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# 作品帖09

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GalleryHOKUOUKIギャラリー北欧器作品帖202505vol.9

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「北欧酒器展」WilhelmKageBerndtFribergAxelSaltoNilsThorssonSaxboGunnarNylundCarl-HarryStalhaneGalleryHOKUOUKIギャラリー北欧器作品帖202505vol.9

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「北欧酒器展」WilhelmKageBerndtFribergAxelSaltoNilsThorssonSaxboGunnarNylundCarl-HarryStalhane暫しの空白を経て、この度、ギャラリー北欧器の作品帖が戻ってまいりました。今回は「北欧酒器展」と題しまして、北欧の巨匠作家たちを中心に、盃として、または小服茶碗としてもお使いいただける、小鉢作品を厳選してお届けする企画展を開催いたします。北欧美術陶芸作品は元々、使う目的では作られておらず、東洋的な器のオブジェとして制作されたもので、実際、ほとんどの作品は実用向きではありません。しかし時より、使ってもよろしいサイズと手取りの作品が出てくる事があり、それを酒器として、またはお茶碗として見立ててお使いいただくと、実際とても楽しく、北欧陶芸の楽しさを直に感じられると、皆様に好評をいただいておりました。お手元で口縁に口をつけてお酒などをいただくと、何とも器の温もりまで感じられて、北欧陶芸の面白さや奥深さを、よりダイレクトに感じていただけるかと思います。「北欧酒器展」の出展作家たちは、お馴染みのスウェーデン、グスタフスベリ製陶所に所属したベルント・フリーベリはもとより、師匠のヴィルヘルム・コーゲ、ロールストランド製陶所のグナー・ニールンドやカール・ハリー・スタルハン、デンマークはアクセル・サルトやサクスボー製陶所の作家たち、そしてニールス・トーソンに至るまで、東洋古陶磁に影響を受けたであろう作家たちが中心です。近年の高騰で、中々手にするのが難しくなってきた作家もおりますが、皆真摯に研究を重ねて地道に作り上げた作品が多く、たとえ見知らぬ作家でも、心を打つ作品が多いのも北欧陶芸の特徴です。彼らの作り出した、様々な器の中でも、特に酒盃として見立てられる作品が数多く揃ってまいりまして、普段なかなかお目にかかれない珍しい作品たちが目白押しでございます。この機会にぜひ、お気に入りの酒器を見つけてみてくださいませ。02

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01.WilhelmKage（ヴィルヘルム・コーゲ）線文盃高さ4.7cm×9.3cm1954年製作06

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スウェーデンはグスタフスベリ製陶所に所属した巨匠、ヴィルヘルム・コーゲのマットな肌の作品である。コーゲは1910年代に、大胆な色を配したポスターが、大変に人気を呼んだスター画家であったが、そのセンスを見初められ、スウェーデン工藝協会の推薦で、グスタフスベリ製陶所にアートディレクターとして招かれた。1925年には陶器に絵付けを施した作品で、パリ万博グランプリを受賞する。数多くのテーブルウエアや陶芸シリーズのデザインをする傍ら、1930年ごろからは自らの陶芸美術作品のFarsta（ファシュタ）シリーズの制作を開始する。画家で轆轤が回せないため、白羽の矢が立ったのが、腕の立つ職人、ベルント・フリーベリで、1935年には正式にグスタフスベリに招致されて、コーゲ作品の轆轤師として活動を始めることとなった。1944年のコーゲ、フリーベリ、スティグ・リンドベリの師弟三人展後に、コーゲ作品の作風は完成され、晩年15年ほどに、最高傑作が生み出されていった。この線文様の美しい作品は、コーゲ作品には珍しい小さい胴体で、口縁が薄造りのまさに酒盃サイズの作品である。黄土色の素地に、赤茶の釉薬が塗られ、外側は縦に掻き落としが彫られ、横に黄土色の線文様が描かれている。内側は縦方向に櫛で線文様を彫り、横方向には黒い釉薬と黄土色の釉など複雑に色を入れているようだ。内側の侘びがれた景色が秀逸である。07

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02.WilhelmKage（ヴィルヘルム・コーゲ）澱青釉盃高さ4.5cm×7.1cm1950年代製作08

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非常に珍しい、小さいカップ作品。コーゲにはマットな釉薬と、白泥のバケツに器を入れて釉を纏わせる、ズブがけによる手法の澱青釉作品の二通りの表情が存在する。素地には釉薬の絵付けや掻き落としを施し、最後に泥の釉をかけて、焼成すると、不思議と青く透明感のある作品が出来上がる。コーゲ作品のそれは、釉下の仕掛けが共鳴し、より複雑なレイヤーが完成して、幾重にも深い世界が広がっている。この碗なりの作品は、やや大きなものは定番としてあるが、お猪口の様なミニマムサイズは初見である。09

