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山口亜耶/作・絵


山口亜耶/作・絵がまぐちさんはぽかぽかまちのしょうてんがいでがまぐちやをひらいています。

「あーあ、さいきんおきゃくさん、すくないわねえ」がまぐちさんはあくびをしました。「みんなとなりまちのショッピングセンターにいっちゃうのかしら」つけものやのこうめさんとオムレツやのたまこさんもためいきをつきました。「ねえ、ちょっとだけおみせをしめてそとでおひるでもどう?おにぎりをつくったの」がまぐちさんがさそいました。「いいわねえ」しょうてんがいはかなりひまみたいです。


さんにんはしょうてんがいをぬけ、ぽかぽかやまにむかいました。だんごやのだんこさんはおきゃくさんがこないのでいねむりをはじめるし、ケーキやのけんきちさんはケーキがうれなくてがっくりしています。がまぐちさんがいいました。「ここにおきゃくさんがたくさんきてくれたらいいのにね」こうめさんとたまこさんはくびをひねりながらいいました。「でも、きてもらうほうほうなんてあるのかしら」


ぽかぽかやまにつきました。「いつみてもきれいなけしき」「それに、ここはぽかぽかあったかくていいきもち」こうめさんとたまこさんはしんこきゅうをしました。

「このすばらしいけしき…やっぱりこれだわ!」がまぐちさんはぶつぶついいながらおにぎりのつつみをひろげました。「あら、おにぎりのぐ、どれがどれだかわからなくなっちゃった」がまぐちさんはふところからがまぐちのくちがねをとりだしました。

それをおにぎりにくっつけると、くちがねをひねり、パカッとあけました。「わあ!おにぎりのなかがみえたわ!」こうめさんとたまこさんはびっくり。「はい、これはうめ。これはシャケ。これはめんたいこよ」なかみがわかったらくちがねをはずしてもとどおり。ふたりはかんしんしました。


「さあ、かえってしょうばいしょうばい」さんにんはぽかぽかやまをくだります。うめばやしのうめがたくさんみをつけています。こうめさんのうめぼしづくりにはこのみがかかせません。「ちょっとのぞかせていただこうかしら」がまぐちさんはちいさなくちがねをとりだしました。



「しつれいしまーす」くちがねをあけるとうめのいいかおりがふわっ。そっとのぞくときれいなうめのはながさいています。「ふふ、うめのみが、はなだったころのゆめをみているわ。こうめさんのうめはことしもじょうできね」がまぐちさんはうめのみをおこさないようにまたしずかにくちをしめました。「がまぐちさんのくちがねってすごいわね」

たまこさんがいいました。「じつはわたしがたまごをしいれているのうじょうで、にわとりがこまっているの。がまぐちさん、たすけてもらえないかしら」のうじょうではたまごからひよこがなかなかうまれないので、にわとりがやきもきしていました。がまぐちさんがたまごにあうくちがねをつけて、そっとあけるとぴょーんとひよこがとびだしました。「からがかたくてわれなかったピヨ」「よかったー!がまぐちさん、ありがとう」



しょうてんがいにもどってくると、でんきやのテレビにまちのやくいんがかいぎをしているようすがうつっていました。「どうしたらまちにたくさんのひとがきてくれるかはなしあっているのね」でも、はなしあいはまったくすすまないようす。

すると、がまぐちさんはどこからだしたのかおおきなくちがねをテレビにつけると、なかにはいっていきました。「うわーっ!」かいぎちゅうのやくいんたちはびっくりです。がまぐちさんはつくえをバーンとたたいて、「わたしにかんがえがあります!」そして、びっくりするようなアイデアをくちにしたのです。


なんと、がまぐちさんのアイデアにみんなさんせいしました。もちろん、こうめさんとたまこさんも。ひろばにまちのひとたちがあつまってきます。がまぐちさんがおんどをとってなにかをつくるようです。


みんなでがんばってつくったのは、

おおきなくちがね!?

