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中部支部学術大会主催校:京都府立医科大学イラスト:渡月橋本号は各支部大会特集ですが、それぞれの担当大学の皆さんは開催準備に余念がないことと存じます。私は、旭川医科大学皮膚科主任教授であった2018年に東部支部学術大会を開催させていただきました。前任の教授が東部支部大会を開催した時の主要なメンバーはもう退局してしまっており、ほとんどの教室員にとって未経験のことで不安もありましたが、経験豊富な日本皮膚科学会の学会チームの強力なサポートがあるのでなんとかなるだろうという気持ちで準備を進めました。ロゴマークは教室員が外来で診ていた患者さんの作品、会長招宴の食事内容は味に一家言ある教室員が選び、ドリンクサービスには関連病院の先生おすすめの道産飲料を採用、懇親会の余興には大学の部活動の学生さんたちが協力してくれました。これらは教室員が独自の判断で大会の成功のために主体的に行動してくれた結果です。一つの目標に向かって組織が一丸となって取り組むことのできる支部大会の開催は、団結力を高めるまたとない機会だったと振り返って実感しています。今年、各支部の大会を運営される皆さんに心からのエールを送りたいと思います。◦山本明美/広報・渉外委員会、旭川医科大学名誉教授CONTENTS特集12025年度各支部学術大会開催にあたって…………06巻頭特集座談会『指導医のTips』……………………02特集2診療ガイドライン紹介……………122025年度各学会賞について……………16主催校:順天堂大学医学部附属浦安病院イラスト:舞浜駅東京支部学術大会主催校:川崎医科大学イラスト:倉敷の街並み(美観地区)西部支部学術大会主催校:秋田大学イラスト:なまはげ東部支部学術大会No.642025July01JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter642025JulyNo.

02JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July巻頭特集座談会『指導医のTips』医局長・指導医たちが語る、現場のTips─若手指導と働きやすい医局づくりについて考える─WEB参加河原先生今回の座談会のテーマは『指導医のTips』です。さまざまなプレッシャーや責任を感じながら、働きやすい医局づくりや若手の教育名の医局長・指導医の先生方が集合。現場で直面されている課題や、課題解決に向けた取り組み・工夫とは?ファシリテーターに広島大学蓮沼直子先生をお迎えし、時折笑いの起こる和やかな雰囲気の中で、活発な意見交換が行われました。※河原由恵先生は、オンラインでのご参加です。アンケート調査から見えてきた、皮膚科勤務医が抱える課題蓮沼――今回は、日本臨床皮膚科学会(日臨皮)勤務医委員会と日本皮膚科学会(日皮会)のキャリア支援委員会それぞれが昨年実施した2つのアンケート調査の結果をもとに、皮膚科の勤務医の現況を把握し、課題やその改善策、そしてヒントとなるようなことについて話し合っていければと思っています。では、まず河原先生から日臨皮のアンケート調査の概要をご紹介いただきます。河原――2024年5月から6月にかけて勤務医についての意識調査を実施し、377名の先生方からご回答をいただきました。本アンケートのコンセプトは「勤務医を辞めないために」です。キャリアパスが見えにくい、続けるメリットが感じられないといった理由で勤務医を辞めるケースも少なくなく、多くの方が具体的な課題に挙げていました。その他、勤務医と開業医との収入面での格差や、美容医療への取り組み方に関する課題も示されました。女性医師への支援に関しては、出産・育児支援制度の整備は進んだものの、実際の運用や周囲の理解、キャリアへの影響などの課題もあり、現場感覚としては不十分な面もあると思います。また、働き方改革の影響で指導時間の確保が難しくなり、指導医が若手医師にどう教えていくべきか、悩む場面が増えているようです。今回のアンケートではさまざまな世代の先生方から多様な意見が寄せられました。今後は管理職層や専攻医、専門医取得直後の世代など、さらに対象を分けて意見を伺い、勤務医の離職を防ぐための取り組みについて、大学病院や基幹病院を含めた現場全体で考えていく必要があると感じています。蓮沼――ありがとうございます。若手医師への指導やキャリアパス、キャリア支援の部分は今回のテーマである指導医が関わる領域であり、後ほど討議できればと思います。続いて、日皮会のキャリア支援委員会東京支部メンター&メンティー相談会WGで実施されたアンケートの概要を、倉田先生からご紹介いただきます。倉田――2024年8月から9月にかけて、診療・研究・教育・その他のカテゴリーに分けて、キャリア支援協力委員の先生方の悩みややりがいについてアンケート調査を行い、33名の先生方にご回答いただきました。まず診療では、やりがいを感じている先生が多い一方で、業務負荷が大きく多忙であることのほか、ガイドラインの遵守やバイオ製剤など取り扱いが難しい薬剤への対応に悩む声もあり、対応方法へのアドバイスを求める傾向がありました。研究や教育面でも多忙が問題となっており、研究・指導に時間を割けないことが共通の課題として挙がっていました。また、専門医取得後のキャリアや、やりがいの見つけ方に悩む声も聞かれました。さまざまな悩みについて把握できたことは非常に有意義でしたが、それを発信し、他の先生方とも広く共有していくことが今後の課題です。挙げられた課題に対して有効な解決策を持つ先生もおられるでしょうから、その知見を日皮会として取りまとめ、サポートいただける仕組みがあれば、非常に心強いと思います。

No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter03鷲尾健先生神戸市立西神戸医療センター皮膚科倉田麻衣子先生杏林大学医学部皮膚科学教室角田加奈子先生岩手医科大学附属病院皮膚科蓮沼――ありがとうございます。このアンケートが実施されたメンターによるメンティーの相談会(M&M)は有意義な取り組みだと思いますが、その目的は若手医師の支援であり、メンターの先生方自身の悩みや課題を解決する場にはなっていないと思います。例えば医局長の会など、少し上の世代の先生方を対象とした集まりも面白いかもしれませんね。また、倉田先生がおっしゃったように、どこかで困っていることが別の場所ではすでに解決されているケースもあると思います。グッド・プラクティスを共有することは非常に有益であり、積極的に情報を持ち寄れる場づくりを日皮会主導で進めていただくことも一つの方法だと思います。指導医のTips①若手医師をどう育てるか?蓮沼――ここからは、先生方が医局長や指導医として直面されている課題や、課題解決のための取り組み・工夫について、話し合っていきたいと思います。一木――私たちの医局の問題点としては、退局される先生が多いことが挙げられます。もちろん、その背景にはさまざまな個別の事情がありますが、医局長として改善の余地があると感じているのは、医局そのものの『魅力』の部分です。医局に十分な魅力を感じられないことが、特に中堅層以降の医局離れにつながっているのではないかと考えています。私たち九州大学皮膚科は、多くの医局員が在籍し、それぞれが幅広い専門分野を持っているため、全体として幅広い臨床対応力があると思います。これは私たちの大きな強みであり、誇るべき魅力です。しかしこの多様性のため、各分野の専門家の層が薄く、指導医の立場になると、自分の専門領域においても応えられない相談や質問を受ける場面が出てきます。また、関連病院に出向している先生方は、必ずしも自身の専門分野に限らず幅広い診療対応を求められることもあり、そうした状況を負担に感じることもあるようです。その結果、医局の『幅の広さ』が一部の先生にとっては逆にネガティブに映ってしまう側面もあるのかもしれません。だからこそ、今後は医局員間の風通しをよくすることで多様性をより前向きに生かせる環境づくりが重要だと感じています。また、幅広い知識やスキルを自然と身につけられるような教育・指導の仕組みを強化し、若手の先生方が安心して学び、挑戦できる医局をつくっていきたいと考えています。蓮沼――若手への教育に関しては、指導医の先生方にとって心理的にも時間的にも負担が大きいと思いますが、例えば若手から質問されたとき、自分が調べて答えを伝えるのか、調べ方を教えて若手が自分で解決できるようにするのか、皆さんはどうされていますか?鷲尾――専門分野か専門外の分野かで異なると思いますが、自分の専門分野に関しては、何かを聞かれた際には黙って論文を一部、そっとレターボックスに入れておくという対応が一番格好いいのではないかと、個人的には思っています。一方で、専門外の分野については「一緒に調べてみようか」と声をかけて文献を検索するなど、一緒に学ぶ姿勢が大切だと思います。その過程で調べる方法を教えてあげることが相手にとってもよい学びになりますし、指導の一つの形として有効ではないかと考えています。河原――私も「一緒に勉強していく」姿勢を大切にしています。細かい知識や最新の情報については若い先生方のほうが詳しいことも多いでしょうから、中堅の先生方も若手とともに学ぶことでお互いに成長できます。また、ベテランといわれる立場であれば若手が集めた情報の生かし方や、情報の選び方を一緒に考えることが重要だと思います。若手の先生方からは「面倒を見てほしい」という声をよく聞きますし、それに応える姿勢が必要だと感じています。一緒に勉強することでも、自分の経験を語ることでもよいのですが、「面倒を見る」ことは指導医にとって大切な役割ではないでしょうか。蓮沼――先ほどのアンケートでは、キャリアパスが見えない、どう勉強していけばいいのかわからないといった若手の声もありましたが、その辺りはどのように指導されていますか?角田――岩手医科大学には診療科の枠を超え、主に助教や講師など同年代の先生方が世話人を務める若手研究者の会があり、若手医師を対象とした講演会を企画しています。例えば、「英文をスムーズに書く方法」「論文の題材の見つけ方」といったテーマで、今キャリアを重ねている先生方が何年目で何本論文を書いたとか、総説論文はこの時期に書いたといった情報を共有したり、外部講師を招いて臨床統計の講演を行ったりしています。若手に直接アドバイスするというより、自分で気づいてもらうことに重きを置いています。世話人の先生方と、若手指導の工夫、さらには無気力になっていたり退職を考えている若手への対応など、指導医としての悩みを共有するなかで、私自身も精神的に大いに支えられています。先ほど蓮沼先生から「メンター自身の悩みや課題を解決する場がない」とのご指摘がありましたが、医局長や指導医レベルでも気軽に悩みを共有できる場があるとよいのではないかと思います。河原――私は市中病院に勤務しています。派遣元の大学では比較的多くの関連病院を抱えており、県内の関連病院合同の勉強会が約40年にわたり年3回実施されています。こうした取り組みの継続を通じて、自施設だけにとどまらない広い視野を持った教育を目指していきたいと思っています。蓮沼――そうした診療科や施設を越えた取り組みは、他の大学や施設でも誰かが旗を振れば実現するかもしれませんね。医局長や指導医が集う会などはオンライン会議などで気軽にできそうな気もしますから、面倒がらずに積極的にコミュニケーションを取る機会を設けていくことが重要だと思います。それでも個人の努力だけでネットワークを築いていくのは難しいので、日皮会でも活動をバックアップする仕組みがあれば、取り組みやすくなるのではないでしょうか。指導医のTips②専門医取得後の「キャリア迷子」へのアドバイスは?蓮沼――角田先生のお話にありましたが、何年目で論文を何本書くのかといった業績の目安についての情報は、意外と知られていないかもしれませんね。キャリアパスについては個別性が高く、指導も難しいと思いますが、皆さんどうされていますか?青木――高知大学の皮膚科医局は非常にオープンで会話も多く、関係性が築かれていますから、若手の希望もおおむね把握できていると思っています。ただ、専門医取得後のキャリア形成の進路がやや抽象的かもしれません。専門医取得までは「何をいつまでにやるか」が明確で、階段を上がるように進みますが、その後は一転して「次はどうしようか」と迷うケースが多いよう

04JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July巻頭特集座談会一木稔生先生九州大学医学部皮膚科学教室青木奈津子先生高知大学医学部皮膚科学講座河原由恵先生神奈川県警友会けいゆう病院(WEB参加)に感じます。その中で私が大切にしているのは、先輩として仕事を楽しむ姿を見せることです。自分のやりたいことをサブスペシャルティにし、いきいきと働く様子を見せることで、産休・育休などで一時的に離れる若手にも「また戻ってきたい」と感じてもらえるのではないかと期待しています。蓮沼――確かに専門医取得までの流れは明確ですが、取得後のキャリアパスは具体的でないかもしれませんね。専門医取得後のキャリアではサブスペシャルティを持つことも重要ですが、その選び方や習得方法に悩む声はよく聞きます。サブスペシャルティの選び方・学び方について、若手から相談を受けることはありますか?角田――具体的に相談されたことはあまりないのですが、最近は「サブスペシャルティを持つべき」という流れが強くなっているように感じています。もちろん専門性を高めることは大切ですが、個人的には必ずしも全員がサブスペシャルティを持つ必要はないのではないか、特に子育て中や挙児希望の方は無理に取得しなくてもよいのではないかと思うのです。どの領域でも診療できる、安心して外来を任せられる、いわばオールラウンダーを目指すキャリア形成があっていいのではないでしょうか。蓮沼――そうですね。「何でも診られる」「どんなコンサルテーションを受けても困らない」というジェネラリスト、オールラウンダーとしての力も、医師として非常に大きな強みだと思います。特に地方に出ると高齢患者さんで大学などに紹介できず、その病院で診ていく必要のある患者さんもおり、「この分野しか診られません」という姿勢では通用しません。専門医の取得だけではなく、まずはオールラウンダーとしての自信をつけてもらうことも指導医の役割なのではないでしょうか。専門医取得後のキャリアパスとして、サブスペシャルティの取得だけでなく、オールラウンダーを目指すという選択肢を示すことも、無気力や退職を防ぐ一助になるかもしれませんね。河原――私自身長く市中病院で働いていますが、市中病院の医師として働く上で、オールラウンダーのジェネラリスト皮膚科医であることはある意味必須のように感じています。若手には「皮膚科全般をみわたせる皮膚科医になるためにまず教科書を読みなさい」と伝えるようにしています。自分の興味のある分野を持つことはもちろんよいことですが、一方で若いうちは教科書やいわゆる成書を読むなど、全体像をつかむための教育もとても重要だと思っています。鷲尾――私も市中病院で勤務していますが、実際に現場で困るのは皮膚科の専門知識より、内科的な初期対応に関することが多いです。例えば、蜂窩織炎の患者さんの血圧低下や、重症薬疹での呼吸状態の悪化といった場面では、迅速な判断と処置が求められます。私の勤務先では救急担当医が常駐しておらず、総合内科の先生もお一人のため、ある程度自分で対応せざるを得ない状況です。皮膚科の枠を超えた、オールラウンダーとしての判断力と初期対応力が、今後ますます求められると感じています。日皮会でも内科的な急変時の対応について学べるセッションがあれば、実践的で役立つのではないかと思います。河原――個別の対応ということでは、私はそれぞれの先生の希望を丁寧に聞き取ることを大切にしています。例えば、研究志向の先生に他大学の研究室訪問や留学を勧める場合もあります。その人が何をやりたいのか、どのレベルで取り組みたいのかを見極めながら、次につながる教育を提供できるよう常に意識しています。指導医同士が悩みを共有・相談できる場づくりも大切蓮沼――今回の座談会では、若手医師への指導について個別性への配慮が必要であることや、必ずしもサブスペシャルティを持つ必要はなくオールラウンダーを目指すという選択肢もあることなど、多くの重要な視点が共有されました。また、コミュニケーションの大切さを改めて感じることもできたと思います。指導医と専攻医との間のコミュニケーションはもちろん、指導医同士も積極的に情報を共有することで、それぞれの現場にも経験を生かしていくことができるのではないでしょうか。そして何より、指導医自身も悩みを共有・相談できる場があることで、無理なく楽しく働くことができるのではないかと思います。ちなみに、今回の座談会開始前に話題にあがったAIの活用などは、続編があるかどうかわかりませんが(笑)、別の機会に取り上げられればと思います。今回いただいたご意見をもとに、今後の日皮会での企画にもつなげていければと考えております。本日はご多忙のところ、本当にありがとうございました。蓮沼直子先生広島大学医学部附属医学教育センター

No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter05Topic災害診療における遠隔診療の取組み2024(令和6)年1月1日、石川県能登半島を襲った大地震は、地域の医療体制に甚大な打撃を与えました。発災直後から交通網やライフラインの寸断が相次ぎ、医療機関へのアクセスが困難を極めました。金沢大学附属病院(以下、当院)には奥能登から多数の患者が搬送され、さらに新型コロナウイルス感染症のクラスターも重なり、通常診療にも支障をきたしました。被災地では、全国から派遣されたDMATやJMATなどの医療支援チームが活動し、輪島市や珠洲市などで一部の診療が再開されたものの、人手不足やインフラの制限により、十分な医療提供には程遠い状況でした。特に問題となったのは、施設入所中の寝たきりの高齢者への医療対応でした。交通状況の悪化、スタッフの避難や離職により、これらの患者を病院まで安全に搬送することが困難になったのです。そうした中、我々は石川県立看護大学およびJMATと協力し、輪島市門前地区にある施設の褥瘡患者に対して、オンラインによる支援を開始しました。現地の施設スタッフやJMATの医師・看護師が患者の処置にあたり、我々は遠隔からタブレット端末を用いて、リアルタイムで褥瘡評価、処置指導、外用剤の選択などを行いました。診療は週1回の頻度で実施し、5月末にJMATが現地を離れた後も、訓練を重ねた施設スタッフが主体となって診療を継続しました。計10回のオンライン診療を実施し、合計7名の患者に対応しました。その結果、5名の患者の褥瘡は治癒し、残る2名は全身状態の悪化によりお亡くなりになりましたが、全ての患者に対して適切な医療介入ができました。通信環境の不安定さによる問題も時折ありましたが、静止画やメールと比べ、診療の精度や指導の即時性において格段の利点があったと実感しています。オンライン診療は特別な機材を必要とせず、スマートフォンやタブレットと通信回線さえあれば、柔軟に運用可能です。今回のような災害時のみならず、今後深刻化が予想されるへき地医療や高齢社会における医療提供の課題に対しても、有効な解決策となる可能性を秘めています。今回の経験を通じて、被災地の医療に微力ながら貢献できたこと、そして遠隔医療の可能性と限界を現場で実感できたことは、大きな意義があったと思います。災害時の医療提供の在り方、そしてICTを活用した次世代の医療支援の可能性について、今後も継続的に検討していく必要があると強く感じております。執筆者前田進太郎金沢大学医薬保健研究域医学系皮膚分子病態学講師Topic皮膚疾患ケア看護師の認定審査の結果日本皮膚科学会認定皮膚疾患ケア看護師制度は、皮膚疾患のケアに関する優れた看護師を育成し、皮膚科専門医などと連携・協働して医療水準の向上を図ることを目的に2018年4月に制定されました。2018年度に皮膚疾患ケア看護師64名が最初に認定を受け、2019年度には46名、2020年度には33名、2021年度には23名、2022年度には21名、2023年度には33名、2024年度には42名の看護師が新たに認定されました。また、認定開始から5年以上が経過したため、2023年度から認定更新が進んでいます。2023年度には64名中52名の方が、2024年度には46名中31名の方が更新されました。現在235名の皮膚疾患ケア看護師が全国で活躍しています。資格取得者へのインセンティブとして、日本皮膚科学会総会・支部学術大会およ皮膚疾患ケア看護師合格者と合計資格保有者の推移びスペシャリティーナース講習会が開かれる学会に参加するための交通費と宿泊費の補助を行っています。また、各支部学術大会への皮膚疾患ケア看護師の参加費を総会と同様、3000円程度にしていただくようお願いしております。皮膚疾患ケア看護師制度のさらなる充実に向けて鋭意努力していく所存ですので、皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。第124回総会スペシャリティーナース講習会オンデマンド配信について第124回日本皮膚科学会総会で開催したスペシャリティーナース講習会を、以下の期間にてオンデマンド配信いたします。本講習会は皮膚疾患ケア看護師資格の認定・更新の単位として取得可能です。配信期間2025年8月18日(月)~2025年12月12日(金)お申込みはこちら皮膚科の知識を深めたいという方はもちろん、皮膚疾患ケア看護166名187名208名師資格の取得を目指している看護師が周りにいらっしゃいましたら、ご案内いただけますと幸いです。64名110名46名33名143名23名21名33名42名12名15名執筆者皮膚疾患ケア看護師制度委員会委員長佐伯秀久日本医科大学皮膚科学教室教授2018年度2019年度2020年度2021年度2022年度2023年度2024年度合格者更新辞退者合計資格保有者

06JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July特集12025年度各支部学術大会開催にあたって第89回日本皮膚科学会東部支部学術大会の開催にあたって本年9月27日(土)、28日(日)の両日、日本皮膚科学会東部支部学術大会を開催させていただくことになりました。秋田へ皆様をお迎えできることを医局員ともども大変光栄に存じるとともに関係者の方々には心より感謝申し上げます。当教年の第45回東日本学術大会(高橋伸也教授)、2008年の第72回東部支部学術大会(眞鍋求教授)に次いで3回目、17年ぶりになります。開催形式は現状を鑑みて現地開催のみといたしました。ひさしぶりの秋田での学会へどうぞ皆様でご参加ください。大会のテーマ学術大会のテーマは「ひふのひろがりを感じよう」です。皮膚科学のさまざまな分野で進みつつある新しいことがらを分かりやすく学び、“感じる”ことができるような分かりやすい大会にしたいという願いからつけたテーマです。大会の企画海外招聘講演としては、MassachusettsGeneralHospital、HarvardMedicalSchoolの皮膚病理医であるLynDuncan教授をお招きし、メラノサイト病変について最近の知見をお話しいただきます。メラノサイト病変の分類やメラノーマの診断は近年大きく様変わりしてきておりますので、中間悪性のmelanocytomaを含めてお話しいただく予定です。2つの文化講演を企画しました。おひとりはフランス文学者で作家の鹿島茂先生です。鹿島先生は膨大なフランス古書コレクターとしてもご高名で、各地の美術館で展覧会が開かれており、ANA機内誌「翼の王国」に「稀書探訪」を連載されていました。40年間の古書収集の末にたどり着いた境地についてお話しいただきます。さて、左党の先生方にとっては秋田=日本酒と思います。もうおひとりは、地.6(ナンバーシックス)を手掛けられた新政酒造代目、代表取締役社長の佐藤祐輔さんです。どのような発想で酒造りに向き合っているのかをお話しいただきます。秋田ならではの疾患についても企画しました。「ツツガムシ病」と2年前に話題になりました「クマ外傷」です。ツツガムシは秋田県健康環境センター保健衛生部の主任研究員の樫尾拓子先生、クマは今年5月に「クマ外傷」を出版された本学救急・集中治療医学講座教授の中永士師明先生にお話しいただきます。地域枠で定員を増やして医師を育成してきましたが、医師の偏在化や働き方改革により、不透明な状況が続いています。地方での医療の展望や政策などを厚生労働省大臣官房危機管理・医務技術総括審議官の佐々木昌弘先生からご講演いただきます。私たちの医局は皮膚科学・形成外科学講座が正式名なまはげ外科医から皮膚科医へ伝えたいこと」をお話しいただきます。近年の海外との人的交流の増加もあり、東北真菌懇話会とのジョイントで「外国籍の方から分離された稀な真菌症」を企画しました。大学では教育の比重が大きくなってきています。本学医学教育学講座教授の長谷川仁志先生に、本学の教育の特徴のご講演と皮膚科教育のお悩み相談を企画いただきました。このほか、遺伝性皮膚疾患、色素異常症、悪性腫瘍、膠原病のテーマで、専門家の先生に、それぞれの分野の「ひろがりを感じられる」ご講演をお願いしております。懇親会では美酒王国秋田が誇る日本酒や花びら盛りで有名なババヘラ・アイスの提供があり、もちろん、会場に「悪い子」がいなくてもなまはげも登場する予定です。秋田を楽しんでさて、学術大会開催時期の秋田は、過ごしやすい気候でおいしいものがいっぱいの、観光に最適な季節です。秋田市内では、学会場のお隣には藤田嗣治の「秋田の行事」を展示する県立美術館があり、久保田城跡の千秋公園もすぐです。秋田は広いので県内各地に足を延ばそうと思うとレンタカーが一番便利ですが、みちのくの小京都と言われる角館は秋田新幹線で訪れることができます。個人的には男鹿のなまはげ館がお勧めです。男鹿の各地区のバラエティに富んだなまはげ達が一堂に会しているところを是非ご覧ください。是非、学会参加に加えまして、秋田のグルメ、観光や温泉なども楽しんでいただけたらと思っております。医局員、同門会の先生方、学会事務局の皆様と協力して準備していきます。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。称です。千葉大学形成外科教授の三川信之先生に「形成▲焼いた石を入れて一瞬で沸騰させる石焼き鍋▲男鹿ではいろいろななまはげが待っています執筆者第89回日本皮膚科学会東部支部学術大会会長河野通浩秋田大学大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座教授開催概要第89回日本皮膚科学会東部支部学術大会The89thAnnualMeetingoftheEasternDivisionofJDAテーマ「ひふのひろがりを感じよう」会期:2025年9月27日(土)~28日(日)会場:秋田キャッスルホテル(秋田市中通1丁目3番5号)秋田市にぎわい交流館AU(秋田市中通1丁目4-1)会長:河野通浩(秋田大学大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座教授)詳細はこちら➡https://eastjda89.jda-conv.jp/大会事務局:秋田大学大学院医学系研究科皮膚科学・形成外科学講座(事務局長:野口奈津子)〒010-8543秋田県秋田市本道1-1-1TEL:018-884-6153/FAX:018-836-2618運営事務局:公益社団法人日本皮膚科学会内大会運営部運営チーム〒113-0033東京都文京区本郷4-1-4TEL:03-3811-5079/FAX:03-3812-6790E-mail:east89@dermatol.or.jp

No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter07第89回日本皮膚科学会東京支部学術大会の開催にあたってこの度、第89回日本皮膚科学会東京支部学術大会を、2025(令和7)年11月15日(土)・16日(日)の両日にわたり、京王プラザホテル(東京都新宿区)にて、順天堂大学浦安病院皮膚科学教室で開催する運びとなりました。本大会の主催の機会をいただきましたこと、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。東京支部学術大会は今年で第89回を迎えます。順天堂大学が日本皮膚科学会の大きな学会を担当するのは、本学の理事長小川秀興先生が第102回日本皮膚科学会総会(浦安市舞浜)を主催して以来20年ぶり、東京支部学術大会としては、宮崎寛明教授が前身となる第30回東日本支部総会を主催して以来、実に59年ぶりとなります。テーマ本大会のテーマは、『KeepMovingForward“不断前進する皮膚科学”』といたしました。『不断前進』は順天堂大学の建学の理念であり、現状に甘んじることなく、常に高い目標を目指して前進を続ける姿勢を表しています。また、医療・医学も常に進歩し続けるべきものであり、皮膚科学においても21世紀が始まって以降、その進歩は加速度的に進んでいることを日々実感しています。このため、本大会では、これまでの89回にわたる歴史と伝統をどう活かし、次なる第90回大会へどのように襷を繋いでいくかを、参加者の皆様とともに考えたいと思います。順天堂大学が陸上競技、特に駅伝で知られていることから、ポスターには箱根駅伝を想起させるデザインを採用いたしました。◀不断前進する皮膚科医療を支えてくれている医局のメンバーたちを写した一枚です国内の特別講演には、山田秀和先生の抗加齢医学、山田裕道先生の医史学探訪、田中勝先生のダーモスコピー。そして、川島眞先生の美容医療などを予定しており、先を見据えた学びの機会となることでしょう。さらに、プログラムをより充実させるため、レーザー、真菌、角化症、水疱症、カユミ、フットケア、国際シンポジウムを予定し、ハンズオンセミナーとしてもレーザー、病理、真菌、リーダーシップとウェルビーイングといった幅広い分野を準備しております。“胸躍る未来”に向けて着実に歩みを進める大会となるよう、教室員および学会事務局一同、鋭意努力して参ります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。各種企画大会プログラムでは、大会テーマを反映した魅力的な特別講演、シンポジウム、教育講演を多数企画し、勤務医、開業医、研究者すべての先生方の日常診療や研究に資する内容を目指します。特に、当教室が強みを持つ分野である角化症・水疱症やレーザー・美容皮膚科。当院の環境医学研究所(髙森建二研究所長)の下で大学院生が研究テーマとしているカユミ。そして、皮膚外科、皮膚悪性腫瘍や真菌症などを中心に、バランスの取れた大会運営を心がけます。また、海外からの招聘講演としては、基礎分野からは私の留学時代の恩師であるRoop教授(現、米国コロラド大学)、臨床分野からは先天性角化症の世界的権威である米国シカゴのノーPaller教授をお招きする予定です。舞浜駅当院近くの舞浜駅はディズニーリゾート®への玄関口です。開催概要第89回日本皮膚科学会東京支部学術大会The89thAnnualMeetingoftheTokyoDivisionofJDAテーマ「KeepMovingForward“不断前進する皮膚科学”」会期:2025年11月15日(土)~16日(日)会場:京王プラザホテル(新宿区西新宿2-2-1)会長:須賀康(順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科教授)詳細はこちら➡https://jdatokyo89.jda-conv.jp/大会事務局:順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科(事務局長:金子高英、名誉実行委員長:髙森建二)〒279-0021千葉県浦安市富岡2-1-1TEL:047-353-3111運営事務局:公益社団法人日本皮膚科学会内大会運営部運営チーム〒113-0033東京都文京区本郷4-1-4TEL:03-3811-5079/FAX:03-3812-6790E-mail:tokyo89@dermatol.or.jp執筆者第89回日本皮膚科学会東京支部学術大会会長須賀康順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科教授

08JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July第76回日本皮膚科学会中部支部学術大会の開催にあたって第76回日本皮膚科学会中部支部学術大会を、2025年10月25日(土)、26日(日)に国立京都国際会館で開催させていただくことになりました。2007年に京都府立医科大学が日本皮膚科学会中部支部学術大会を主催してから18年を経て、このような機会を与えていただきましたことを関係者の皆様に心から感謝申し上げます。大会テーマこの学術大会のテーマを「皮膚科学の未来に向かって」にしました。近年、医学を含む自然科学は飛躍的な進展を遂げ、その研究成果をもとに多くの皮膚疾患の新たな診断法や治療法が開発されてきました。私が皮膚科医になった35年前に望み描いた未来の皮膚科学像をはるかに超えて、今日に至るまで皮膚科学は著しい進化を遂げてきました。一方で、当時限られた薬物療法しかない中で、一人ひとりの患者の皮疹の分布や性状の詳細な観察や問診などから、皮疹が生じた理由、よくならない理由を深く考えた経験は、効果の高い薬物療法を行えるようになった今も大いに役立っていると思います。また、持続可能な発展には、社会や先輩たちから与えられたものに自らが経験したことや生み出したものを加えて、後輩や未来の社会に引き継いでいくことが大切です。この学術大会が、そのような機会の一つになることを願って、プログラムを組みました。各種企画特別講演は、自己免疫性水疱症の未来を切り拓いた慶應義塾大学皮膚科の天谷雅行教授と、アトピー性皮膚炎の病態解明と治療法の開発に尽力したドイツ・ボBieber教授に、ここまでの歩みと若い皮膚科医に向けたメッセージをお話しいただきます。私を含む平成元年(1989年)卒業の同期皮膚科医6人によるシンポジウムでは、それぞれの専門分野である水疱症、皮膚悪性腫瘍、アトピー性皮膚炎、血管炎、膠原病、乾癬の「これまでとこれから」、そして未来の皮膚科学について語り合いたいと思います。シンポジウムや教育講演では、それぞれの領域のエキスパートに情報のアップデートを供覧していただきます。専門医共通講習も複数受講していただけるよう渡月橋にしました。多くの共催セミナー・シンポジウムやハンズオンセミナーでも、最新の情報やスキルを得ていただけると思います。私自身はそれらに加えて、一般演題で若い皮膚科医の皆様から多くのことを勉強させていただくことを楽しみにしています。この学術大会に参加することで、皆様に多くの学びと未来に向けてのモチベーションが生まれることを期待しています。なるべく多くの方々に会場にお越しいただけるような準備とともに、ご都合や遠方で参加できない皆様のためにも、3会場はWeb配信も併用してハイブリッドで開催する予定で準備を進めています。学術大会は皮膚科学に関係することについての学びや気づきを得ることはもちろん重要ですが、参加した皆様の間で、共通する興味や目標、課題などを持つ仲間や友人が増えることにも大きな価値があると思います。私にとっても、学会で知り合った国内外の仲間たちは生涯の財産になっています。参加した方々同士で大いに「懇親」を深めていただくことを願って、懇親会では敢えて会長の挨拶や乾杯の音頭などは「なし」にしようと思っています。しっかり聴講して意見交換したあと、さらに会場外でも楽しみたい方には、10ページの「主催校オススメグルメ」だけでなく、会場から徒歩圏内に住んでいる私からお勧めしたい店が周辺にいくつもありますので、会場で見かけたら気軽にお声掛けください。また、10月末には国立京都国際会館の庭園の木々も色づき始めていることと思います。国際会館駅から京都バスで十数分のところにある岩倉実相院(https://www.jissoin.com/)では、庭のもみじを直接観るだけでなく、客殿の黒い床に映る「床もみじ」を鑑賞して、わび・さびを感じていただくのも一興かと思います。もちろん、祇園や先斗町など京都ならではの風情を楽しんでいただくのもお勧めです。一方で、ニュース等でたびたび報じられているとおり、世界中の多くの人々が京都を訪れると思われますので、ホテルは早めに予約していただくことをお勧めします。中部支部のみならず全国の皆様に多くご参加いただき「皮膚科学の未来に向か、って」活発な意見交換を行えることを楽しみにしています。執筆者第76回日本皮膚科学会中部支部学術大会会長加藤則人京都府立医科大学北部キャンパス長開催概要第76回日本皮膚科学会中部支部学術大会The76thAnnualMeetingoftheCentralDivisionofJDAテーマ「皮膚科学の未来に向かって」会期:2025年10月25日(土)~26日(日)会場:国立京都国際会館(京都市左京区岩倉大鷺町422)会長:加藤則人(京都府立医科大学北部キャンパス)大会事務局:京都府立医科大学皮膚科学教室(事務局長:益田浩司)詳細はこちら➡https://cjda76.jda-conv.jp/〒602-8566京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465TEL:075-251-5586/FAX:075-251-5586運営事務局:公益社団法人日本皮膚科学会内大会運営部運営チーム〒113-0033東京都文京区本郷4-1-4TEL:03-3811-5079/FAX:03-3812-6790E-mail:cjda76@dermatol.or.jp

No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter09第77回日本皮膚科学会西部支部学術大会の開催にあたってこのたび、2025年10月18日(土)・19日(日)の2日間にわたり、JR岡山駅直結の岡山コンベンションセンターにて、第77回日本皮膚科学会西部支部学術大会を開催いたします。本学術大会では、「疑問を感じ、考える皮膚科学」をテーマに掲げました。近年、情報処理技術の飛躍的な進歩により、考えなくても答えを得られる時代になっています。たとえば、知りたい疑問をChatGPTに入力すれば、瞬時に答えが得られます。これから、考えることをやめてしまう人、すなわち「知識の消費者」がますます増えていくでしょう。私はそのような現状に、危機感を抱いています。考えることをやめた瞬間に、われわれの認知能力は急速に衰退するからです。皮膚科医は、皮疹を見て「なぜこうなるのか」「どうしたら正常になるのか」と疑問を感じ考えます。大量の複雑な情報が機械を通して、単純な回答として提示されたとしても、その回答を皮疹、病理所見、画像、検査結果と同等に見て、自ら考え、新たな見解を導き出すことができれば、私たちは「知識の生産者」となれるはずです。今こそ、疑問を感じて考えることを意識して行うことが必要なのではないでしょうか。その思考の出発点は、実は非常にシンプルな「観察」と「比較」にあるのではないかと考えています。本学会では、一般演題から特別講演まで、すべての発表者が感じた疑問を考えて発信していただきます。是非、気軽に質問・意見をお願いします。双方向性のディスカッションから、何かが生まれ、発表して良かったな、聞いて良かったなと思っていただけることを願って企画しています。▲川崎医科大学皮膚科学教室佐藤徹子先生作]デニムで学会を楽しんでください倉敷の街並み(美観地区)特別講演と会長企画講演では、なぜ、自己免疫性疾患が発症するのか?一度成立してしまった免疫の記憶は消せるのか?免疫反応のドミノ倒しを止めるにはどうすればいいのか?といった深い謎に迫る講演をお願いしました。また、バリア、悪性腫瘍、ウイルス、自己免疫性水疱症、膠原病、乾癬、アトピー性皮膚炎の基礎から最新の話題、エキスパートの本音を聞けるシンポジウムを企画しました。さまざまな分野のエキスパートが、素朴な疑問に対する考えを聞かせてくれます。文化講演では、元ラグビー日本代表ロックの大野均氏をお招きします。ラグビーを通じたチーム医療の大切さに結びつく非常に有意義な講演をいただけることと思います。さらに、リラックスした瀬戸内の雰囲気を味わっていただくため、会員懇親会は夕方のカクテルパーティー形式で行います。シンガーソングライターの福島節さんによる心癒やされるライブコンサートもご用意しておりますので、どうぞお楽しみください。岡山(倉敷児島)は「ジーンズの聖地」として知られていることから、ドレスコードをデニムに設定いたしました。発表者、座長、企業の皆様、是非、デニムでご参加ください(ジーンズ、ジャケット、シャツ、その他デニムの小物などの着用でも可)。運営スタッフおよび川崎医科大学皮膚科教室のメンバーも全員デニムで参加させていただきます。さらに、特別企画としてベストドレッサー賞もご用意しておりますので、是非お楽しみに!皆様とともに、充実した学会となることを心より願っております。どうぞよろしくお願いいたします。開催概要第77回日本皮膚科学会西部支部学術大会The77thAnnualMeetingoftheWesternDivisionofJDAテーマ「疑問を感じ、考える皮膚科学」会期:2025年10月18日(土)~19日(日)会場:岡山コンベンションセンター(ママカリフォーラム)(岡山市北区駅元町14番1号)会長:青山裕美(川崎医科大学皮膚科学教室教授)詳細はこちら➡https://wjda77.jda-conv.jp/大会事務局:川崎医科大学皮膚科学教室(事務局長:田中了)〒701-0192岡山県倉敷市松島577TEL:086-462-1111運営事務局:公益社団法人日本皮膚科学会内大会運営部運営チーム〒113-0033東京都文京区本郷4-1-4TEL:03-3811-5079/FAX:03-3812-6790E-mail:wjda77@dermatol.or.jp執筆者第77回日本皮膚科学会西部支部学術大会会長青山裕美川崎医科大学皮膚科学教室教授

