮武慶之宮武本日は茶と漆器というテーマでお話をさせていただきたいと思います。昔の茶人は蒔絵棗を大事にしていたことや、袋を見立てることで濃茶にも使えるということを先生に教えていただいて、そのことをもっとご紹介できたらと思っています。池田そうですね。真の黒棗はまさにお茶のためのものですが、本体に花押があって、そして代々の次第（箱や書付）が揃っているところに価値があります。茶杓も同じです。あと大事なことは道具と置き合わせるための格に合う良い袋（仕覆）が付いていることで、それがないと価値がありません。宮武池田先生がお持ちの宗長棗は小棗で大変貴重なものですね（55頁）。関宗長は千宗旦（１５７８〜１６５９千家３代目）の塗師として、宗旦好みを制作したことで知られる名工で、宗長棗は松平不昧公の『雲州蔵帳』にもありますね。池田これは九鬼家伝来の小棗で、珍しいものです。これなら古い時代の楽茶碗はもちろん、小井戸や青井戸でも取り合わせができます。武野紹鴎時代の記三、余三、千利休時代の盛阿弥といった塗師の作は大棗がほとんどで、中棗や小棗は少ないんです。やはり小間の濃茶には小棗が引き締まりますね。数が少ないので、宗長棗を知らない方も多いのではないでしょうか。そして袋が３つ付いています。、僕はなぜこれに惚れ込んで求めたかというと、法隆寺裂の袋が付いていたからです。これだけで茶入の価値を上回るかもしれません。正倉院の蘭奢待を大騒ぎするのと同じです。ほかは本能寺緞子と金入緞子で、息づく、侘びのこころ♯５数寄者・茶人の研究をし、自身も茶席をもつ稀有な研究者である宮武慶之さん。数寄を実践している先達の方々を訪ね、数寄について語らいつつ、過去の数寄者に学ぶべきこと、現代の数寄とは何か、未来への視点を伺います。今回は造形作家で古美術にも造詣の深い池田巖さんと、茶と数寄が生み出した美しい蒔絵と仕覆の仕事を見ながら、その魅力について語り合います。池田巖1940年生造形作家父、二代池田瓢阿に竹芸を師事。16歳で江戸千家に入門。漆芸家赤地友哉に師事。東京藝術大学卒業。国内外で竹と漆の造形作品を発表している。『嵯峨棗』、『香合』（いずれも淡交社）など著書多数。池田巖作「無題竹漆金銀」2005年画像提供：池田巖

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関宗長作真塗黒小棗九鬼家伝来上：九鬼家伝来宗長棗に附属する袋（仕覆）左から金入緞子、法隆寺裂（錦）、本能寺緞子下右：宗長棗の中箱掛け紙の墨書と印下左：箱書左：内箱・覚々斎右：中箱・碌々斎55

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“China”crossingtheSevenSeas七つの海を渡る中国陶磁｜明清のやきものの国際感覚｜JinLiyan金立言第40回いわゆる新渡のやきものについて（六）「文化年製」銘の青花磁器1：「文化年製」銘青花磁器三点花入（右）／高23.8㎝／楽陶々コレクション中国、イスラム、ヨーロッパ、日本ダイナミックな世界の文化交流が中国陶磁から見えてくる！江戸時代の文化文政ごろ、景徳鎮への青花磁器の注文は江戸初期に続き、再び盛んになった。茶道具をはじめ、様々な器が中国に発注され、「新渡」と呼ばれた。伝世品を見ると、これらの多くは「嘉慶年製」か「道光年製」の銘を伴っているが、「文化年製」という江戸の年号だけを残した作品もあり、今回は該当する三例を紹介する。

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ほっとけない仏たち一一七─大阪四北十萬の阿弥陀如来立像（堺市）青木淳写真大屋孝雄あおきあつし多摩美術大学美術学部教授。専門は日本美術史。宗教文化史。

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68寄り添うかたち第16回珍しい動物造形構成・文宇井浩一写真大屋孝雄人間が造形の対象とする生物は多くはない。神のように崇めたり、身近で有用な生物が多いが、ここではやゝ珍しい造形を取りあげた。上：リャマ大土偶ペルーチャンカイ文化径32㎝下：アルマジロ形浅鉢グァテマラ300〜600年径25.6㎝

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69カバの皮の楯エチオピア径70㎝“ボリ”粘土マリ共和国バンバラ族径60㎝まず前ページの写真から。ペルーにはコブのないラクダ科の動物が４種います。リャマ、アルパカ、ビクーニャ、グァナコですが、やはり代表はリャマでしょう。荷を負い、肉や乳もうまい。写真の大きな土偶は丸々と太っているが、豊饒の儀式にでも使われたのだろうか。アルマジロは、針ネズミと違って中南米にしか棲息せず、その造形は他に例を見ない。背中の固い甲は精細な刻線文で覆われており、裏返すと浅鉢という趣向である。このページの上右は、固い土を日干しにしてコブ牛を極度に抽象化して表現し、上から白い液体をふりかけてある。豊作のシンボルらしく思えるが、本当の意味は結社の当事者しかわからない。彼らの魂を凝縮し、膨大なエネルギーを秘めた“神〟のような存在かもしれない。上左は、カバの皮をなめして造形化した楯で、カチンカチンに固い。実戦に使われたらしく、刀傷もある。私の部屋の訪問者で、この円形物を正解した人はいない。「虎は死して皮を残す」というが、“カバも死してカワを残す〟。コブ牛もカバも転生の一形態なのか。生物の歴史38億年の中で、存在した種の数は50億〜５００億とされるが、そのうち99・９％は絶滅しているという。今も絶滅危惧種は多い。生物は絶滅する運命にあるのです。その原因は遺伝的要因と環境的要因があり、後者には天変地異による大絶滅の他、森林伐採や乱獲・密猟、農薬など人間の所業によるものも多い。あか〳〵と日は難つれなく面もあきの風これは松尾芭蕉が「奥の細道」旅中の７月、金沢で詠んだ句ですが、盛りを過ぎた季節、秋風が吹き始めているのを知らん顔で、赤々と燃えているような西空と、生者必滅の運命をよそに日々を懸命に生きているけなげな生物がダブって、何か粛然とした気持ちになります。

