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近藤えり/作・絵

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近藤えり/作・絵

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あるところになきごえがじまんのきつねがいました。きつねが「コーンコーン」ときもちよさそうにないていると…

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「またきつねがないているねえ」「きれいななきごえだね」きょうだいのはなすこえがきこえました。「うふふ。おいらのなきごえきれいだって」きつねはうれしくなりました。

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ゴオ〜ンゴオ〜ンとおくでやまでらのかねがなりました。そのおとをきいたむらびとたちは「よいおとじゃ。ありがたいねえ」とてをあわせていいました。

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きつねはなんだかおもしろくありませんでした。

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「ふん。かねのおとなんかよりおいらのなきごえのほうがだんぜんいいさ。よーし、みてろよ!」

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きつねはたきのおとにもまけないようになきごえをきたえました。「コオ〜ン」「コオ〜ン」「コオ〜ン」

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「コオ〜ン」「コオ〜ン」「コオ〜ン」

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そして、きつねはかねつきどうのかねにばけてみることにしました。

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「おや、こんなところにかねつきどうがある」「いつできたのかな」むらびとたちはふしぎにおもいながらもかねをついてみました。

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「コオ〜ンコオオ〜ン」きつねははりきっておおきなこえでなきました。

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「なんかへんなおとだぞ」かねをついたむらびとたちはそういって、くびをかしげました。「こんなのはかねのおとでねえ」

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きつねはこれでもかこれでもかとかねをつかれるたびにこえをはりあげてなきました。「コオ〜ンコオオ〜ン」

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でも、むらびとたちは「やまでらのくらべものに「だめだなかねのおととはなんね」こりゃ」そういってだれもかねをつかなくなりました。

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「とほほ。やまでらのかねにはかなわない。おいらのまけだ…」きつねはすっかりじしんをなくしてなくのをやめてしまいました。

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あるひのこと。「さいきん、あのなきごえがきこえないねえ」きょうだいのはなすこえがきこえました。「コーンコーンってきれいなこえでないていたあのきつね、どうしちゃったんだろう…」「またあのこえがききたいねえ」

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それをきいたきつねはおどろいてみみをぴーんとたてました。そして、おもわずうれしくなって、「コーンコーンコオオ〜ン」とひときわおおきなこえでなきました。

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「コーンコーン」

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「きょうもきつねはげんきにないとるのう」「よいなきごえじゃ」「よかったよかった」

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ゆうぐれどきとおくでやまでらのかねもなっています。ゴオ〜ン「コオ〜ン」ゴオ〜ン「コオ〜ン」

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公こうえきざいだんほうじん益財団法人仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会のごあんない仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会とは仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会は、仏ほとけさまの教おしえを広ひろく世せ界かいにひろめるため、1965年ねんに設せつりつ立されました。人ひとびとが慈じひ悲(思おもいやり)と共きょうせい生(ともに生いきる)の心こころを持もち、平へい和わで心こころゆた豊かな社しゃかい会の実じつげん現にこうけんすることを目もくてき的として、仏ぶっきょう教の精せいしん神や文ぶん化か、学がくじゅつ術を世せ界かいの人ひとびとに伝つたえる活かつどう動を展てんかい開しています。仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会の活かつどう動世せ界かい各かっ国こくのホテルや病びょういん院、学がっこう校などに『仏ぶっきょうせいてん教聖典』を寄き贈ぞうしています。漢かん字じで書かかれたたくさんのお経きょうを英えい語ごにほん訳やくし、出しゅっぱん版しています。海かいがい外の主しゅよう要な大だいがく学に仏ぶっきょうこうざ教講座を開かいせつ設し、その支し援えんをしています。仏ぶっきょう教を研けんきゅう究する国こくない内や海かいがい外の学がくせい生に奨しょうがくきん学金を支しきゅう給しています。「お経きょう」というのは、お釈しゃ迦かさまがお亡なくなりになったあと、その言こと葉ばを記きおくしていた弟でし子たちが集あつまり、のちの世よに教おしえを正ただしく残のこすために書かかれた仏ぶっきょう教の聖せいてん典です。仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会では、こうしたお経きょうの中なかから、特とくに重じゅうよう要な部ぶ分ぶんや親したしみのあるたとえなどをぬき出だし、『仏ぶっきょうせいてん教聖典』として分わかりやすい現げんだい代の言こと葉ばに編へんしゅう集して出しゅっぱん版しています。仏ぶっきょうせいてん教聖典は現げんざい在、世せ界かいじゅう中で46の言こと葉ばにほん訳やくされ、64の国くにと地ち域いきで読よまれています。なきごえがじまんのきつね<第7回こころの絵本大賞受賞作品>作・絵/近こん藤どうえり2023年3月1日初版第1刷発行発行者/公益財団法人仏教伝道協会〒108-0014東京都港区芝4丁目3-14電話03(3455)5851FAX03(3798)2758https://www.bdk.or.jp製作/鈴木出版株式会社印刷/株式会社ウイル・コーポレーション●乱丁・落丁本がありましたらお取り替えします。Ⓒ仏教伝道協会2023PrintedinJapan.《この絵本は製本を工夫して安全に配慮しておりますが、乱暴に取り扱いますと思わぬけがをする場合もありますので、十分に注意するようにご指導ください。》「こころの絵え本ほん大たいしょう賞」は、絵え本ほんの読よみ聞きかせを通つうじて、子こどもたちに「こころ」のたいせつさを伝つたえたいという願ねがいのもと、2016年ねんに創そうせつ設された、仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会の新あらたな活かつどう動です。第だい7回かい目めは、2022年ねん4月がつに募ぼ集しゅうを開かい始しし、129編へんの応おう募ぼ作さくひん品の中なかから大たいしょう賞に輝かがやいたのが『なきごえがじまんのきつね』です。お寺てらの釣つり鐘がねに化ばけて、鐘かねの音ねと自じ分ぶんの声こえを競きそう狐きつねが、鐘かねの音ねにも自じ分ぶんの声こえにもそれぞれ良よさがあることに気きづくお話はなしです。作さく者しゃの近こん藤どうえりさんは横よこ浜はま市し生うまれ、鎌かま倉くら在ざい住じゅうで、絵え本ほん作さっ家かとして既すでにご活かつ躍やく中ちゅうですが、「こころの絵え本ほん大たい賞しょう」の趣しゅ旨しに共きょう感かんし、応おう募ぼされました。『ほしのなるきゆらゆら』(至し光こう社しゃ)などの作さく品ひんがあります。なお、「第だい7回かいこころの絵え本ほん大たいしょう賞」については、仏ぶっきょうでんどうきょうかい教伝道協会のホームページをご覧らんください。

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第7回こころの絵本大賞受賞作品公益財団法人仏教伝道協会

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