主催校オススメグルメ特集グルメ特集近くに行ったら寄ってみて!東部支部中部支部東京支部西部支部開催地:秋田開催地:京都開催地:岡山開催地:東京※主催校所在地:浦安秋田の居酒屋といえばココ!今や全国からお客さんが押し寄せる名店。秋田県内外の日本酒と、名物イワシポテトフライをはじめとするお酒にピッタリのお料理の数々!予約必須ですが、2回転目の空席待ちも狙い目です。永楽食堂秋田県秋田市中通4-14-33会長コメント住所6時間以上かけた水出しコーヒーと、スコーンやサンドイッチ、パスタやドリアなどを、木の温もりを感じられるドイツの別荘をイメージした席やテラス席で味わえます。会場から600メートル。コーヒーレストランドルフ店舗情報はこちら会長コメント京都府京都市左京区岩倉東五田町4住所当病院からも近い「猫実珈琲店」は、猫の顔や肉球をかたどった「猫実もなか」が人気のハンドドリップ珈琲店です。猫実は江戸時代から続く元漁師町で、浜に植えた松の「根」を波が「越さない」ことが地名の由来です。猫ねこ実ざね珈琲店店舗情報はこちら千葉県浦安市猫実4-16-16会長コメント住所順天堂大学薬学部がある浦安・日の出キャンパスの通りを挟んで反対側、気軽にリゾート気分を味わえるハワイ風カフェは学生にも人気です。テラス席は愛犬同伴可である点も特長で、週末には犬を連れた家族連れが多く来店します。LAUMELIA(ラウメリア)店舗情報はこちら千葉県浦安市日の出5丁目7-5会長コメント住所ディズニーリゾート®を擁する浦安市は多文化なエリアで、隣接する江戸川区には日本一多くのインド人が居住しており、当院にもインド人患者が多く来院します。その患者さん達も立ち寄る本格的なインドカレー店です。店舗情報はこちら千葉県浦安市入船1-1-1アトレ新浦安ビル2F会長コメント住所京都地元の旬の素材を堪能する老舗フレンチレストラン・エヴァンタイユに隣接する姉妹店。デリ2種とメインのランチセットがお勧めで、気軽に京都フレンチを楽しめます。会場から900メートル。リヴゴーシュ京都府京都市左京区岩倉西五田町1-2会長コメント住所ビーフカツ、クリームコロッケ、煮込みハンバーグなど、40年以上の歴史がある洋食屋です。特にビーフシチューは絶品で、若者からシニアまで大人気です。会場から600メートル。グリルじゅんさい会長コメント京都府京都市左京区岩倉南大鷺町22住所旬の果物をふんだんに使ったパフェやクレープ、ジェラート、ジュースなど、季節をたっぷり味わえるお店です。会場からはJRで20分の倉敷駅から徒歩圏内の美観地区に5店舗あります。倉敷観光のついでにお勧めします。岡山から倉敷方面に向かう列車では、中庄駅に到着する前に川崎医大が進行方向右手に見えます!くらしき桃子店舗情報はこちら(総本店)岡山県倉敷市中央1-3-18他会長コメント住所ふわふわのワッフルとカスタードクリームが素朴な岡山定番の味です。学会場から駅を越えた地下(一番街)に店舗があります。夕方には売り切れることも。岡山素材をつかった焼き菓子も美味しいです。白十字店舗情報はこちら(一番街店)岡山県岡山市北区駅元町1他会長コメント住所岡山には、たくさんのおいしいパン屋さんがありますが、わたしの行きつけがこちら。胚芽パン、クロワッサン、クリームパン、ワインにあうお総菜パンもお勧め(3時に閉店でキャッシュレス決済のみに注意)。PUBLIC(パブリック)店舗情報はこちら岡山県岡山市北区錦町8-19SIOMORIPART21F会長コメント住所秋田駅前ならココ!囲炉裏を囲んだカウンター席で、秋田の郷土料理とお酒を堪能。目の前で調理される原始焼きにぴったりのお酒を利き酒師に選んでもらいましょう!どこを切り取っても秋田の情緒に溢れています。とっぴんぱらりのぷ店舗情報はこちら秋田県秋田市千秋久保田町4-5秋田駅前ビル5F能登舞先生推薦住所秋田といえば稲庭うどんですよね!できればレンタカーで総本店(湯沢市)まで足を延ばしたいところですが、秋田駅周辺にも2店舗あります。個人的には温麺よりせいろ、とくに二味せいろがお勧めです。佐藤養助秋田店、トピコ店店舗情報はこちら(秋田店)秋田県秋田市中通2-6-1西武秋田店地下1F、(トピコ店)秋田県秋田市中通7-1-2トピコ3F能登舞先生推薦住所店舗情報はこちら※これより先は、食べログのサイトに移動します。インド料理レストランゴングル[新浦安店]店舗情報はこちら※姉妹店のエヴァンタイユ様ホームページに移動します。店舗情報はこちら10No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter

No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter11学会Information日本皮膚科学会留学支援制度・短期海外留学支援制度■2025年度日本皮膚科学会留学支援制度・短期海外留学支援制度助成金交付対象者2025年度留学支援制度については22名(内訳:留学支援制度21件/短期海外留学支援制度1件)の応募がありました。選考の結果、次のとおり20名が交付対象となりましたのでお知らせします。2025年度日本皮膚科学会留学支援制度交付対象者(全19名)(敬称略、支部順・50音順)氏名所属名称研究課題氏名所属名称研究課題いまふくけいすけ今福恵輔おお大こ小やかずまさ矢和正すみ住てるい照井まい眞井みやうちひでゆき英之ひとし仁ようすけ洋輔としなり宮内俊成うち内の野いし石いち市だひであき田秀昭むら村だひさし尚志よしひろ田雄大きなおひさ來尚久こくぶ國府ひらく拓北海道大学筑波大学北海道大学東北大学北海道大学北海道大学帝京大学北里大学北里研究所病院京都大学岐阜大学滋賀医科大学天疱瘡におけるタイトジャンクションの動態解析尋常性白斑におけるメラノサイト特異的ペプチドおよび自己反応性T細胞の同定Elucidationofthemechanismofdigittipformationanditsevolution皮膚での制御性T細胞によるTh2細胞ニッチの確立・維持機構の解析ヒト皮膚オルガノイドを用いて自己免疫性水疱症をinvitroで再構築するG1チェックポイント機構の分子メカニズムとcyclinEの関連TRPM4FunctioninWesternDietInducedPsoriasisviaIL-23MediatedInflammation(欧米食誘発乾癬におけるIL-23を介した炎症に対するTRPM4機能の解明)ChimericautoantibodyreceptorTcelltherapyforautoimmunediseases皮膚慢性炎症性疾患におけるリンパ球の体細胞変異末端黒子型悪性黒色腫における制御性T細胞を中心とした免疫逃避メカニズムの解析線維化疾患治療薬の開発のための抗線維化ペプチドの最適化ほり堀い井まつい松井まつしまもとき幹喜ゆう悠よしあき松島由明みずかみ水上い伊くま隈とう東たけざき竹﨑やまぐち山口ゆ裕か加たかみちり里孝通ゆうき有希だいき大輝まり麻里金沢大学富山大学三重大学熊本大学九州大学九州大学岡山大学岡山大学抗ARS抗体症候群の病態形成におけるtRNAの役割の解明・Skincancerpredispositiongenesandfullbodyskinexaminationsinhigh-riskindividuals・RetrospectivestudyonParadoxicalPsoriasisinPatientswithHidradenitisSuppurativaTreatedwithTNF-aInhibitorsNeutrophilpriminginpsoriaticautoimmunedisease進行皮膚癌におけるradio-immunotherapyの安全性と有用性の検討皮膚がんの増殖転移における細胞外トラップと細胞外アデノシン代謝の役割の包括的理解Dermatopathologyvisitingobservershipprogram化膿性汗腺炎における粘膜関連不変T細胞の機能解析アトピー性皮膚炎における副腎皮質ステロイド不応性に関わる因子の同定及び新たなバイオマーカーの探索2025年度日本皮膚科学会短期海外留学支援制度交付対象者(全1名)(敬称略)ばば馬場氏名所属名称研修プログラム名称ゆうこ裕子東京歯科大学市川総合病院悪性リンパ腫の診断と腫瘍免疫の関連における病理組織学的所見の検索■2026年度日本皮膚科学会留学支援制度・短期海外留学支援制度公募について2026年度日本皮膚科学会留学支援制度・短期海外留学支援制度公募について、次のとおりお知らせします。【受付期間】2025年8月1日(金)~2025年10月15日(水)必着【応募要領】日本皮膚科学会雑誌7月号~9月号および学会ホームページに掲載します。多くの皆様からの応募をお待ちしております。■担当:学術チーム2025年度名誉会員之証授与式第124回日本皮膚科学会総会において、下記の方々が2025年度名誉会員、功労会員になられ、名誉会員之証授与式がおこなわれました。おめでとうございます。■2025年度名誉会員(敬称略、支部別・50音順)東部支部………石川治、戸倉新樹東京支部………窪田泰夫、坪井良治、照井正中部支部………川田暁、竹原和彦、田中俊宏、山西清文西部支部………成澤寛国外名誉会員…LeenaBruckner-Tuderman(Germany)・2025年度国内名誉会員・2025年度国外名誉会員新潟県………田沢敏男、丸山友裕、山﨑龍彦長野県………池川修一、細野久美子、増田光喜●東京支部/27名東京都………荒井亮、鹿島眞人、加藤卓朗、幸野健、佐々木哲雄、鮫島俊朗、染谷通、滝尻珍重、土居敦子、轟葉子、刀祢毅、早川和人、早川浩太郎、牧角良介、水口美知、渡辺光枝埼玉県………田村春美、樋口由美子、古井良彦、松本吉郎千葉県………宇田川晃、城内陽子神奈川県……土屋雅則、内藤静夫、牧三樹子、増田智栄子、望月明子左から川田暁先生、田中俊宏先生、照井正先生、石川治先生、戸倉新樹先生、藤本理事長(窪田泰夫先生、竹原和彦先生、坪井良治先生、成澤寛先生、山西清文先生は授与式ご欠席)■2025年度功労会員(敬称略、支部都道府県別・50音順)●東部支部/22名北海道………髙橋博之、藤井理、松尾忍、安田秀美青森県………髙木順之、千代谷成史岩手県………岩崎雅宮城県………末武茂樹秋田県………鈴木長男福島県………設楽厚司茨城県………佐久間満里子、鈴木正之、藤澤裕志栃木県………井上成史群馬県………大西一德山梨県………大竹直人左から藤本理事長、LeenaBruckner-Tuderman先生、石河晃先生●中部支部/13名石川県………中村聡愛知県………鈴木眞理、羽田野徹夫、福井良昌三重県………安間みどり滋賀県………杉浦久嗣、真鍋俊明京都府………小石和夫大阪府………北島淳一、平山公三奈良県………柏原万里和歌山県……小林和夫兵庫県………足立厚子●西部支部/14名岡山県………岡大介広島県………山田悟島根県………大畑力山口県………今村朋子、白石達雄高知県………桑名隆一郎福岡県………大久保慶二、清水昭彦、樋口満成、山本暢宏佐賀県………織田洋子熊本県………栗﨑道紀宮崎県………田尻明彦、東久美子■担当:総務・会員管理チーム

12JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July特集2診療ガイドライン紹介皮膚がん診療ガイドライン第4版「皮膚血管肉腫診療ガイドライン2025」のポイント今回のガイドラインでは、皮膚血管肉腫に対して5つのCQ(ClinicalQuestion)を設定した(表)。このうちCQ1とCQ3は、前回版とほぼ同内容となっている。これは、本疾患においてはエビデンスレベルの高い臨床試験が極めて少ないため、前回から継続して議論が必要と考えられた事項について、再検討を加えた結果である。以下に、各CQについて簡単に解説する。CQ1では、遠隔転移のない症例に対して広範切除および術後放射線療法と、化学放射線療法(CRT)のいずれを推奨するかを検討した。本邦では欧米と比較して原発巣が大きな症例が多く、近年CRTの選択が増加している。また、その効果を支持する報告も徐々に蓄積されている。一方で、辺縁が明瞭な小型病変に対しては手術療法も有効な選択肢であると考えられた。以上を踏まえ、前回と同様に「原発巣が大きく(腫瘍径≧5cm)遠隔転移のない皮膚血管肉腫に対して、CRTを行うことを弱く推奨する」という推奨文を採用した。CQ2では、パクリタキセル(PTX)を用いたCRT後に皮膚病変が残存した場合、切除と薬剤変更のいずれを勧めるべきかを検討した。局所麻酔下で切除可能な小病変では手術療法を考慮すべきとの意見もあったが、残存病変は辺縁が不明瞭であることが多く、また放射線照射後の組織では創傷治癒の遅延が問題となることから、手術は推奨しないという意見が大勢を占めた。このため最終的に、「皮膚病変が増大する場合には切除より薬剤変更を弱く推奨する」とした。CQ3では、前版においてPTXに不応・不耐となった皮膚血管肉腫に対して、ドセタキセルをパゾパニブやエリブリンより推奨する旨の記載があったが、これを再検討した。近年、パゾパニブやエリブリンの有用性を示す臨床研究が報告され、これら薬剤の使用例も増加していることから、いずれの薬剤もPTX後の治療として選択しうるという意見で一致した。このため推奨文は「なし」としたが、実質的には「ドセタキセル、パゾパニブおよびエリブリンを同程度に提案する」という内容である。CQ4では、TMB-high症例に対するペムブロリズマブの推奨について検討した。皮膚血管肉腫は、他の肉腫と比較してTMB-highの割合が高く、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が奏効したという報告も複数見られる。さらに、ICIは従来の軟部肉腫治療薬より全生存期間(OS)で優れている可能性があり、また重篤な有害事象(Grade3/4)の発生率も低めであることが示されている。これらを踏まえ、「PTXに不応・不耐となった皮膚血管肉腫がTMB-highであった場合、従来の軟部肉腫治療薬よりペムブロリズマブを弱く推奨する」という推奨文とした。なお、2022年には、PTX不応例を対象としたニボルマブの効果を検証する医師主導治験を我々が実施したが、設定した奏効率にわずかに届かず、保険承認には至らなかった。しかし、2025年3月から、切除不能皮膚血管肉腫に対してペムブロリズマブとレンバチニブの併用療法を検討する新たな医師主導治験が開始された。本試験は切除不能であればエントリー可能であり、初回治療でのICI効果をより純粋に検討できる点で期待される。CQ5は、頭頸部以外の皮膚血管肉腫に対する治療について検討した。頭頸部以外の皮膚血管肉腫は、放射線照射後血管肉腫(RAAS)とリンパ浮腫続発性皮膚血管肉腫(STS)に分けて議論した。RAASにおいては、放射線照射部位に発生するためCRTは選択しにくく、腫瘍径にかかわらず手術療法を優先する意見が多数を占めた。一方、STSでは四肢のリンパ浮腫を背景に発生し、病変の境界判別が困難であり、完全切除には四肢切断が必要となる場合も多い。このため、STSについては頭頸部皮膚血管肉腫と同様の治療選択を行うべきとされた。以上より、RAASには「腫瘍径にかかわらずCRTではなく手術療法を行うことを弱く推奨する」、STSには「頭頸部症例と同様の一次治療を弱く推奨する」という推奨文を作成した。なお、いずれのCQにおいても、エビデンスレベルの高い前向き臨床試験は存在しない。現時点では、例えばCQ1のように腫瘍径が大きい症例にはCRTを弱く推奨しているが、切除+術後放射線照射との直接比較を行った前向き試験は存在しない。また、皮膚血管肉腫は希少がんであり、他の腫瘍種におけるようなランダム化比較試験の実施は今後も難しいと考えられる。こうした背景を踏まえ、2024年より本邦で開始された皮膚悪性腫瘍レジストリ研究が重要な役割を果たすと期待される。このレジストリには皮膚血管肉腫も登録対象に含まれており、今後はレジストリデータを活用した後ろ向き研究により、治療法と予後との関連についての検証を進めることが重要である。執筆者皮膚がん診療ガイドライン策定委員会(皮膚血管肉腫診療ガイドライングループ)藤澤康弘愛媛大学医学部皮膚科学教授表5つのCQと推奨CQ1CQ本文遠隔転移のない皮膚血管肉腫に対して広範切除及び術後放射線療法よりも化学放射線療法(chemoradiotherapy:CRT)の方が勧められるか?推奨文原発巣が大きく(腫瘍径≧5cm)遠隔転移のない皮膚血管肉腫に対して、CRTを行うことを弱く推奨する。CQ2CQ3CQ4Paclitaxel(PTX)を用いた化学放射線療法(chemoradiotherapy:CRT)後に皮膚病変が残存した場合、切除と薬剤変更のどちらが勧められるか?Paclitaxel(PTX)に不応・不耐の皮膚血管肉腫に対して、docetaxel(DTX)と比べpazopanibもしくはeribulinは勧められるか?Paclitaxel(PTX)に不応・不耐となった皮膚血管肉腫がtumormutationalburden(TMB)-highであった場合、従来の軟部肉腫治療薬よりpembrolizumabは勧められるか?頭頸部以外の皮膚血管肉腫症例に対して、頭頸部症例と同様の一次治療は勧められるか?PTXを用いたCRT後に残存した皮膚病変に対する治療として、皮膚病変が増大する場合には切除より薬剤変更を弱く推奨する。PTXに不応・不耐の皮膚血管肉腫に対して、DTX、pazopanibおよびeribulinを同程度に提案する。※CQに対する回答として「3剤を同程度に提案する」ものであり、推奨なしとしている。PTXに不応・不耐となった皮膚血管肉腫がTMB-highであった場合、従来の軟部肉腫治療薬よりpembrolizumabを弱く推奨する。CQ55-1.放射線照射後血管肉腫放射線照射後血管肉腫に対して、腫瘍径にかかわらず化学放射線療法(chemoradiotherapy:CRT)ではなく手術療法を行うことを弱く推奨する。5-2.リンパ浮腫続発性皮膚血管肉腫リンパ浮腫続発性皮膚血管肉腫に対しては、頭頸部症例と同様の一次治療を弱く推奨する。