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03.WilhelmKage（ヴィルヘルム・コーゲ）澱青釉平盃高さ3.4cm×10.5-10cm1951年製作10

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澱青釉の比較的大ぶりな平盃作品。シンプルであるがよく目を凝らすと、器の素地には縦方向に掻き落としが彫られ、緑釉が塗られて、釉下で斑紋が現れている。口縁の下には、結界の様に一本の線が描かれている。盃としては大きなものだが、一部凹ませてひしゃげた様な造形を作っており、この部分に指がフィットして大変に使いやすい。11

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04.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）白釉盃高さ5.9cm×6.1cm1966年製作14

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ベルント・フリーベリは、スウェーデンのグスタフスベリ製陶所に所属した作家で、コーゲの轆轤師として招かれた後、1930年ごろには自らのスタジオをグスタフスベリ内に設立する。轆轤と釉薬の研究は10代の頃から研鑽を積んでおり、釉薬レシピを自らの黒いノートに書き留めていた様だ。彼の代表作品の一つに白釉がある。白磁ではなく、黒茶の釉薬を脱色、精錬して、白くした釉薬を白い器に敢えてかけているのである。その分、失敗は多く、多くの陶芸家はやりたがらないが、彼は果敢にも挑んだのである。この盃の白は、やや黄色味を帯びているが、形とサイズは抜群である。15

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05.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）赤茶釉盃高さ4.3cm×7.4cm1965年製作16

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フリーベリの赤茶釉は美しいグラデーションが現れるシリーズである。釉薬の粘性が水の様なのか、サラサラとよく流れている作品が多い。ほとんど素地の白が現れて、赤茶色が全くない作品すらある。この盃も、柔らかくうねる口縁と、スッと流れるグラデーションの美しさが相まって優美さ際立つ作品である。酒盃としても手取り良いサイズである。17

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06.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）飴釉盃高さ3.6cm×8.1cm1963年製作18

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07.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）黒茶釉盃高さ3.6cm×6.2cm1957年製作19

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08.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）緑釉盃高さ4.3cm×8cm1974年製作20

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フリーベリではコレクションの追求もさることながら、酒盃として使用するには、使いやすさも大事になってくる。上から透明釉がかけられたシリーズは50年代後半から70年代にかけて作られた、晩年に多く見られるもので、釉下の表情の良さが作品のポイントでもある。しかし酒を飲むには、この透明釉さえかかってさえいれば、兎に角、飲みやすく、洗いやすい。まだまだ選べるほど数もあり、気兼ねなく楽しめるというのも有り難い。その中で、ふと見込みを覗き込んだ際に、酒映えのする表情の作品が見つかると、喜びはこの上ないものとなる。21

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09.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）青磁釉盃高さ4.2cm×7.9cm1962年製作22

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高台だけがスッと伸びた、少し背の高い感じの碗作品を時より見かける。このシリーズは立ち姿が見事に美しいのである。この盃も同様のもので、酒盃サイズでも、凛とした佇まいで気品が違って見えてくる。釉薬も抜群で、青磁色に薄茶の表情が現れて、複雑な景色が楽しめる。口縁だけ釉薬が拭かれて、スッと柔らかい動きのラインが立ち上がって来る。23

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10.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）藍釉盃高さ5.3cm×10.5cm1958年製作24

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11.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）藍釉盃高さ4.1cm×9.1cm1967年製作25

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12.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）緑釉盃高さ4.9cm×8.6cm1963年製作26

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フリーベリ作品の美しさの要素に、形の柔らかさ、そして作りの薄さや繊細さ、釉薬の景色や美しさ、最後に、釉薬の毛並みというものがある。この毛並みは中国、宋代の禾目天目茶碗に見られる、兎毫盞（どごうさん）と呼ばれる兎の毛の様な細かな釉の表情が、フリーベリにも現れるためで、現在、海外でもそう呼ばれる。この毛並みは、鉄分とガラス質が混ざり合った地層が、北欧に存在し、焼成段階で、ガラス質だけがううまく溶け出して、この独特の毛並みになる様だ。サラサラと細かくきれいに流れていると、器の繊細さが増し、フリーベリらしい、王道の美しさを、より高めてくれるものである。27