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117第１５３回アンティQ（東京）中世とゴシックの残影村治佳織の美の仕事銀座の昭和モダンな建築として知られる奥野ビル（旧銀座アパートメント）は、ギャラリーやアンティークショップが入るアートビル。その１階にある西洋アンティークの店アンティQは、１００年の時を刻むビルに彩りを添えています。今回はヨーロッパの文化を凝縮したようなアンティークを村治さんに感じていただきました。

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銀座の奥野ビルには今回初めて訪れましたが、建った当時のモダンな雰囲気とアンティークな佇まいを同時に感じる不思議なビルです。ビルの外部に金色でANTIQUESと入った黒いファサードがあり、そこが今回訪ねるアンティQさんでした。ドアを入ってすぐに楽譜を貼った譜面台なようなものが一対、外に面して置いてありました。伺ってみると、「暖炉の火が顔にあたって、火照って赤くならないように女性が使ったんです。それに後世の人が楽譜などをコラージュしたんですね」という返事が返ってきました。思いがけない使い方にびっくりです。「アンティQさんは西洋アンティークがご専門ですが、ちょっとひと味違って面白いと思いまして」と編集部の小林さんが店主の村山美穂さんを紹介してくれました。「ひと味違うとは？」と尋ねると、「日本では西洋アンティークというとアール･ヌーヴォーのエミール・ガレやルネ･ラリック、マイセンのカップ＆ソーサーなどが人気ですが、私は18世紀から20世紀初頭のものでも、中世やバロック、ルネサンスやマニエリスムといった怪しい雰囲気を引きずっているものが好きで」と村山さん。「なぜかわかりませんが、子供の頃からヨーロッ店内は18世紀から20世紀初頭のヨーロッパのユニークなアンティークが展示されている。下は、暖炉の火除け。古いトランプや楽譜、手紙がコラージュされている。

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池坊専｜生け撮り語る花ノ風物宗◎連載

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階段を一段ずつ降り、地下に広がる流動的な空間へと至った。空に通じる奥庭からはこんこんと水が湧き、緑が残された土と壁を覆っている。そこに広がる湿度と、土佐水木や周りの秋海棠を入れた金魚玉を重ねていった。水と緑の行きつ戻りつする世界に指を浸すと、その中に私もあるのだと、冷たさが教えてくれる。蝋燭として使われた徳利。底に燭台へ差し込むための小穴があり、肌は油のためか手に吸い付くようだ。かつての光を取るためのものに、今日は花の明かりを灯そうと思った。金魚玉｜土佐水木、擬宝珠、薊、忍、玉羊歯、秋海棠、鞍馬苔今月のお店Antiques&ArtMasa［下鴨］「知識はもちろんの事、自身の感性でも楽しんでほしい」という店主・Masaさんが2010年に開いた古美術店。京都の繁華街から少し離れるが、お客様の希望に丁寧に応えるため事前予約制としている。所在地：京都府京都市左京区下鴨松原町29-1交通：京阪電車「出町柳駅」徒歩約１０分京都市バス４・205系統「糺の森」下車南へ徒歩約２分電話：075-724-8600事前予約制［もうひと花］蠟燭徳利姫萱草、葦金魚玉127

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次号予告紙版特集酒器の風景愛でるうつわ（仮題）2026年10・11月号9月15日発売年々お酒を呑む人は減っているようですが酒器の人気は高いまま。ではなぜこれほどまでに酒器を求める人が多いのでしょうか。単に飲酒の道具というのではなく、その人にとって美意識やライフスタイルを表明するためのアイテムとなっているのかもしれません。今特集では現在進行形で酒器を愛蔵する愛好家や美術商たちに取材し、いま求められる酒器のかたちと、そこから見える風景を紹介します。（紙版は奇数月発行、電子増刊号は偶数月発行）。個人蔵目の眼8・９月号2026年７月15日発行発行人井藤明子編集部井藤丈英小林后子益子梨恵安藤博祥社主櫻井恵発行所株式会社目の眼東京都中央区京橋2－12－2－3Finfo@menomeonline.com電話03－6897－9422FAX03－6721－11538月15日配信予定の「第11号」では、「レトロタイル建築を華やかに彩ったやきもの」と題し、ヨーロッパと近代日本の多彩なタイルの世界を紹介します。『目の眼』電子増刊号は、月額880円の「目の眼デジタル月額読み放題サービス」で優先的にご購読いただけます。WEB版電子増刊号©byMenoMeCo.,Ltd.2024法律で認められた場合を除き、本誌の全部または一部を無断でコピーすることは禁じられています。目の眼倶楽部オンラインストアclub.menomeonline.commenomeonline.com＊目の眼倶楽部オンラインストアでは、雑誌『目の眼』や刊行書籍をご購入いただけます。＊デジタル読み放題サービス（デジタルプラン）、紙版年間購読（雑誌プラン）もお申し込みいただけます。※タイトルは、変更になる場合もあります。