No.642025JulyJapaneseDermatologicalAssociationNewsLetter13「帯状疱疹診療ガイドライン2025」のポイント帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって引き起こされる疾患であり、罹患率は加齢とともに上昇し、80歳までに約3人に1人が発症するとされています。1980年代に抗ヘルペスウイルス薬が登場して以来、本疾患の治療成績は飛躍的に向上しました。しかし、患者の年齢や免疫状態、発症部位、治療開始時期、合併症の有無など多くの因子が病状や重症度に影響を与えるため、帯状疱疹の診療は一筋縄ではいきません。現在でも、帯状疱疹後神経痛(PHN)や、さまざまな合併症により、長期にわたって苦しむ患者は少なくありません。近年、新たな抗ヘルペスウイルス薬や診断法の開発、さらには予防ワクチンの導入により、帯状疱疹診療を取り巻く状況は大きく変化しています。こうした背景のもと、正しい診断・治療・予防のための手引きとして『帯状疱疹診療ガイドライン2025』が作成されました。本ガイドラインは、病因・疫学から診断、治療、予防に至るまで、現時点で得られているエビデンスに基づき、臨床現場に即した診療指針を提供しています。なお、PHNに関しては総論のみにとどめ、詳細な治療方針についてはペインクリニック関連学会のガイドラインに委ねました。診断のポイント典型例では臨床像と経過のみで診断可能な場合が多い一方、非典型例では鑑別に苦慮することがあります。このような場合には、Tzanckテスト、蛍光抗体法、イムノクロマト法、リアルタイムPCRなどが診断の助けとなります。ただし、Tzanckテストは単純ヘルペスとの鑑別ができず、リアルタイムPCRは免疫不全患者に対して1回のみ保険算定可能である点に注意が必要です。抗体検査は有用性が限定的であり、補助的手段と位置づけられています。抗ウイルス療法のポイント帯状疱疹の診断が確定した場合は、診断治療アルゴリズム(図)に従って、可能な限り早期に抗ウイルス薬の全身投与を開始します。一般に、バラシクロビル、ファムシクロビル、アメナメビルなどの内服薬が使用されますが、重症例や免疫不全患者などでは入院のうえ、抗ウイルス薬の点滴治療を行います。外用抗ウイルス薬については、有効性を示すエビデンスが乏しく、治療法としては推奨されません。薬剤選択においては、吸収率、副作用、服薬回数、腎機能への影響などを総合的に判断します。アメナメビルは主に便中へ排泄される薬剤であり、腎機能に応じた用量調節が不要で、腎障害のある患者に適した選択肢となります。感染対策のポイント帯状疱疹患者は、VZVに対する免疫を持たない人に水痘を発症させるリスクがあるため、感染対策が重要です。免疫正常者の限局性帯状疱疹では病変部の被覆による接触感染対策が基本ですが、免疫抑制状態にある患者や汎発疹を伴う症例では空気感染対策も必要です。ガイドラインでは、医療機関、学校、職場などにおける感染拡大を防ぐための具体的な指針が示されています。予防のポイント現在、帯状疱疹予防には、生ワクチンとサブユニットワクチンの2種類があります。いずれも大規模臨床試験において明確な予防効果が示されています。生ワクチンは長年の実績と安全性がある一方で、免疫抑制患者への接種は禁忌とされています。一方、サブユニットワクチンは免疫不全患者にも接種可能であり、生ワクチンよりも予防効果が高く、その持続期間も長いとされています。ただし、副反応の頻度が高い点には注意が必要です。執筆者帯状疱疹診療ガイドライン策定委員会浅田秀夫奈良県立医科大学医学部皮膚科学教室名誉教授図診断治療アルゴリズム

14JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July新教授紹介京京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学教授ふくもと福本たけし毅先生都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学講座の第10代教授を2025年6月1日付で拝命いたしました福本毅と申します。これまでご指導くださった諸先生方、ご支援くださった皆様に、心より感謝申し上げます。1897年に開講された当講座は、長い歴史と伝統を有する教室であり、就任の重責に身の引き締まる思いです。私は2005年に横浜市立大学医学部を卒業後、錦織千佳子先生が主宰されていました神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野に入局させていただきました。臨床では、足立厚子先生のもとで炎症性皮膚疾患領域を、堀啓一郎先生のもとで皮膚外科領域を学び、研鑽を積んでまいりました。博士課程では、錦織千佳子先生・岡昌宏先生・坂口正展先生のもとで、色素細胞の紫外線特異的応答の機序解明に取り組みました。2016年からは米国ウィスター研究所のRugangZhang先生のもとで、細胞老化とエピジェネティクスに関する研究に従事いたしました。帰国後は、細胞老化に着目した難治性皮膚疾患の病態解明、さらには治療法開発を目指したトランスレーショナル研究を推進してまいりました。また、臨床では神戸大学医学部附属病院にて久保亮治先生のもと、炎症性皮膚疾患専門外来での診療を通じて臨床経験を深めてまいりました。今後は、京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学講座・前教授加藤則人先生が築いてこられた理念を大切に継承しつつ、皮膚を通じて患者さんの全人的ケアを担える皮膚科医の育成に尽力してまいります。教室員一人ひとりが、臨床においても研究においても個性をいかせる、活気ある教室をつくっていくことが私の目標です。何分若輩であり、至らぬ点も多いかと存じますが、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。略歴2005年横浜市立大学医学部医学科卒業2005年神戸大学医学部附属病院初期研修医2007年兵庫県立加古川病院(現兵庫県立加古川医療センター)皮膚科医員2009年国立病院機構神戸医療センター皮膚科医員2016年神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野助教2016年米国ウィスター研究所博士研究員2019年神戸大学医学部附属病院助教2023年神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野准教授神戸大学高等学術研究院卓越准教授(兼務)2025年京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学教授神戸大学大学院医学研究科内科系講座皮膚科学分野客員教授(兼務)旭川医科大学皮膚科学講座教授を2025年5月1日付で拝命いたしました。私は2002年に北海道大学を卒業しました。医学部4年生の秋に故・清水宏教授が赴任され、偶然前の席に座っていた私に声を掛けていただいたのが始まりでした。卒業前には英国St.John’sInstituteofDermatologyで短期研修する機会もいただき、皮膚科学の奥深さと教室の豊かな国際性に感銘を受けて入局させていただきました。大学院では阿部理一郎先生(現新潟大学皮膚科学分野教授)のご指導のもと、表皮水疱症に対する幹細胞療法や重症薬疹に関する研究を行いました。学位取得後は北海道大学で表皮水疱症や乾癬の専門外来を担当しつつ、リンパ腫や皮膚病理など日常診療で疑問に思ったことを幅広く下級医の先生方とともに取り組んできました。2019年からは市立札幌病院に赴任し、清水聡子部長から隙の無い全方位的な皮膚科診療を学ばせていただきました。2023年には第39回日本臨床皮膚科医会総会・学術大会の音頭を取らせていただき、全国の先生方からのご厚意により盛会に終えることが出来ました。旭川は父や妻の出身地でもあり、様々な縁が重なって選出されたことを大変光栄に思います。このように私はやや異色の経歴ですが、地域医療を含めた臨床にコミットしながら、皮膚科学の発展に少しでも寄与したく決意を新たにしており旭川医科大学皮膚科学講座教授ふじた藤田やすゆき靖幸先生ます。今後ともご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。略歴2002年3月北海道大学医学部卒業2002年5月北海道大学医学部附属病院皮膚科研修医2003年4月函館中央病院研修医2004年4月北海道大学病院皮膚科医員2005年4月札幌社会保険総合病院(現JCHO札幌北辰病院)皮膚科医員2006年4月北海道大学大学院医学研究科博士課程2010年12月同修了2011年1月北海道大学病院皮膚科助教2015年10月同講師2019年4月市立札幌病院皮膚科副医長2020年4月同医長2025年5月旭川医科大学皮膚科学講座教授ご感想をお寄せください読者アンケートこの度は、JDALETTERNo.64をお読みいただきまして誠にありがとうございます。今後のJDALETTER作成の参考とするため、ぜひアンケートにご回答のうえ、皆さまのご感想をお寄せください。右記QRコードよりご回答いただけます。皆さまからのご意見をお待ちしております。(アンケート実施期間:2025年8月31日(日)まで)

開業医のつぶやき国場尚志桜坂皮ふ科クリニック執筆者皮膚科医だけど○○しています!したいです!〈例〉皮膚科医だけどフラダンスやってます!SNSの発信を頑張りたいです!など〈文字数:100字程度〉テーマ●❸皮膚科医川柳お題「皮膚科医あるある」〈例〉塗りぐすり注文多いが塗ってない〈文字数:17字(5・7・5)〉テーマ●❷テーマ●❶地元のプチ自慢〈例〉私の地元○○県は喫茶店のモーニングが豪華で、ドリンク一杯でランチ並の食事がつきます!〈文字数:100字程度〉https://bit.ly/34BBiBb応募フォームみなさまからのご応募をお待ちしております!今回ご投稿いただいたテーマ以外にも、さまざまな投稿企画をご用意しております。応募数に制限はございませんので、右記のフォームより奮ってご応募ください!募集概要15年前、開業した際に「福岡地区皮膚科医会」に入会させていただきました。福岡市およびその近隣の皮膚科開業医が主体となった、80年近くの歴史を持つ由緒ある会です。入会すると同会主催の講演会に参加する機会も増えました。診療を終えて慌ただしく着替えて出かけようとすると、「どこ行くと?」と妻子に聞かれます。「福岡地区皮膚科医会(の講演会)に行ってくる」と答えると、「ヒフカイカイ?」「フク(服)ヲカ(蚊)チクッ!ヒフカイカイ?」などとからかわれました。時が経ち、子供らは社会人、大学生となり、私はいつの間にか会を主管する立場となりました。家族から「ヒフカイカイ?」とからかわれる機会も滅多にありません。さて、当会にはこれまで沢山の先生方にご講演を賜りました。この場を借りて心より感謝申し上げます。お会いする様々な先生方のお考えやお人柄に触れることは、私をはじめ当会員にとってとても貴重な財産です。これからも当“ヒフカイカイ”をご愛顧下さいます様、何卒宜しくお願い申し上げます。地元のプチ自慢テーマ❶投稿者より私の地元の福井県は、何もない県ですが、2023年にBリーグのプロバスケットボールチームができました。FUKUIBLOWINDSです。試合会場で皮膚科を含めた医師にお会いするので、ちょっとした社交場です。FUKUIBLOWINDSが全国各地の方々に観に来てもらえるようなチームになることを応援しています。(福井ブローウィンズブースター/福井県)JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterDermatologist’sデルぽん医師・漫画ブロガー。外来診療の皮膚科あるあるやハプニング、皮膚科医として日常で感じたことなどを4コマ漫画ブログにアップしている。ブログ発の漫画本、2冊既刊。最近はもっぱら趣味のマラソンネタなど。ゆるいファンランナー。デルぽんのダイアリーデルぽんのダイアリーDr.Dr.No.642025July15〈ご応募期限〉2025年8月5日(火)採用された方には、日本皮膚科学会オリジナルモバイルバッテリーまたはステンレスボトルのどちらか(ボトルは白か青が選べます)をプレゼント!