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13.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）赤茶釉盃高さ4.7cm×8cm1955年製作28

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フリーベリはスタジオに訪れる近所の子供などに、失敗した器などを渡していた様であるが、これは女性へのプレゼントをしたサインが彫られた希少な作品。多作かつ人気作家のフリーベリのスタジオから、器を勝手に持っていく不届者がいたため、スタジオに鍵をかけて帰ってしまう様になり、より密室の制作になったが、女性には甘く、よく器をプレゼントした話を聞いていた。まさか本当であったとは、という珍品の発見である。本人のサインがしっかり彫られており、フリーベリの本気度が伺える。29

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14.AxelSalto（アクセル・サルト）有機文盃高さ5.4cm×7.7cm1940年代製作32

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デンマークのロイヤルコペンハーゲン製陶所に所属した巨匠、アクセル・サルトの酒盃サイズの作品。ヴィルヘルム・コー年のパリ万博グランプリを受賞した、北欧を代表する巨匠作家である。生命の躍動感やエネルギーを陶芸作品に閉じ込める作風は、唯一無二の存在でもある。有機的にうねる代表的な大ぶりな作品は多いが、酒盃サイズで、この尖ったうねりの作品は、初めて扱ったものである。使い安いかどうか別問題であるが、このサイズでトゲトゲしたサルト作品を手元で楽しめるという喜びは、サルトファンには一塩である。1944年にデザインされたもの。33

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15.NilsThorsson（ニールス・トーソン）鼠釉盃高さ5.3cm×7cm1956年製作34

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スウェーデン生まれのニールス・トーソンは1912年にデンマークのアルミニア製陶所で、絵付け師としてキャリアをスタートした。1933年から69年まではアルミニアのアートディレクター、アルミニアがロイヤルコペンハーゲンに買収された後は、1949年から69年までロイヤルコペンハーゲンの陶器部門のリーダーも兼任した。1925年のパリ万博では、アクセル・サルト、ヴィルヘルム・コーゲと同様に、金賞を受賞した、北欧を代表する巨匠作家の一人である。絵付けの作品を型物として量産したBaccaシリーズが有名であるが、時より、中国古陶磁に影響を受けた陶芸美術品を制作しており、全ては一点しか存在していない貴重な作品群である。この作品も筒盃の様な姿に、鼠と赤茶の釉がかけられた、景色良い作品で、手取りも大変に良い。底面のロゴ文字が一点物作品のサインの特徴でもある。35

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16.NilsThorsson（ニールス・トーソン）瑠璃釉平盃高さ3.4cm×10.3cm1940-50年代製作36

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ニールス・トーソンの一点物シリーズでも珍しい豆皿の様な作品。瑠璃釉の合間から赤茶釉が覗き、また景色も鮮やかに現れており、抽象絵画の如くである。小さいながらも、複雑に流れる釉の表情は、いつまで眺めていても見飽きない強さがある。こちらも中国古陶磁の影響が強く感じられる鉢型のフォルムと釉薬である。37

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17.Saxbo（サクスボー製陶所）淡黄釉盃高さ5.6cm×6.1cm1950年代製作40

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1929年に科学者のナサリー・クレブスと、グナー・ニールンドによって、デンマークに設立されたサクスボー製陶所は、東洋古陶磁の様なシンプルな器を、北欧諸国でも早くから制作をした、革新的な先見性があった。ニールンドが去った後には、アクセル・サルトなど様々な作家が在籍したが、釉薬は全てクレブスが施しているため、サクスボー全体で、統一された世界観が存在している。この盃は50年代の作品であるが、薄造りで外に開いた口縁、上品な立ち姿、複雑に流れる釉薬など、唯一無二の完成度を誇っている。41

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18.Saxbo（サクスボー製陶所）赤茶釉盃高さ5.7cm×8.1cm1950年代製作42

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赤茶釉の作品で、大ぶりなものは、ごく稀にサクスボーでも制作されているが、酒盃サイズで極薄手の作品は極めて珍しい。まるでなめし革のような艶やかな肌の赤茶釉が特徴で、釉の毛並みも美しく流れている。サクスボーが当時、なぜこのサイズを制作したかは不明であるが、小さくとも一つあるだけで力のある佇まいである。古美術の伝世品の様な使い込まれた肌の佇まいが美しい。43

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19.Saxbo（サクスボー製陶所）緑釉盃高さ5.9cm×5.8cm1950年代製作44

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20.Saxbo（サクスボー製陶所）緑釉鎬盃高さ5.9cm×6.3cm1950年代製作45