それをみんなではこびます。よいしょよいしょ。ぽかぽかやままでよいしょよいしょ。


てっぺんにとうちゃく。「このへんでよくってよ!」がまぐちさんのあいずでそーれとくちがねをおろしました。「さあ、みなさんあけますわよ〜」おおきなくちがねはあけるのがたいへん。あっちとこっちでひっぱります。「せーの!」



「わあ、ぽかぽかやまのなかはおんせんだったんだあ」


けしきのいいぽかぽかやまのてっぺんにできたがまぐちおんせんはまちのめいぶつになりました。おかげでまちにもたくさんのひとがやってくるようになりました。しょうてんがいもしょうばいはんじょう、まいにちにぎやか。がまぐちさんたちもおおいそがしです。

でも、たまにはのんびりしましょうね。

公こうえきざいだんほうじん益財団法人仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会のごあんない仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会とは仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会は、仏ほとけさまの教おしえを広ひろく世せ界かいにひろめるため、1965年ねんに設せつりつ立されました。人ひとびとが慈じひ悲(思おもいやり)と共きょうせい生(ともに生いきる)の心こころを持もち、平へい和わで心こころゆた豊かな社しゃかい会の実じつげん現にこうけんすることを目もくてき的として、仏ぶっきょう教の精せいしん神や文ぶん化か、学がくじゅつ術を世せ界かいの人ひとびとに伝つたえる活かつどう動を展てんかい開しています。仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会の活かつどう動世せ界かい各かっ国こくのホテルや病びょういん院、学がっこう校などに『仏ぶっきょうせいてん教聖典』を寄き贈ぞうしています。漢かん字じで書かかれたたくさんのお経きょうを英えい語ごにほん訳やくし、出しゅっぱん版しています。海かいがい外の主しゅよう要な大だいがく学に仏ぶっきょうこうざ教講座を開かいせつ設し、その支し援えんをしています。仏ぶっきょう教を研けんきゅう究する国こくない内や海かいがい外の学がくせい生に奨しょうがくきん学金を支しきゅう給しています。「お経きょう」というのは、お釈しゃ迦かさまがお亡なくなりになったあと、その言こと葉ばを記きおくしていた弟でし子たちが集あつまり、のちの世よに教おしえを正ただしく残のこすために書かかれた仏ぶっきょう教の聖せいてん典です。仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会では、こうしたお経きょうの中なかから、特とくに重じゅうよう要な部ぶ分ぶんや親したしみのあるたとえなどをぬき出だし、『仏ぶっきょうせいてん教聖典』として分わかりやすい現げんだい代の言こと葉ばに編へんしゅう集して出しゅっぱん版しています。仏ぶっきょうせいてん教聖典は現げんざい在、世せ界かいじゅう中で46の言こと葉ばにほん訳やくされ、64の国くにと地ち域いきで読よまれています。がまぐちさん<第5回こころの絵本大賞受賞作品>作・絵/山やまぐち口亜あや耶2021年3月1日初版第1刷発行発行者/公益財団法人仏教伝道協会〒108-0014東京都港区芝4丁目3-14電話03(3455)5851FAX03(3798)2758https://www.bdk.or.jp製作/鈴木出版株式会社印刷/株式会社ウイル・コーポレーション●乱丁・落丁本がありましたらお取り替えします。Ⓒ仏教伝道協会2021PrintedinJapan.《この絵本は製本を工夫して安全に配慮しておりますが、乱暴に取り扱いますと思わぬけがをする場合もありますので、十分に注意するようにご指導ください。》「こころの絵え本ほん大たいしょう賞」は、絵え本ほんの読よみ聞きかせを通つうじて、子こどもたちに「こころ」のたいせつさを伝つたえたいという願ねがいのもと、2016年ねんに創そうせつ設された、仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会の新あらたな活かつどう動です。第だい5回かい目めは、2020年ねん4月がつに募ぼ集しゅうを開かい始しし、146編へんの応おう募ぼ作さくひん品の中なかから大たいしょう賞に輝かがやいたのが『がまぐちさん』です。がまぐち屋やさんのがまぐちさんが、人ひと出でが絶たえてさびしくなった商しょう店てん街がいを特とく別べつな口くち金がねを使つかって復ふっ活かつさせた地ち域いき再さい生せいのおはなしです。商しょう店てん街がいのみんなが力ちからを合あわせる温ぬくもりが伝つたわってきます。作さくしゃ者の山やまぐち口亜あや耶さんは栃とちぎけん木県在ざいじゅう住のイラストレーターで、教きょういくかんけい育関係等とう子こどものためのイラストを長ながねん年描かかれており、絵え本ほんも出しゅっぱん版されています。なお、「第だい5回かいこころの絵え本ほん大たい賞しょう」については、仏ぶっ教きょう伝でん道どう協きょう会かいのホームページをご覧らんください。『仏教聖典教聖典』を』を寄「お「お言ことこと葉残のこのこす仏ぶしみしみい現げで4で4

第5回こころの絵本大賞受賞作品公益財団法人仏教伝道協会