16JapaneseDermatologicalAssociationNewsLetterNo.642025July2025年度各学会賞について2025年度の各学会賞の受賞者・受賞施設は下記のとおりです。おめでとうございます。■担当:学術チーム・学会誌チーム学会賞等受賞一覧日本皮膚科学会皆見省吾記念賞TheJournalofDermatologyBestPaperPrizein2024(敬称略)みのわともゆき箕輪智幸札幌医科大学日本皮膚科学会・雑誌論文賞くさの草野み美さ沙き希福島県立医科大学MasterofDermatology(Maruho)いけだしがく池田志斈順天堂大学名誉教授Single-cellprofilingofacralmelanomainfiltratinglymphocytesrevealsasuppressivetumormicroenvironmentScienceTranslationalMedicine,16(776):eadk8832,2024過去20年間に当科で経験した結節性紅斑における、基礎疾患および関連因子の変遷日本皮膚科学会雑誌第134巻第12号3001-3009,2024分子遺伝学の進展と皮膚科学への貢献:我々の試みと共に振り返る日本皮膚科学会基礎医学研究費(資生堂寄付)(支部順・50音順)さいとうゆうき斎藤勇輝新潟大学スティーヴンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症におけるPANoptosisの病態解明と治療標的の探索TeruakiIzumi/SaitamaMedicalUniversityInternationalMedicalCenter,ShowaMedicalUniversityFavorableefficacyofS-1treatmentforlocoregionallyadvancedcutaneoussquamouscellcarcinomaintheheadandneckregionTheJournalofDermatology,Volume51,Issue2,271-279,2024JDMostDownloadedArticlesin20241XieL,GomesLLA,StoneCJ,FadenDF,WerthVP.Anupdateonclinicaltrialsforcutaneouslupuserythematosus.JDermatol.2024;51:885-894.2YamazakiF.Psoriasis:Comorbidities.JDermatol.2021;48:732-740.34YamanakaK.Newtreatmentofpyodermagangrenosumandhidradenitissuppurativa:Areview.JDermatol.2024;51:172-179.Bar-IlanE,BarJ,BanielA,SlodownikD,ArtziO,SamuelovL,etal.Intralesionalhumanpapillomavirusvaccineforthetreatmentofrecalcitrantcutaneouswarts.JDermatol.2023;50:1373-1380.5ImafukuS.RecentadvanceinmanagementofherpessimplexinJapan.JDermatol.2023;50:299-304.6AsadaH.Recenttopicsinthemanagementofherpeszoster.JDermatol.2023;50:305-310.たかはしたけひろ髙橋岳浩東北大学円形脱毛症の病態機序における性差についての検討7YamanakaK,YamamotoO,HondaT.Pathophysiologyofpsoriasis:Areview.JDermatol.2021;48:722-731.なかむらよしゆき中村貴之はしもとたかし端本宇志なかむらもとき中村元樹筑波大学防衛医科大学校名古屋市立大学皮膚バリア破壊による皮膚腫瘍の増殖促進機構の解明肥満細胞・好塩基球を介さない、IgEによる痒み発生機序の解明免疫療法下メルケル細胞癌における三次リンパ様構造の空間的オミクス解析89MoritaA,SaekiH.Pediatricpsoriasis:Understandingpathologicalconditionsandadvancesintreatment.JDermatol.2024;51:185-195.ImafukuS,OkuboY,TadaY,OhtsukiM,ColstonE,NapoliA,etal.Deucravacitinib,anoral,selective,allosterictyrosinekinase2inhibitor,inJapanesepatientswithmoderatetosevereplaque,erythrodermic,orgeneralizedpustularpsoriasis:Efficacyandsafetyresultsfromanopen-label,phase3trial.JDermatol.2024;51:365-379.ひらのともこ平野智子京都大学腫瘍拒絶抗原特異的CD8+T細胞マーカーに基づくPD-1阻害薬治療の効果予測10NakashimaC,KatoM,OtsukaA.CutaneousmanifestationsofCOVID-19andCOVID-19vaccination.JDermatol.2023;50:280-289.日本皮膚科学会炎症性皮膚疾患研究費(アッヴィ助成)よしおかはなこ吉岡華子大阪大学乾癬の病変部非病変部の境界を形成する因子の解明日本皮膚科学会皮膚医学研究基金(ロート製薬寄付)(支部順・50音順)わたなべ渡邉なかみぞ中溝みか美佳さとし聡北海道大学京都大学創傷・代謝による幹細胞記憶と皮膚恒常性の解明アトピー性皮膚炎における生活環境ストレス応答の網羅的解析MostCitedArticlesin2024(publishedin2022and2023*)*EarlyViewpublicationyearof2022and2023.122HaginoT,SaekiH,FujimotoE,KandaN.Efficacyandsafetyofbaricitinibtreatmentformoderatetosevereatopicdermatitisinreal-worldpracticeinJapan.JDermatol.2023;50:869-879.HaginoT,SaekiH,KandaN.Theefficacyandsafetyofupadacitinibtreatmentformoderatetosevereatopicdermatitisinreal-worldpracticeinJapan.JDermatol.2022;49:1158-1167.NakashimaC,KatoM,OtsukaA.CutaneousmanifestationsofCOVID-19andCOVID-19vaccination.JDermatol.2023;50:280-289.TopReviewerAwards20241中島英貴(高陵病院)4乃村俊史(筑波大学)2鎌田昌洋(帝京大学)4新熊悟(奈良県立医科大学)3橋爪秀夫(静岡社会健康医学大学院大学)9小寺雅也(JCHO中京病院)4藤本徳毅(滋賀医科大学)10葉山惟大(日本大学)4東裕子(鹿児島市立病院)10林良太(新潟大学)4牧野輝彦(富山大学)2024年度日本皮膚科学会雑誌振興賞(サノフィ助成)※()内は賞金額最優秀施設福島県立医科大学医学部皮膚科学講座(125万円)奈良県立医科大学皮膚科学教室(80万円)455777FengS,SongG,LiuL,LiuW,LiangG,SongZ.Allergen-specificimmunotherapyinducesmonocytederiveddendriticcellsbutattenuatestheirmaturationandcytokineproductioninthelesionalskinofanatopicdermatitismousemodel.JDermatol.2022;49:1310-1319.NapolitanoM,FabbrociniG,PatrunoC.Dupilumab-associatedcutaneousadverseeventsamongadultpatientswithatopicdermatitis:Aretrospectivestudy.JDermatol.2023;50:880-887.HaginoT,YoshidaM,HamadaR,FujimotoE,SaekiH,KandaN.TherapeuticeffectivenessofupadacitinibonindividualtypesofrashinJapanesepatientswithmoderate-to-severeatopicdermatitis.JDermatol.2023;50:1576-1584.YamasakiK,MiyachiY.Perspectivesonrosaceapatientcharacteristicsandqualityoflifeusingbaselinedatafromaphase3clinicalstudyconductedinJapan.JDermatol.2022;49:1221-1227.UjiieH.What'snewinthepathogenesesandtriggeringfactorsofbullouspemphigoid.JDermatol.2023;50:140-149.HaginoT,SaekiH,FujimotoE,KandaN.Backgroundfactorspredictingtheoccurrenceofherpeszosterinatopicdermatitispatientstreatedwithupadacitinib.JDermatol.2023;50:1301-1312.優秀施設旭川医科大学皮膚科学講座(75万円)慶應義塾大学医学部皮膚科学教室(70万円)7YamasakiK,YamanakaK,ZhaoY,IwanoS,TakeiK,SuzukiK,etal.AdalimumabinJapanesepatientswithactiveulcersofpyodermagangrenosum:Finalanalysisofa52-weekphase3open-labelstudy.JDermatol.2022;49:479-487.理事の先生方によるコラムをリレー形式でお届けします!学術大会とは執筆者沖山奈緒子東京科学大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野教授本号では、各支部大会のご案内が紹介されています。学会は「知の共有と発展の場」で、プログラムや演題が重要であり、参加前にプログラムを吟味してくる方も多いと思います。一方、実際に参加した時に、予期していなかった「面白い」があるのも、学会の良いところです。その面白さは、第一に講演者・発表者の力量です。さらに、座長が加わって質疑応答が盛り上がるともっと良い。座長のうまさとは何でしょうか。例えばテレビのMCは、視聴者の目線を常に意識しながら、タレントの発言をうまく拾い、話にテンポとリズムを与え、笑いや驚きを生む“演出”の妙が問われます。彼らの“うまさ”とは、瞬時の判断力とエンタメ感覚、そして場を盛り上げるセンスにあります。学会の座長はどうでしょうか。テレビのような華やかさは求められておらず、それよりも精度と判断のバランスが重要だと思われます。時間通りにセッションを運び、発表者に敬意を払いながら、鋭く本質を突いた質疑応答を引き出す。さらに、難解な内容を咀嚼して参加者に橋渡しする役割もあります。ここでの“うまさ”とは、専門性、冷静なファシリテーション、そして場の公平性を保つ手腕ということになるでしょうか。ただ、どちらにも共通しているのは、進行が自然で目立ちすぎない技量があってこそ、成立しているというところにあります。というようなことを考えつつ、さて、どのプログラムに参加しようか。No.642025年7月20日発行発行:公益社団法人日本皮膚科学会理事長:藤本学東京都文京区本郷4-1-4TEL:03-3811-5099FAX:03-3812-6790URL:https://www.dermatol.or.jpE-mail:gakkai@dermatol.or.jp編集委員長:室田浩之デザイン・制作:株式会社オズマピーアール・株式会社エフスタイル・株式会社ローヤル企画印刷:株式会社杏林舎本誌掲載記事、写真等の無断複写・複製・転載を固く禁じます。©TheJapaneseDermatologicalAssociation