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21.Saxbo（サクスボー製陶所）藍茶釉盃高さ6.2cm×9.4cm1950年代製作46

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兎毫盞の毛並みがよく出た、ぐい呑みサイズの小鉢作品。丸い碗なりのフォルムとやや強く出た、釉の毛並みは、サクスボー作品の特徴で、まるでお手本のような定番の美しさがある。底面のサインスタンプは50年代のもので、その下にはドットマークと横に向いた手彫りの三角形が見える。製作者のサインの様だが、エバ＝スター・ニールセンの可能性が高い。彼女はサクスボーの轆轤師として、ナサリー・クレブスと共に多くの優品を生み出し続けた。この碗のの様に安定した柔らかいフォルムを生み出す技が特徴である。47

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22.Saxbo（サクスボー製陶所）赤茶釉草文盃高さ6cm×9.5cm1950年代製作48

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盃としてはやや大ぶりな、たっぷりと見込みの大きな小鉢作品。侘びがれた表情で流れる赤茶釉、見込みの斑紋の景色、そして川面を流れる様に配された草の文様が大変に美しい。この何とも言えぬ、しっとりとした佇まいは、サクスボー独特の雰囲気であり、西洋というよりも日本の美意識にも通じる。赤い釉が茜色で、夕暮れ時の物悲しさを感じる優品である。49

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23.Carl-HarryStalhane（カールハリー・スタルハン）結晶釉徳利高さ13cm×6cm1950-60年代製作24.GunnarNylund（グナー・ニールンド）澱青釉平盃高さ2cm×7.8cm1950-60年製作25.GunnarNylund（グナー・ニールンド）澱青釉平盃高さ2.1cm×7.7cm1950-60年製作52

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グナー・ニールンドは、デンマークのピングオーグレンダール製陶所からキャリアをはじめ、1929年にはナサリー・クレブスと共に、ニールンド・クレブス製陶所、後のサクスボーを設立、そしてスウェーデンのロールストランド製陶所へと移り、アートディレクターに就任した。北欧黎明期より東洋的な器を作り始めたパイオニア的な存在で、後世への影響が強い作家である。またカールハリー・スタルハンは、1938年にロールストランドに入り、イサーグ・グリューネヴァルドの助手として絵付け師のキャリアをスタートした。後にニールンドに師事し陶器の制作を始めると頭角を表し、1955年のミラノトリエンナーレでは金賞を受賞する。数多くのテーブルウエアなどもデザインし、公共アートも手がけた、北欧巨匠作家の一人である。当時のロールストランドは、作家がデザインした作品を職人たちが分業で、型成形にて制作する手法が行われており、作品のほとんどが型で作られているが、まるで轆轤で制作したかの如く、薄造りと柔らかい曲線が特徴である。職人によりアートを量産することで隆盛を極めた時代でもある。徳利に似たものは元々花器として作られているが、十分に酒器として楽しむことができる。手取りも良い逸品である。また豆皿ほどのサイズの、海鼠釉がかかった作品は、ニールンドが得意とする釉薬で、様々な形の作品に使用されている。釉の毛並みの細かさや透明感に息を呑む。53

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26.Carl-HarryStalhane（カールハリー・スタルハン）赤茶釉平盃高さ3.5cm×10.3cm1950-60年代製作54

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釉の表情がまるで絵画の様な、複雑な景色の作品。スタルハンは時より、展覧会への作品出展のため、職人と共に完全一点物の作品を制作することがある。その際は、本人手書きのサインを高台内に彫り込むのだ。この平盃サイズの作品もその一つで、やや大ぶりだが、腰の部分を持つと、盃として使うことができる。見込みの表情と酒映えが抜群の美しい作品である。55

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27.Carl-HarryStalhane（カールハリー・スタルハン）黒マット釉鎬盃高さ3.1cm×8.3cm1950-60年代製作56

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スタルハンを代表する黒い陶器シリーズの酒盃サイズの作品。1960年代に、完璧主義への反抗という題名の黒い陶器シリーズを発表して話題を呼んだ。スウェーデンの土を使った一連のシリーズは、大きな花器から、ミニチュアサイズまで様々な形が作られていった。この酒盃サイズの作品もその一つで、黒い釉の合間から、赤茶の釉が見え隠れする。元々黒の釉薬というものは存在しておらず、スタルハンは職人たちと共に、黒釉と赤茶釉を何度も重ねることで、この漆のような深い黒の表情を生み出していると考えられる。また見込みには、黒釉の中に放射線状に線文様が感じられ、小さいながらも、細かな所まで丁寧に作られている印象である。さらに見事な酒盃サイズで使いやすさは抜群である。57

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28.UnknownAuthor（作者不詳）辰砂釉平盃×10.4cm1970-80年代製作29.Anne-SophieRunius（アンネ・ソフィー・ルニアス）辰砂釉小徳利×6.8cm1970-80年代製作中国の清時代に作られた、赤い辰砂の釉があるが、それに影響を受けたとされる二作品である。赤い釉だけを蒐集するコレクターから出てきたもので、盃に至っては作者すら不明である。小徳利の女性作家ルニアスも、釉の切れ間の表情は失敗作なのか、同手の表情の器は作られていない様だ。コレクターのセンスここに至れりで、作品の力と色のみでセレクトされていると思われる。しかし酒器としての使い勝手はよろしく、十分に楽しめる。ものが良ければ全て良しである。59

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30.Saxbo（サクスボー製陶所）瑠璃釉碗高さ6.1cm×12.3cm1950年代製作62

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ここからは、お茶碗としてお使いいただけそうな碗作品をまとめている。サクスボーのこの青が美しいお碗も、手に馴染むお茶碗サイズで、形も口縁がやや外に反沿ったきれいな碗なりである。全体に斑に出た濃く深い青の釉薬も美しく、完全なマットではなく、少し光沢のある肌をしている。色と形、そしてサイズを含めて、こんな美しい碗作品はほとんど出会うことの無い、まさに幻の逸品である。63

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31.Saxbo（サクスボー製陶所）緑釉碗高さ6.5cm×12.4cm1940年代製作64

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このサクスボーの緑のお碗も美しい碗なりの作品である。その他の作品よりも制作年代が古く、30～40年代のサインが押されている。彼のベルント・フリーベリよりも随分早くに、東洋的な器を制作しはじめたのは、かく言うサクスボー製陶所で、北欧各国でも最も早いと思われる。元々フリーベリも、サクスボーの創設者の一人である、グナー・ニールンドの展覧会を見て、自分もこんなシンプルで美しい器を作りたいと思わせたほどで、ニールンド及び、サクスボーが与えたモダニズム陶芸への影響力は計り知れない。65

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32.Saxbo（サクスボー製陶所）黒茶釉農夫文碗高さ5.5cm×11.5-11cm1950年代製作66

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一見するとベルント・フリーベリ作品と見間違うが、これはサクスボーの作品で、制作者はロイヤルコペンハーゲンで活躍した作家、ヤイス・ニールセンである。ニールセンはキリストモチーフを陶器に配した作品を数多く残しているが、ロイヤルコペンハーゲンでの活動がメインで、サクスボーでも作品を残しているとは初見である。フリーベリ作品のように、黒茶の釉には毛並みが流れ、口縁のみ釉が拭かれて、グラデーションが現れており、オーバル型に開いたうねりのある口縁の形も似たものがある。見込みの底には農夫らしきスタンプが押されているが、アイコンの使い方が得意なニールセンらしさが現れている。67

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33.BerndtFriberg（ベルント・フリーベリ）黒茶釉碗高さ5.8cm×9.6-11.3cm1954年製作68

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こちらはベルント・フリーベリの碗作品である。全ページのサクスボー作品と比べていただくと、各々の特徴が見えてくる。フリーベリの釉薬はスプレーで吹きかけるため、かなり薄く、下の白い素地が透き通って見えているため、この透明感を表現できる。また釉止めの高台に彫られた線も、まるで機械で彫られたかの様に硬質な雰囲気がする。また実際にお茶碗として使ってみると、口縁の作りによって、各々の味は変わってくるのも面白い。69

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34.Carl-HarryStalhane（カールハリー・スタルハン）鼠釉碗高さ9cm×13.2-12.2cm1950-60年代製作70

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スタルハンの一点物作品。お茶碗としては重く、使うにはおそらく難しいが、この釉の表情の良さと、形の豪胆さ、美しさを感じていただきたい。底面サインは横線が入れられた、セカンド作品で、胴体の側面には引っ付きを削った跡や釉の剥落が存在しており、恐らくは日の見をみることは無かったと思われる。しかしこんな作品は滅多に出逢えない。日本の名碗にも通じるこの素晴らしい佇まいは、見るものを惹きつけてやまない。スタルハンの力量の凄みを感じる。71

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35.Carl-HarryStalhane（カールハリー・スタルハン）澱青釉小鉢高さ5.8cm×9.5-10cm1950-60年代製作72

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